女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

114話 お返し!ホワイトデー part2




次、叶恵ですね。

叶恵「なんか雑じゃない?」

日向「メタいなぁ・・・はいこれ。ホワイトデーのお返しね。」

叶恵「マジ?サンキュー!・・・おぉ、こりゃリストバンドってやつか?」

日向「そそ。叶恵、よく運動とかするでしょ?だから、あった方がいいかなって。」

叶恵「日向ー・・・ありがとなぁ。あたし泣きそうだわぁ。」ウルウル

日向「うぇっ!?」

そこまでとは思わなかったけど、まぁいいかな。僕も嬉しいし。つぎぃ!

睦月「・・・お兄ちゃん、どうしたの?」

日向「いや、ホワイトデーのお返しをな。はいコレ。」

睦月「・・・ありがと。わ、手袋だ。」

日向「うん。なかなか大変だったよ~」

睦月「・・・もしかしなくても手作り?お兄ちゃん、編み物なんかできたの?」

日向「ジェリーさんやリリィさんに教えてもらったんだ。」

睦月「・・・ふーん、これはあったかいや。」モフモフ

日向「はは、気にいってくれて何よりだよ。」

これはこれでいいね。睦月も喜んでるみたいだし、もう少し練習しよっかな。・・・んで、最後よ。

江美「私を最後に選ぶなんてぇ、日向も分かってるじゃない。」

日向「メタい・・・ってか、たまたまなんだけどな・・・。」

胸を張ってムフーっとしている江美。不覚にも可愛いと思ってしまったが、問題はここから。

江美「で、何を作ってくれたのかしらぁ?大トリだもの、少しくらい期待しても・・・いいわよねぇ?」ニコォ

日向「そ、そうね・・・。」

このハードルの上がりよう。僕、裁縫の腕まだまだ。・・・詰みかな?

日向「期待しないでね?僕下手くそだから・・・はい。」

江美「ふふ、そうもいかないわよぉ。開けていいかしらぁ?」

日向「うん、どうぞ。」

江美は丁寧に包装を外す。っていっても、テープとシールで止めてあるだけなんだけどね。

話変わるけど、こういう袋の開け方でも、性格って出てくるよね。雑に開ける人とか、これでもかってくらい丁寧に開ける人とか。あと文明の力に頼る人も。

・・・なーんて考えていたら。

江美「・・・ねぇ、日向。これって・・・」

ススス、と袋から取り出す江美。その顔は、困ったような、引きつっているような。

江美「・・・なにかしらぁ、これ。」

日向「何って・・・ブレスレットだよ。」

江美「・・・紐を編み合わせただけのような、コレが?」

日向「うん、僕の限界」

江美「・・・睦月には手袋編んであげたのに?」

日向「あれ、簡単に作れるキット使ったから・・・。」

声色からしてわかる。こりゃ怒ってますね。だけどここでしくじる僕じゃないよ!

日向「まぁまぁ、ちょっと待ってくださいよ。このブレスレット、ただの紐飾りじゃないんですよ!」

江美「・・・ふぅん?」

日向「僕が丹精込めて編んだのはもちろんのことだけど、まいなす・・・いおん?っていうのがね、きっと出ててね~」

江美「・・・ほーん?」ゴゴゴゴゴ

これはまずい。ガチおこですね。こういう時の対処法は、ただ1つ。

日向「それに、ほら。」スッ

江美「・・・!?」

日向「僕も、付けてるんだ!」

江美「・・・おそ、ろい?日向と、ペアルック!?」

日向「ぺあるっく?・・・まぁ、そんな感じかなぁ?」

江美「・・・うへへへへ、一生大事にするわぁ。」

勝利!一時はどうなることかと思ったけど、何とかなってよかった!
・・・え、手抜き?ち、ちゃうもん。


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