ファナリス~恋の物語~

まろふわ

第6話 婚礼式

ー宮廷ー

皇后「それで、どの衣装で迷ってるの?」

メイサ「これです」

メイサは、薄ピンク色の婚礼着と、黄緑色の婚礼着を皇后にみせた

皇后「私は、薄ピンクかしらね」

マリ「私も薄ピンクかと」

メイサ「でもね。黄緑色も捨てがたい。」

皇后「レイラは何を着ても似合うから、レイラのお気に入りを着てみたらどうかしら?」

レイラ「どちらも素敵なので決められません。」

マリ「では、婚礼式のときに2回着替えればよいのでは?」

メイサ「それ、いい考えね。そういたしましょう」

皇后「ますます、婚礼式が楽しみだわ」

レイラ「ありがとうございます。」

メイサ「決まりね」

皇后「お茶でもしましょうか?」

レイラ、メイサ、マリ「はい皇后様」

レイラの婚礼着は決まったのであった。


ーカムラの部屋ー

カムラ「レイラの婚礼着は決まったのであろうか?」

イム「先ほど決まったとの連絡がきました」

カムラ「そうか、それは良かった。」

カムラ「イム」

イム「なんでしょうか?皇太子様」

カムラ「魔法バトルをしないか?」

カムラ「レイラをかけてだ」

イム「お断りさせていただきます。」

カムラ「なぜだ。イムはレイラのことが」

イム「昔の話ですゆえ、お気になさらないでください」

イム「それに、レイラ様は皇太子様のことを好いています。」

イム「……レイラ様とお幸せに」

イムは少し寂しそうにいった。

カムラ「確かに、レイラは私を、私はレイラが好きだ。例え来世でも愛を誓う」

カムラ「そして、レイラと共にこの国で生きるのだ」

イム「はい、皇太子様」

カムラとイムが話してると、カムラの飯使いが部屋に来た。

飯使い「皇太子様、レイ様がおみえに」

カムラ「通せ」

飯使い「はい」

レイ「皇太子様、レイの婚礼着が決まったと聞きましたが」

カムラ「そなたは、妹となると行動が速いな」

レイ「気になるではないですか、婚礼着ですよ」

カムラ「それは、そうだな」

カムラ「そういえば、姉上とそなたの婚礼式はいつなのだ?」

レイ「明日ですが?」

カムラ「明日?聞いていないが」

飯使い「皇太子様は明日、魔法耐久訓練ならびに、魔法学の予定が入っています」

皇太子「それは、後日回せば。」

飯使い「皇女様には、騒ぎになるゆえ、皇太子様は呼ばないようにと」

カムラ「父上と母上が行くのにか?」

飯使い「それは、私に聞かれましても」

カムラ「姉上のところにいってくる」

イム「ただいま、女子会中ですよ」

カムラ「そんなのは関係ない、いってくる」

そういうと、カムラは瞬間移動した

レイ「凄いな。皇太子様」

イム「ええ」


ーーメイサの部屋ーー

カムラ「姉上様」

メイサ「なんですか?皇太子様」

皇后「女子でお茶を楽しんでいたというのに」

カムラ「婚礼式が明日とはいません。」

メイサ「言ってませんからね」

カムラ「どうしてですか?」

メイサ「うるさいからです」

カムラ「婚礼式は静かにします」

メイサ「そういっていつも、姉上様かわいい。姉様、姉様、姉様、姉様、姉様」

メイサ「いい加減にシスコンは卒業されたほうがよいかと」

カムラはかなりのシスコンであった。

カムラ「姉上様はかわいいですし、美人ですそんな姉上様をみてなんとも思わないのがおかしいのでは?」

メイサ「こんな弟の姿をレイ様にみられては恥ずかしいです」

皇后「乙女心がわかっていないですね皇太子は」

カムラ「母上様」

レイラ「女子会に瞬間移動でやってくるぐらいですからね」

メイサ「レイラ、婚約を切るなら今のうちよ」

皇后「レイラにはもっといい人が」

カムラ「母上、姉上まで……。」

レイラ「いえ、皇后様、皇女様、カムラは乙女心がわかっていませんが、素直でピュアですので。」

カムラ「レイラ」

レイラ「それに照れるとかわいくなります。空気を読めない人に見えますが、たまにですが、読むときは読みます。」

それが人として当たり前なのではないかとその場にいたレイラとカムラ以外の人は思った。

皇后「そこまで愛していたのね」

メイサ「皇太子様をよろしくね」

レイラ「はい」

クロナ家の婚礼式はこのファナリス帝国で皇族の次に盛大におこなわれる。

レイ「……」
メイサ「緊張しているのですか、レイ殿」
レイ「皇女様、いやメイサ殿……」
メイサ「私の呼び方はメイサでよろしいですのよ」
レイ「……慣れるまでは、メイサ殿でよろしいでしょうか?」
メイサ「わかりました、レイ殿」

