女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
154話 彼女の心の内側は(泣)
アフィア「・・・・・・でよ」
日向「え?」
アフィア「ふざけないでよっ!!」ガン
アフィアちゃんは、小テーブルを叩いて立ち上がった。
アフィア「好きだって伝えておいて、なんでその次にそんな悲しいこと言うのよ!」
日向「・・・ごめん」
順番、間違ったかな。それともやっぱり・・・伝えない方が、良かったのかな。そんな思いが、僕の中で駆け巡る。
アフィア「謝らないでよ・・・っ!なんでぇ、なんで離れちゃうのぉっ・・・!」グスッ
日向「アフィアちゃん・・・?」
アフィア「せっかく、仲良くなれたのに!もっともっと、あんたのこと知りたいって思ってるのに!」
日向「僕だってそうだよ。もっとアフィアちゃんと一緒にいたい。もっともっと遊びたい。」
アフィア「だったら離れないでよ・・・好きなら、一緒にいてよぉ・・・いやぁ・・・」グスッ
日向「・・・アフィアちゃん」
・・・やっぱり、伝えなきゃ良かった。アフィアちゃんの涙なんて、見たくなかった。これならいっそ、ずっと黙っていた方が・・・
『好きなら、絶対に想いを伝えろ。・・・何もかもが、遅くなる前に。』
・・・何を考えてるんだろう、僕は。もう逃げ道なんてありゃしないのに。ここまで伝えたんだ。あと、1歩。
日向「好きだから・・・」スッ
アフィア「ひゅう、が・・・?」グスッ
日向「好きだから、伝えたかった。アフィアちゃんが、僕のことを忘れないように。・・・迷惑、だったかな。」
アフィア「・・・っ、えぇ、いい迷惑よ!一方的に思いを伝えられて、居なくなろうとするなんて!」
日向「・・・」
アフィア「そんなのっ・・・」
アフィアちゃんが、僕に近づいて
アフィア「あんたが私のことを好きなんて、言わなくてもわかるわよっ!私だって・・・私だって、大好きだもんっ!うぇぇぇぇぇん!」ポロポロ
大粒の涙を流しながら、そう言った。
・・・うん?え、あれ?
日向「・・・えぇぇぇぇぇ!?」
アフィア「ひゃっ!?」
日向「す、すすす好きって・・・!」
アフィア「・・・あんた、どれだけ鈍感なのよ。というか、前にも似たようなことを言ったような・・・気のせいかしら。」
日向「そ、そんなの知らないよっ!というか、本当に!?本当にアフィアちゃん、僕のことを・・・!?」
アフィア「う・・・あぁもう!そうよ!大好きよ!これで満足!?・・・恥ずかしいんだから、あんまり言わせないでよね。」
日向「ご、ごめん。あんまり信じられなくて・・・」
アフィア「日向・・・あんたってやつは・・・」
アフィアちゃんは呆れたような顔と声で、そして少し嬉しそうにそう言った。
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