女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

156話 親と子は似るもの(近)




いや、無理だよ。さっきのこと考えずに授業なんて、受けれるわけないじゃんか。

頭のどこかで、今朝のやり取りが繰り返されている。アフィアちゃんの言った、夫と言う言葉が頭を離れようとしない。

そのせいで授業でさされても、書いた記憶が無かったりした。合ってたからいいんだけどさ・・・。

休み時間の度に問いただされ、アフィアちゃんは本当にウザったそうだった。でも、自業自得だと思うよ。

そんな風に、いつもより騒がしく時間は流れた。



お昼休み、ボクはアフィアちゃんと叶恵を連れて教室を出た。僕を見る目が鋭くなったような気がするのは、きっと気のせいだろう。

アフィア「全く、なんなのあいつら?私、そんな変なこと言ったかしら。」

日向「変なことではないんだろうけど、普通は言わないかな。」

アフィア「そうなの?みんなももっと、大胆に行動すればいいのに・・・。」

アフィアちゃんはつまらなそうに、そう言った。・・・さすがに人前で夫宣言はどうかと思うけどね。嬉しかったけどさ。

叶恵はというと、今朝の1件からずっとむすーっとしていた。このままだとあれなので、仕方なく頭を撫でる。

叶恵「女たらしめっ・・・////」

叶恵は言いながら嬉しそうにしていた。いや、女たらしじゃないから。それはお父さんのほうでしょ。まぁ、機嫌直ったみたいだからいいか。

その後、僕達は由良たちと合流・・・したんだけど。

由良「くぉらアフィアぁ!私の日向に夫ってどういうことよぉ!」ブンブン

日向「僕、由良のじゃないからね。」

由良「うっさいうっさい!」

由良はいつもの通りに激おこプンプン丸に。

江美「ふふふ・・・うふふふ・・・」ゴゴゴゴゴ

日向「ひえっ・・・」

江美は笑っていながらも、目は一切笑っていなかった。なんていうか、狂気を感じた。

奈々「にーをとっちゃ、めっ!」ギュ

日向「離れて離れて・・・」

奈々はすごい力で僕に張り付いてきた。・・・なんだこいつ!全然離れないじゃん!力つえぇ!

睦月「そういうの、絶対言っちゃダメだからね。というわけでお兄ちゃんは私のです。」

日向「うん、意味わからないね。」

睦月はよくわからなかった。心を読めるって自慢したかったのかな・・・?

アフィア「・・・愛されてるのね、日向。」

日向「いや、その・・・」

アフィア「でも、日向は私が貰うわよ。だって両思いだもの、夫だもの。」

由良「その理屈はわからない。というか離れろ!」ズイッ

江美「どうすれば、振り向いてくれるのかしらぁ・・・?」ズイッ

叶恵「私のだって言ってるでしょうが!」ズイッ

奈々「にーを取っちゃ、めっなのっ!」ズイッ

睦月「お兄ちゃんは私といるべき。さぁ飛び込んでおいで。」ズイッ

もうわけわからん。どうすりゃいいのこれ。だれか、助けてください・・・。


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