女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
147話 次回予約は唐突に(嬉)
楽しい時間は、あっという間に過ぎ去って、気がついたら夕方になっていた。
僕達は公園のブランコで、休みながら話していた。
日向「アフィアちゃん、今日はありがとね。急なお誘いだったのに・・・」
アフィア「私も楽しかったし、何よりあなたとのデートだもの。」
日向「そ、そっか。」
アフィアちゃんはいちいち、僕をドキッとさせる。デート中もそうだったから、もう・・・勝てないね、うん。
・・・というか、高台でポテトとか食べてる辺りから、お父さん達が近くにいるのがわかった。その辺から、別の緊張感があった。お父さんに感謝とか言ったけど、あれ撤回で。
日向「・・・ねぇ、アフィアちゃん。」
アフィア「なぁに?」
日向「また・・・さ、時間があったら、でっ・・・遊んでくれる?」
アフィア「もちろんいいけど・・・言いかけたでしょ、デートって。」
日向「うぐ・・・」
やっぱり、アフィアちゃんには敵わないや。・・・いや、僕がわかり易すぎるのかもね。
アフィア「いやなの?デートは。」
日向「嫌じゃないよ!でも、その・・・は、恥ずかしいじゃん?」ポリポリ
アフィア「・・・まぁ、ね。でも、私はデートでもいいのよ?」
日向「え?」
突然のカミングアウトで、思わずぽかんとしてしまった。
アフィア「ふふ、可愛いの。江美から言われてたんだけどね、日向をからかうと可愛いって。ほんとその通りね。」
日向「なっ!可愛くなんて・・・そ、それに!僕は男の子なの!可愛いなんて言われても、嬉しくなんか・・・!」
アフィア「嬉しく、なんか?」ニヒヒ
日向「・・・う・・・」
してやられた。これじゃ、とても嬉しいですって言ってるようなもんじゃん・・・はぁ。
チラッと、少し遠くの茂みの方を見ると、キラッと光るレンズが見えた。もちろん、お父さん達だ。僕はギロッと睨んだ。
アフィア「それで?どうするの?」
日向「どうするって・・・」
アフィア「デートしたいの?したくないの?」
日向「か、からかう為の方便じゃなかったの?」
アフィア「まさか。確かにからかう為もあるけど、聞きたかったのも本心。」
そういうアフィアちゃんは、真剣そのものだった。
ふと、お父さんの言葉がよぎる。
『好きなら絶対、想いを伝えろ』
日向「僕は・・・」
『何もかもが、遅くなる前に』
日向「・・・したい!!」
気づけば、叫んでいた。周りにいたのが、アフィアちゃんだけでよかった。あ、お父さん達もいるのか・・・。
日向「デート、したい。」
アフィア「・・・そう♪」
アフィアちゃんは、嬉しそうに、楽しそうにそう言った。
・・・ごめん、お父さん。さすがにその先は、言えそうにないや。そんな勇気・・・ありやしないんだ。
僕とアフィアちゃんは、手を繋いで一緒に家に帰った。
大和「・・・最後の方、バレてたな。」カチャ
理子「え、マジ?」
忍「日向君、ちゃんと言えたみたいね。」
大和「えぇ、そうですね・・・。」
加奈「さて・・・帰ろうぜ、あたい達も。」
小鈴「そうだね・・・えいっ!」ギュ
大和「おわっ!?」
理子「あ、ずるいずるい!私も!」ギュ
加奈「あたいも!」ギュ
忍「・・・ふふ」
俺たちも日向同様、手を繋いで帰った。忍さんは終始、笑っていたけど目が笑ってなかった。・・・俺、なんかしましたかね。
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