女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

126話 嗚呼、尊き生命よ(鳥)




ゴールデンウィークが終了して、学校が始まる頃、お母さんが入院することになった。

といっても、病気になったとかじゃなくて、どうやらもうそろそろ、赤ちゃんが生まれるらしい。

でも、赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるんじゃ・・・そう思って、お父さんに聞いてみると

大和「こ、コウノトリさんはなー・・・産まれる時に応援してくれて、そのおかげで赤ちゃんが生まれてくるんだ。だから、コウノトリさんが赤ちゃんを運んでくるって言うんだよ。」

って教えてくれた。コウノトリさんすごい!

産まれる日には、お父さんが立ち会った。僕たちも立ち会いたかったんだけど、お母さんからの要望もあって、学校に行くことになった。

お医者さんが言うには、女の子の可能性が高いんだってさ。産まれる前にわかるって、凄いよね。

学校にいる時は、もうずっとソワソワしていた。・・・お母さん大丈夫かなぁ。この前決めた、妹の名前。気に入ってくれるといいなぁ。

・・・なんて考えていたから、授業で当てられても反応するのが遅くなってしまった。少し笑われたよ・・・とほほ。

家に帰ってからも、リビングをウロウロ、自分の部屋をウロウロと、どうしても落ち着かなかった。

そんなんだから、お父さんから「無事に産まれた」と電話が来た時には、泣いてしまった。笑われちゃうかなって思ったけど、妹たちも泣いてた。

こうして僕らにひとり、家族が増えたのでした。



10日ほどあと、お父さんと一緒にお母さんが帰ってきた。もちろん、産まれた赤ちゃんを抱いて。

日向「おかえりなさい、お母さん!そして・・・日菜!」

日菜と名付けたその子は、お母さんの腕でスヤスヤと眠っていた。

理子「ふふ、あんまり騒いじゃダメだよ?この子寝てるんだから。」

日向「うん、分かってるよ。」

由良「日菜、可愛いね~」

江美「ほんとほんとぉ。愛でたくなるわぁ。」

叶恵「これで衣玖もお姉ちゃんなんだね~」

衣玖「うん!頑張る!」

奈々「赤ちゃんちっちゃいの~」

睦月「・・・よきよき」

その日は、みんなで日菜を見守りながら、お母さん達と色んな話をした。学校であった事とかね。入院中も話したけど、あそこだとあんまり騒げないからね。

それから、お母さんに負担をかけないようにお手伝いをした。大変だったけど、お母さんと日菜のためだもん。頑張れちゃうよ!

アフィアちゃんもお手伝いしてくれて、来た日には、一緒に赤ちゃんを見たりした。
アフィアちゃんは、とっても優しい目をしてた。

でも、1番頑張ってたのはお母さんとお父さん、ジェリーさんだと思う。日菜が泣いたらすぐに駆け寄ったり、ジェリーさんはミルクを作ったり。お父さんも、お母さんを必死にフォローしてた。

・・・あ!あと影のサポーター、コウノトリさん!結局いつの時点で現れるのかよく分からなかったけど、ちゃんとお礼しなきゃだね!

・・・僕も、アフィアちゃんと結婚したら、あんな感じになるのかな?なれるといいな。そう思う、僕なのでした。


「女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く