女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
116話 ゆく年度くる年度(修)
3月24日。今日で2年生も終わり。いわゆる、修了式の日です。
無事に式が終了し、その下校途中の出来事。
アフィア「これで2年生も終わり、4月から3年生かぁ。実感わかないわね。」
日向「うん。あんまりパッとしないよね。」
由良「ちょうど真ん中だからっていうのもあるんだろうけど・・・なかなかねぇ。」
江美「ま、なるようになるんじゃないかしらぁ?」
叶恵「江美はお気楽だねぇ・・・」
日向「ほんとほんと!」クスッ
江美「何よもー・・・」
むすーっとした顔になる江美。それを見て笑っていると、突然横からクイクイっと袖を引っ張られた。
そのほうをみると、江美よりもむすーっとした顔の奈々がいた。
日向「な、奈々?どうしたの?」
アフィア「奈々ちゃん?」
奈々「・・・奈々は・・・」
プルプルと小刻みに震えながら、奈々は言った。
奈々「奈々は2年生になるの!」
日向「・・・うん?」
奈々「奈々は2年生になるの!!」
由良「・・・そ、そうね?」
貯めておいてそれかい!と言いそうになったけど、なんとか抑えた。どうやら、僕達が3年生になるって話で盛り上がってるから、すねちゃったみたいですね。
日向「たしかに、そうだね。奈々も2年生かぁ。」
奈々「それだけじゃないの。睦月も入学してくるの!」
奈々に言われて、たしかにと頷く。あんまり実感無いけど、睦月ももう1年生になるんだっけ。
江美「じゃあ、奈々もちゃんとお姉さんらしくしなきゃダメよぉ?」
奈々「江美おねぇに言われなくても分かってるの!」
日向「あはは、言われてるよ江美。」
江美「この子ったら・・・もう。」
江美はまたしてもむすーっとした顔になった。
叶恵「・・・そういやさ」
ふと、叶恵が切り出す。
叶恵「奈々って、あたしたちのこと変わった呼び方するよね。」
奈々「変わった呼び方?・・・うーん、自然にそうなったから、あんまり覚えはないの。」
奈々は首を傾げてそう言った。
日向「言っても、そんな変わってる?僕はにーって呼ばれてるけど。」
叶恵「ちっと変わってんじゃないかな。あたしは叶恵ねぇって呼んでるよね。」
奈々「そうなの!叶恵ねぇは叶恵ねぇなの!」
由良「あれ、でもさ。たまに私たちのこと、普通にお姉ちゃんって呼んでる時あるよね?」
奈々「それは、わざわざ名前を言うのがめんどくさいなーって思ってる時なの!」
ニッコォォォ
由良「こいつしめていいっすか」ガシ
日向「ダメだよ。」
最近、腹黒さが目立ってきた奈々ちゃん。最近までただの可愛い妹だったのになぁ・・・。
アフィア「ねぇねぇ、私にもなんか付けてよ。ちょっと変わった呼び方でいいからさ。」
奈々「わかったの!うーん・・・アフィアお姉ちゃんは長いし・・・。」
顎に指を当てて、うんうん唸る奈々。数秒後、ピコーンと音がなりそうな感じに閃いた奈々は、目を輝かせていった。
奈々「アフィアお姉ちゃん、縮めてア姉!」
アフィア「」ポカーン
日向「コ☆レ☆ハ☆ヒ☆ド☆イ」
由良「アフィアちゃん・・・ドンマイ。」
アフィア「」
こうして、アフィアちゃんの呼び名は何ともいえないものになったのであった。
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