女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

98話 爽やかな目覚めとなのです(伏)




ジリリリという目覚ましの音で目を覚ました。どうやら、ちゃんと戻ってこれたようだ。あの人達、ちょっと怖かったけど悪い人じゃないみたいだね。

大和「よ。大丈夫か?」

日向「あ、うん。お父さん、あの人たちって・・・」

大和「変わってるだろ?まぁ、悪いやつじゃないからさ。俺もいろいろ世話になったし。」

日向「分かってる。ちょっと怖かったけど、それだけお父さんのことが好きなんだろうね。」

大和「あー・・・そう、だな。ほんと、変わった神様だよ、アイツらはさ。」

お父さんは少し悲しそうな目で、そう呟いた。お父さんとしても、少し思うところがあるのかな。

詳しいことはよく分からないけど、お父さんがただの女ったらしじゃないことを、理解した僕でした。

ま、だとしてもお父さんみたいにはならないけどね。



由良「日向、どうしたの?なんかいつもより笑顔じゃない。」

日向「ん?あぁ、ちょっといい夢を見てね。」

江美「へぇ、どんなぁ?」

日向「内緒。」

叶恵「え~なんでだよ~」

奈々「内緒って言われると気になるの!」

朝ごはんのまえ、そんな会話を交わした。妹たちには、天界のことは黙っていることにした。そもそも、言ったって信じないだろうし。

日向「内緒ったら内緒だよ。」

睦月「むー・・・ガード固い。」

衣玖「衣玖にだけ、こっそり教えて欲しいな!」

日向「だーめ。」

睦月達のねだりを躱し、コップに水を入れにキッチンへと向かった。

奈緒「日向、どうしたのです?」

日向「あ、奈緒お母さん。お水ほしいんだけど・・・」

奈緒「水ね、ちょっと待って・・・どうぞなのです。」

日向「ありがとう。」

奈緒「いえいえ~」

去り際にチラ、と奈緒お母さんの方を見る。エプロンを身に付けた奈緒お母さん。「さぁ、やってやるのです!」と張り切っていた。

日向「ねぇお父さん、奈緒お母さんの料理スキルって・・・」

大和「・・・まぁ、大丈夫だろ。多分。」

日向「多分って・・・」

目を伏せながらお父さんが言う。

理子「あんまり奈緒に作ってもらったことないからね。前作ってたの結構前だし・・・。あの子が作ったチョコ、アレだったし・・・。」

聖菜「そこまで酷いものになることは無いだろうけどね。少なくとも、誰かさんよりは。」

雫「ですね。誰かさんよりは上手いと思いますよ。」

理子「ねぇ、誰かさんって誰?」

お母さんは頭に「?」を浮かべていた。

加奈「昔、聖菜と一緒にダークマター作ったやつ」

理子「私やんけ!!てか朝からラーメン作りやがる奴には言われたかねぇよ!それに、すこし前まで私がご飯作ってたし!」

小鈴「まぁ、そうなんだけどね」

ジェリー「理子さんが料理得意っていうのが、なんかしっくり来ないんですよね。」

理子「なんでじゃぁぁ!」

お母さんが叫ぶ。なんていうか、可哀想だった。お母さんも、なぜか目立たない奈緒お母さんも。


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