女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
111話 いつもみたいに時は流れる(遊)
それから、至って普通の学校生活を送った。・・・雑?だってこれと言った行事ってないしさぁ。
これといって、何かあったって訳でもないし・・・強いていえば、奈々や睦月がませてきたってくらいかなぁ。
ま、そんなわけだから。時はずっ早で流れて2月14日です。異論は認めません!
由良「ゴリ押し・・・」ボソッ
2月14日。バレンタインデーとかいうアレ。お父さんはここ1ヶ月ほど、凄く忙しそうにしていた。カカオの仕事してるし、仕方ないね。
そして、それは妹達も例外じゃなくて。
由良達はここ1週間、僕にキッチン出入り禁止令を出していた。おかげで面倒臭いったらありゃしない。なお、お父さんも一緒に禁止令が出ていた。可哀想に・・・。
まぁ、それも今日で終わるだろうから、もう少しの辛抱なんだけど・・・。
由良「日向!」
日向「っ、な、なに?」
突然呼ばれ、反応が遅れる。僕としても、少し緊張しているんだ。だって、アフィアちゃんにチョコ貰えるかもしれないんだよ?
そんなことを思っていると、由良から意外な言葉が飛び出した。
由良「ポッキリー・・・食べる?」
日向「はぇ?」
意味がわからなかった。ポッキリーって、あのチョコがかかった棒のやつだよね?
まさか、由良からのバレンタインデーチョコは、ポッキリー?・・・あはは、そっかぁ。悲しくなんかないよ、うん。
日向「う、うん。食べるよ食べる・・・」
由良「良かった。はい、あーん」
・・・あーん?まぁ、いっか。由良が持つポッキリーを口にくわえ
由良「ストップ!折っちゃダメ!」
日向「んぅ!?」
意味がわからぬ。何で?そう思っていると・・・
由良「じゃあ・・・いただきます」パク
日向「・・・!?!?」
やっと理解。由良は最初から、これを企んでいたのだ。いわゆる、ポッキリーゲーム状態。もちろん、止めようとしたんだけど
由良「」ポリポリポリポリ
日向「ちょ、まっ・・・!」
すごい速さでかじってくる。ハムスターみたいだなぁ・・・って言ってる場合じゃない!このままでは・・・!
・・・少しして、やっと止まった。残り、2cmと言ったところだろうか。
由良「・・・///」ポリ
日向「~~~!」
我、動けず。由良のやつが、僕をガッチリ押さえ込んで、逃げられないようにしているためだ。・・・いや、それだけじゃない。何故か奈々と睦月まで僕をガッチリホールドしてるんだ。離せないわこりゃ。
口を離せばって言うかもしれないけどね、これ無理よ。顔を赤くして、うるうるとした目で迫ってくるんだもん。
あぁ、このままじゃ・・・なんて思った次の瞬間。
アフィア「せいやぁ!」ボキッ
由良&日向「っ!?」
突然アフィアちゃんがきて、手刀をポリッキー目掛けて放ち、ポッキリーを折った。あともう少し遅かったら、間に合わなかっただろう。
日向「あ、アフィアちゃん・・・」クチベトー
アフィア「もう、口がチョコだらけよ。じっとしてて・・・」
アフィアちゃんが拭いてくれた。
由良「ちぇ、もう少しだったのに・・・」
アフィア「由良ぁ?抜けがけは許さないわよ?」
由良「あーはいはい。分かりましたよ・・・。」
アフィア「・・・あんたらも、ね。」ギロ
奈々「な、なんの事かさっぱりなの・・・」
睦月「・・・お姉ちゃん怖い」
なんかよく分からないけど・・・助かったみたいです。
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