女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

113話 お返し!ホワイトデー part1




3月7日。僕は自分の部屋で、紙に向かってウンウンと唸っていた。

原因は1週間後の3月14日、ホワイトデーにある。あのあと、由良達からもちゃんとしたチョコ貰っちゃったから、お返ししなきゃいけないんだよね。

でも・・・うーん、わからん。どういうものをあげたら喜ぶのか、皆目検討もつかない。

1度、お父さんにも聞いてみたんだけど

大和「日向、そういうのは自分で考えてこそだぞ。貰った相手は、日向が考えてくれたやつなら、なんだって喜んでくれるはずさ。」

と、ざっくりとした返事しか返ってこなかった。お父さんの言ってることもわかるんだけど、一応の例は知りたかったなぁ。・・・ちなみに、お父さんも準備で忙しそうにしていた。

なにか無いものかと考えた結果、たどり着いたのは・・・

リリィ「で、私たちに裁縫を教えて欲しいと。」

日向「う、うん。」

ジェリー「ふふ、任せてくださいな。」

お裁縫。手作りの方が、なんか気持ちとかこもってそうじゃない?

まぁ、そんなわけで。1週間にわたる僕用のお裁縫トレーニングを行った。リリィさんからはお裁縫の基本を、ジェリーさんからは、ものの作り方というか、そういうのを教えてもらった。

これが結構なスパルタで・・・何回もやり直しを喰らいましたよえぇ。おかげで今は、ナップサックも作れそうです。

そんなこともあって、僕はメキメキと技術をつけていきました。



そして、3月14日。・・・やっぱり緊張する。

妹達は家で渡せるからいいとしても、アフィアちゃんにどうやって渡そうかなぁ。アフィアちゃんにみたいに家に乗り込むのはなんか違う気がするし・・・。

まぁいいや。とりあえず1人ずつ渡そう。まずは近くにいた奈々で・・・。

奈々「にー、これ奈々にくれるの!?」キラキラ

日向「うん、今日はホワイトデーだからね。手作りだから歪だけど・・・。」

奈々「とっても嬉しいの!ありがとう!」ギュー

日向「あはは、ならよかった。」

うん、可愛い。つぎぃ!

衣玖「わーいおにーちゃ!」ギュー

日向「おわっと・・・やぁ衣玖。これプレゼント。」スッ

衣玖「プレゼント!?ありがとうおにーちゃ!えへへ、嬉しいな!」

日向「そかそか。そういってもらえると、作った甲斐があるよ。」

うん、可愛ええ。・・・一応言っておくけど、シスコンでもロリコンでもないよ?
つぎぃ!

由良「日向!ホワイトデーのお返しちょーだい!」

日向「まさか催促されるとは・・・はいこれ。」

由良「うわっひょい!ありがとー!日向からなにか貰えるなんて、ほんと嬉しいよ!!・・・って、何これヘアピン?」

日向「そう。そのヘアピンについてるフェルトのやつは、手作りだよ。」

由良「マジかー!ありがとう日向!えへへ、大事にするね!!」ギラギラ

日向「う、うん・・・」タラー

・・・なんだろう、これ。可愛いというか・・・重い?なんでこうなったのかしらね。(白目)


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