女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
94話 残念な女神様(怖)
2人が逃げた先のドアを開けようとすると、何故かドアは固く閉ざされていた。さっきはかかってなかったし、見たところ鍵のあるようなドアじゃないのに・・・。
仕方なく待つことに。しかし暇である。そんなわけで、先程まで居た部屋の物色をしてみることに。ちょっとくらいいいよね?
女性がいたあたりに行くと、大きなモニターが見えた。さっき見ていたのは恐らくこれだろう。
今は真っ白な風景が見えるだけだけど、きっとさっき持っていたコントローラーで操作し、何かの映像でも流していたんだと思う。
・・・さて、物色と言ってみたはいいものの、この部屋に大きなものは、これしか無かった。あとあるのは、お菓子のようなものが入った器と、ティッシュボックスが2つ。あと満杯近いゴミ箱。中はティッシュが多め。
物色も飽きてドアの前に戻った瞬間・・・
??「も、もういいよぉぉ!」バタン!
日向「へぶっ!!」ゴン
??「ちょ、そんな勢いよく開けたら・・・って、あちゃー遅かったかぁ。」
思いっきりドアが開き、おでこにぶつかった。痛い・・・。物色なんてしたバツかなぁ。
??「あ、ごめんごめん!ドアの前にいるとは思わなくて・・・」
??「全くあんたってやつは・・・。君、腫れてない?大丈夫?」
日向「あ、いえ・・・。大丈夫です。」
とりあえず立ち上がる。先程と同じように、白い衣装に身をまとった2人の女性がそこにいた。さっき持っていたコントローラーはなかったが、それ以外に変化はみられなかった。
また、そのうちの1人が僕の顔をジッと見つめていた。ここまでジッと見つめられることはそうそう無いため、少し恥ずかしくなって顔を伏せた。
??「うへへへ・・・かわえぇのう」
日向「はい?」
??「おいこら」ベシ
??「はうっ!?」
何か聞こえてはいけない言葉が聞こえてきたような気がした。ぜひ気のせいであって欲しい。
??「っとと・・・ごめんごめん。ねぇ、君」
日向「はっ、はひっ!」
緊張して噛んでしまった。恥ずかしい・・・。
が、その人はそんな恥ずかしさなど吹き飛ばすことを言ってきたのだ。
??「君、もしかしなくても日向君だよね?」
日向「・・・え?」
そう、何故かこの人は、僕のことを知っていた。だが、それだけではなかった。
??「え、マジ?・・・ほんとだ、小さい頃の大和君そっくりだし、前見た時とそう変わってない。」
もう一人の人も、僕のことを知っていた。しかも、お父さんのことまで。さっき言ってたのも、聞き間違えじゃなかったみたいだ。
日向「あの・・・なんで僕のことと、お父さんのことを知ってるんですか?」
そう聞くと、2人は腰に手をあて
??「ん?あぁ、そりゃ当然さ」
??「なんだって私たち」
2人揃って、こういった。
2人「大和君にゾッコンの、女神様ですから♪」
・・・は?女神?お父さんにゾッコン?
全くもって、意味がわからなかった。
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