女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

131話 知らぬが絶望?(号)




8月30日。

睦月「・・・ふぅ、やっと終わった。」

奈々「奈々も終わったのー!」

日向「お疲れ様2人とも。諦めずによく頑張ったね。」ナデナデ

睦月「ん・・・お兄ちゃん達のおかげ」ニヘラ
日向「あはは、そっか。お役に立てて嬉しいよ。」ナデナデ

夏休みが残り1日となった今日、やっと奈々と睦月の宿題が終わった。

3分の1くらいは僕やアフィアちゃん、由良達が手伝っていたけど、なんとか終わらせることが出来ました。トランプで遊んだんさせだ けど、やっばり多い方が楽しいよね!

そんな感じに、平穏な時間は流れていった。

・・・今日まで、は。



8月31日。

9月1日に持っていくものを用意していた時に、それは起こった。

突然、「イヤァァァァァ!」という声が聞こえてきたのだ。ビックリして部屋を出て、声のした方に向かうと、そこには叶恵の姿が。

日向「か、叶恵?」

叶恵「ひゅ~がぁ~~」ウェーン

日向「ちょ、どうしたの!?」

えっと・・・泣きながら抱きついてくる女の子が、そこにいた。・・・ほんとに叶恵だよね?なんかキャラが・・・。

叶恵「ごれ・・・ごれみでぇぇ・・・」スッ

日向「うん?えーっと・・・」

叶恵が渡してきたのは、夏休みに入る前に渡された、いわゆる「夏休みのしおり」だった。

日向「これがどうしたの?」

叶恵「提出物の・・・日本語と英語のとこ見て・・・」

日向「え?うん。」

そんな泣くようなものが書いてあったかと思いながら、見てみる。しかし、やはりこれといったことは書いてない。

日向「叶恵?特に何も変なことは・・・」

叶恵「よく見ろよココぉ!このバツと点のやつ!」

叶恵が指さしたとこには、ちっちゃく米印があった。その部分にあたるところを読む。

日向「休み明けに、やったところのテストをやるので、勉強しましょう。」

叶恵「なんだよそれぇ!!聞いてねぇよぉぉぉ!てか言ってなかったろ!こんなん理不尽だよ理不尽!日向だってそう思うだろぉ!?」

叶恵は泣きながらそういう。・・・えーっと、そのね。

日向「・・・あのね、叶恵。そこ、休み前に言ってたよ。最後の学活で。」

叶恵「・・・はぇ?」ポカーン

そう、叶恵は聞いてないみたいだけど、普通に言ってたんだよね。由良や江美も知ってたみたいだし、てっきり叶恵も知ってるものだと思って扱ってたんだけど・・・。

叶恵「・・・ひ、日向も、あたしの敵なの?」ヒグッ

日向「いや、敵っていうか・・・」

叶恵「日向もあたしのことをけなすのね!!うわぁぁぁん!!」

日向「ええええええ!?」

まさかの号泣。いやなんで?

よく分からないけど、泣かせちゃったみたいだから、とりあえず撫でてみる。

日向「えっと・・・よしよし」

すると、ピタッと泣き止んだ。ホッとして、撫でるのをやめる。

叶恵「びぇぇぇぇぇ!」

日向「わぁぁぁぁぁ!?」

また泣き出した。慌てて撫でる。すると泣き止む。また止めると泣き出す。・・・そんなことを1時間近く続けた。

いや・・・あのさ。こうしてる時間があったら、少しでも勉強した方がいいんじゃないかなって思うのは、僕だけ?


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