女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
135話 唐突かつ残酷な災難(離)
あれから僕は少しの間、由良達と距離をとっていた。もちろん、お仕置ですよ。
アフィアちゃんとはどうしようか考えたけど、会った瞬間に謝ってきたからすぐに許しました。
そんな訳だから、由良達が謝ったらやめようと思っていたけど、なんとその日の夕方には全員で土下座された。・・・あ、衣玖以外ね。衣玖にはちゃんと、あとでお菓子をあげました。
そんなわけで、距離をとるのをやめた瞬間、またベッタリとくっついて来た。・・・いい加減、兄離れしてくれないかなぁ。
そんなことを思いながら、今日もアフィアちゃんと妹達と一緒に遊ぶ、今日この頃です。
11月の中頃。
特に行事もないから、これといって話すこともなかったんだけど、その日の帰りの会で、それは覆された。
担任「明後日、学力テストを行うことになったから、勉強しといてね~」
クラス全員「えぇぇー!?」
突然の発表に、驚きを隠せない僕ら。当たり前だけど、いきなりテストなんて言われて、はいそうですか頑張りますと、答えられる人はそういないだろう。
その日の下校中、アフィアちゃんはその事について愚痴を言っていた。
アフィア「全く、明後日テストなんて。勉強したくないなぁ・・・。」
由良「ほんとほんと。言うのが遅いよねぇ。」
江美「しなくてもいいんじゃない?どうせ、そこまでのテストじゃないでしょ?」
叶恵「そうかぁ?それにしては、テストの範囲広いぞ?」カサッ
叶恵は、帰りの会でもらったテスト範囲を見せる。
奈々「これ、ぜーんぶ出るの?」
日向「全部じゃないだろうけど、大体は出るだろうね。」
睦月「・・・大変だね、頑張って。」
アフィア「他人事だと思ってこの子は・・・」
睦月「他人事ですから」フンス
由良「誇ることやない」
そんなわけで、僕らはテスト勉強をしなきゃならない。でも、やる気はなし。
僕らは顔を見合わせて・・・いつも通り、みんなで勉強することに。
日向「アフィアちゃん、ここってどう解くんだっけ?」
アフィア「ん?あぁここはね・・・」
僕とアフィアちゃんは、2人で一緒に解いていたんだけど・・・隣から凄い目線を感じて、それどころじゃないんだよね。
由良「ちくしょう・・・アフィアちゃんばっかり・・・」
江美「仕方ないわよぉ。アフィアちゃんが1番勉強できるもの・・・」
叶恵「まぐれではあったけど、私の方が点数取れてたのに・・・」
なんか隣で言ってるし・・・。
アフィア「・・・あのさ、勉強したら?」
由良「あんたばっかり日向に構ってるからでしょ!私だって日向に教えたりしたいのに・・・!」
アフィア「・・・できるの?」
由良「うぐ・・・た、多分。」
アフィア「ほんとに?」
由良「うぐぐぐぐ・・・!」
日向「あんまりいじめちゃダメだよ?」
由良「うわーん日向まで貶してくるー!」
せっかく助け舟を出してあげたのに、そんなことを僕に言う由良でした。
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