女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

99話 なのです20分クッキング(思)




奈緒「さぁ、出来たのです!みんな、こっちに来るのです!」

さっきの話し合いから20分ほどあと、ついに奈緒お母さんの料理が出来上がった。

さっきの話を聞く限り、お父さん達もあまり食べたことないらしいし、楽しみだ。

食卓に並べられた食器を覗くと、そこには。

大和「・・・和食か?美味そうだな。」

理子「えぇ、和食ね。普通に美味しそうね。」

ご飯に鮭、漬物、味噌汁に卵焼き。まさに日本の朝食。・・・日本の朝食、あんまりわかんないけどね。奈緒お母さんの実家は道場だから、和食がお母さんの味なのかもしれないね。

奈緒「和食は得意なのです!」フンス

聖菜「凄いじゃないの。危惧してた私たちがバカだったわ。」

加奈「だな。よし、さっさと食おうぜ!」

僕らは椅子に座り、ちゃんといただきますと言った。じゃないと怒られるからね。雫お母さんに。

まずは味噌汁。ズズズと飲むと、味噌の塩味が体にしみる。しかも、お母さんの作る味噌汁によく似た味。これは飲みやすい。

・・・ま、お母さんの味噌汁って、大体インスタントなんだけどね。あとは察して。でも、1つくらいそういうのがあってもいいよね。インスタントも美味しいし。

ご飯も1口。一噛み、ゴクン。・・・あれ、柔らかすぎないこれ?

愛菜「・・・あー、奈緒先輩?このご飯・・・」

奈緒「あ、えっとその、お水の分量間違えちゃったのです・・・。」

そういうことかぁ。でも、これはこれで別に悪くない。

鮭は本当に美味しかった。ちゃんと作ってるところも見てるから、レンチンとかじゃないやつ。まぁ、換気扇つけ忘れてたせいでキッチンから鮭の匂いがするけど。あと漬物は買ってきたやつだから省略。

最後、卵焼き。見た感じはパーフェクト。料理専門家でもなんでもないから、ただの僕の意見だけどね。小さくきって口に運ぶと、程よい塩分が口に広がった。うん、美味しい。

日向「奈緒お母さん、この卵焼き美味しいy」ジャリッ

・・・ジャリッ?

奈緒「ふふ、嬉しいのです!」

・・・殻、かなぁ。多分。この感想は、どうやら僕だけじゃないみたいで。チラッと小鈴お母さんの方を見ると、食べかけの卵焼きを持って笑顔だった。口の動きが止まってる。

えっとね。別になんにも悪くないんだよ。実際、凄く美味しいし、和食の感じも好きだよ。でも、結果だけを言ってしまうと・・・。

「思ってたんと違う」というほかなかった。・・・あぁそうだ、全員ちゃんと完食しましたよ?作ってくれたんだもん、あたり前だよね。

なお、食べ終わったあとにジェリーさんが、

ジェリー「・・・奈緒さん、今度一緒に作りましょうね。」

と、微妙な笑顔で言っていたのは、言わないお約束。


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