光の詩

小鳥 薊

第5話 Vivace !

シルクの膝に接吻

少女の証を
きみは いつ失うのか
きみが大人になることは
かなしいことはなにもない

君は駆ける
躓いて転んでも
少しの時間 泣いたらまた
君は駆ける
両膝が交互に
上がって 下がって
上がって 下がって
叩いたピアノの鍵盤みたいに
ポンポン
跳躍しながら
どこまでも

Vivace !

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