レイとメイサが話していると、両陛下と右大臣夫妻がやってきた

皇帝「婚礼おめでとう」

レイ「ありがとうございます、陛下」
メイサ「ありがとうございます」

皇后「よく似合っているわ、メイサ」

メイサ「ありがとうございます、母上様」

メイサの婚礼着は、紫を基調としている。

右大臣婦人「とてもよくお似合いです。」

メイサ「ありがとうございます、義母上様」

右大臣「これで、私は安心して跡継ぎができたな」

右大臣婦人「そうですね」

皇帝「では、私達はこれでいくぞ、皇后」

皇后「はい、陛下」

レイ「そういえば」

メイサ「なんでしょう?」

レイ「皇太子様とレイラは?」

メイサ「魔法バトルの練習をしているかと」

レイ「今からか?」

メイサ「1週間後には魔法試合があるからとか」

ーークロナ家練習場ーー

レイラ「なぜ、皇太子様とイムがバトルするのですか?」

カムラとイムは魔法バトルをする準備をしていた。

カムラ「どっちが、レイラにふさわしいか魔法バトルで決めるんだよ」

イム「はい、負けたらレイラは僕がいただきますからね」

レイラ「私の取り合いなの?」

イム「はい、レイラ様と私は幼き頃結婚の約束をしました。それをノコノコと……。」

レイラ「イム、飲み過ぎじゃない?」

イムとカムラは婚礼式の宴で結構な量のお酒を飲んでいた。

イム「いいえ、レイラ様このくらいがちょうどいいのです。」

カムラ「そうだ‼たまに飲むくらいいいのだ。たかが酒だ」

カムラ「じゃいくぞイム」

イム「望むところだ。カムラ」

カムラ、イム「バトル開始」

カムラ「火炎弾」

炎の塊がイムに向かった

イム「ウォーター・ガード(水よ守れ)」

イムは炎の塊を水で守った

カムラ「そなたは雷ではなかったか?」

イム「Sクラスですよ?全属性扱えるのは当たり前だ」

イム「雷雲」

雷雲がカムラを襲う

カムラ「フレア・ガード(炎よ守れ)」

イム「ウォーター・アタック(水よ攻撃せよ)」

カムラ「あっ……」

レイラ「勝者、イム」

勝ったのはイムだった。

カムラ「……」

イム「まさか炎属性しか使えないとか。それがこの国の皇太子とか。この国の未来不安だわ」

レイラ「ちょっとイム」

イム「レイラ様も、たかが1属性しか使えないやつよりも全属性使える俺のほうが魅力的でしょ?」

レイラ「…………」

レイラは黙った

イム「だいたい、政略結婚だなんて古いって。お互い好きじゃないのに結婚とか。…」

レイラ「イム。」

イム「何ですか。」

レイラ「たしかに、カムラは弱い。」

カムラ「レイラ……」

イム「でしょ。だから俺と」

レイラ「それはできない。」

イム「どうして?」

レイラ「……好きだから」

イム「昔は俺のこと好きっていましたよ。それに皇族になるの不安だって」

レイラ「昔はね。今は違うの。たしかに不安だった」

レイラ「本当にカムラは私を愛してるのかって……」

イム「でしょ。だったら俺と」

レイラ「カムラなの」

レイラ「一緒に過ごして楽しいのはカムラなの」

イム「家柄関係なくですか?」

レイラ「ええ」

イム「…………なら良かったです」

レイラ「え?」

イム「二人が本当に両思いか確認したかったんですよね」

カムラ「どういうことだ?」

イム「政略結婚って楽しくないじゃないですか。だから二人が両思いで良かったです」

イム「皇太子様は私が徹底的に鍛えさせていただきます。」

レイラ「イム」

イム(じゃないとレイラ様の将来が不安ですゆえ)

