レーヴハーモニー輝く星の希望

天羽睦月

第58話 初めて食べるもの


「私この料理テレビで見たことある! 目玉焼きとマヨネーズかけてたよ!」

エレナがマヨネーズマヨネーズとテンポよく口ずさんでいると、愛理がカロリーが多くなりすぎるからやめなさいと言が、エレナはそれでもかけて食べると聞かなかった。

「どうなってもしらないからね! それでもいいならかけて良いよ!」

その言葉を聞いたエレナは、かけて食べるもんと言ってマヨネーズの容器を抱き抱えて離さなくなった。 愛理はかけすぎないでよと言って自分の椅子に座った。

「焼きそばで来たわよ。 ゆっくり食べなさいね」

楓は愛理とエレナの焼きそばを作り終えると、自身の分も作り始めた。 エレナは自身の前に置かれた焼きそばを見ると、すぐにマヨネーズをかけ始めた。

「これが夢にまで見たマヨネーズ焼きそば! 絶対美味しいやつ!」

目を輝かせて箸を持つと、エレナはすぐに食べ始めた。 すると、エレナは美味しすぎると口に焼きそばを入れながら喋り始めた。 愛理はその姿のエレナを見ると、落ち着いて食べなさいと言う。

「だって! この焼きそば美味しすぎるんだもん! 焼きそばが悪い!」

エレナがそう言っていると、愛理はもっと落ち着いて食べなさいと二度言う。 楓は美味しいって言ってくれるのは嬉しいけど、もっとゆっくり食べてねとエレナに話しかけた。楓のその言葉に分かったと言いつつも、エレナは美味しいと言いながらマヨネーズをかけた焼きそばを食べ進める。 愛理は胃もたれしそうと思いつつも、美味しそうに食べ進めるエレナを見て、良かったと思っていた。

「ほら、マヨネーズが頬についてるよ」

愛理はティッシュを使って、エレナの左頬についているマヨネーズを取ってあげた。 すると、エレナは笑顔でありがとうと愛理に言った。 愛理はエレナに気を付けて食べてねと言うと、自身も焼きそばを食べ進める。楓は愛理とエレナの二人を見て、もう奏も含めて三姉妹ねと心の中で笑っていた。 そして、焼きそばを食べ終わると梨あるからねと二人に言う。

「本当!? 梨大好き!」

愛理が喜んでいると、エレナが梨ってどんな食べ物なのと興味を持っていた。 楓は甘い果物よと言うと、甘いの好きと食べたことがないのに甘いのが好きと言っていた。

「これが梨よ」

楓がエレナの前にお皿に乗せてあるかっとした梨を渡すと、エレナはそれを手掴みで食べた。 すると、エレナの目が見開いて両手を頬に当てて甘いと声を上げた。

「この果物美味しい! もっと食べたい!」

エレナが目を輝かせながら言うと、食べすぎはダメよと楓は笑顔で返す。 エレナははーいと口を尖らせて言うと、愛理は私も食べると言って楓から梨をもらった。 愛理はやっぱり梨は美味しいわねと言いながら食べ進めると、あっという間に食べ終えてしまった。

「ほら、部屋のインテリアとか色々セッティング再開するわよ」

愛理がエレナに声をかけると、再開再開と何度も言って愛理の後ろを歩いていく。部屋に再度訪れると、家具を設置するために片付けた家具の中から使えるものを選んでいく。 エレナはその中でこれがいいや、あの家具が好きと言ったことを言うので愛理は選びやすかった。

「その机やベットでいいの? もっと良いのがあるのに大丈夫なの?」

愛理がそう聞くと、エレナはこの愛理が昔使ってたやつが使いたいと言った。 愛理は、エレナがそれでいいならと言ってエレナと共に部屋に運んでいく。 二人でギリギリ運べる重さだったので、楓を呼ばずに二人で運んでいくことにした。

「ほら、もっとこっちにもってきて! あ、そこにまだ埃あるからとってから!」

愛理は無邪気に置いたり動かしたりしているエレナを止めながら家具を置いていく。 愛理とエレナは談笑したり、小突きあったりしながら家具を置いていき、始めてから二時間ほどで置き終わった。

「やっと終わったわね! これからここがエレナの部屋よ!」

白を基調としたその部屋は愛理と同じ広さの間取りである、エレナは愛理と同じ部屋に昔使ってた家具に囲まれて幸せと言っている。 エレナは薄いピンク色ベットに飛び乗ったり、昔愛理が使っていた机や椅子に座ったりしていた。

「そろそろ奏も帰ってくるから、リビングに行きましょう」

その言葉を聞いたエレナは、先行っちゃうよーと走っていく。 愛理は転ぶから気を付けてよと言って、ゆっくり歩いていった。

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