イムの思いはこうしてレイラに伝わったのであった。

ーークロナ家・婚礼式会場ーー

メイサ「遅かったじゃない?」

レイラ「申し訳ございません、皇女様、兄上様」

レイ「練習してたんたがら気にしなくていいよ」

レイラ「ありがとうございます。」

ライ「イム」

イム「はい、ライ様」

ライ「ちょっとこい」

ライは小声でいった。

イム「……はい」

ライ「レイラ様、イムお借りします」

レイラ「うん、相談載ってあげてね」

ライ「はい、レイラ様」

レイ「相談って?」

メイサ「執事の業務連絡ではないでしょうか?」

レイ「そっか」

カムラ「…………………」

カムラはイムに力の差を見せつけられ落ち込んでいた

メイサ「どうしたの?カムラらしくないじゃない」

カムラ「……姉上様」

カムラはメイサに泣きついた

メイサ「大丈夫よ。レイ様と私だって1属性しか使えないんだから」

カムラ「え?」

レイ「全属性使えるのこの国で、レイラとイムだけだぞ」

カムラ「……そうなのですか?」

レイラ「うん、普通は1属性が当たり前だよ」

その瞬間、カムラの顔が明るくなった。

カムラ「なんだ。当たり前か。」

レイラ「でも、魔力は鍛える必要性がありますけどね」

メイサ「昔からカムラは魔力が弱いから」

カムラ「そうですね」

レイ「まあ、イムが教えてくれるからいいじゃん」

レイラ「……あのお兄様と皇女様」

レイ「なに?」

メイサ「なにかしら?」

レイラ「どうして、私達の会話内容をご存知で?」

メイサ「それは……。」

レイ「全部聞こえてたからな。たぶん婚礼式にいる人全員知ってる」

カムラ「ななっ……」

カムラは冷や汗をかいた。

また、レイラは失笑した。

・・イムの失恋話・・

ーーライの部屋ーー

イム「聞いてくださいよーー」

イムはライに泣きついた

ライ「……イム酒くさい」

酒に使ったようないうならばアルコールの匂いがイムからした

イム「だって、僕はお酒にたよらないとレイラ様に告白できないし」

イム「だいたい、レイラ様は僕にいったんだ、結婚しようと」

ライ「はいはい」

イム「ライ様かって応援してたじゃないですか~」

ライ「それは、レイラ様を一途に思っているイムが面白いからな」

ライは面白そうにいった。

イム「人の恋愛で盛り上がらないでくださいよー」

ライ「わるかったな」

イム「はい」

イムのほっぺはフグみたいにふくれた。

ライ「ふくれてるイムかわいいぞ」

イム「ありがとうございますーー、僕一旦お風呂入って頭冷やしてきます」

ライ「ああ、今日レイラ様の婚礼式の衣装合わせがあるから早めにな」

イム「しりませんー変わりにライ様が出てください」

ライは相当イムが酔ってると思い、イムの変わりにいくことにした。

ライ「わかったから風呂でアルコールの匂いなんとかしてきて」

イム「はーい」

酔ったイムは可愛い。そう改めて思うライであった。



ーー宮廷ーー

婚礼式が終わったので、レイラの婚礼着の衣装合わせ
で、レイラは宮廷に来ていた。

そして、婚礼着を着て衣装合わせをしている。

女官「サイズはこのくらいですね」

しっとりとした口調で女官がいった。

メイサ「もう少し、髪飾りを増やしたほうがいいかしら、婚礼着のサイズはそれでいいわ」

女官「はい、メイサ殿」

メイサが皇女様と女官達にいわれなくなったので、レイラは改めてメイサ様はクロナ家に嫁いだのだと思った。

ライ「終わりましたでしょうか?」

クロナ家代表として、ライがレイラの婚礼着姿を見ることになった。

メイサ「いいわよ、来て頂戴」

ライ「失礼いたします」

レイラ「どうかしら」

ライ「……」

ライはレイラの薄ピンクを基調とした婚礼着姿があまりにも綺麗で、少し照れていた。

こんなにも、シルクが似合う人なんているんだ。

ライはそう思った。

メイサ「照れてる」

ライ「あっ……すみません。お綺麗でございます」

レイラ「ありがとう」

今月には、レイラはクロナ家を去ってしまう。

ライは嬉しくもあり、また悲しくもあった。

          

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