俺をとりまく彼女らからの愛が深すぎる

ろりお

第8話 愚者

良い機会なので俺の家を紹介する。
俺の家は三階建ての少し大きな家だ。
一階は風呂と庭がある。
二階はリビングとトイレ。
広いリビングなのだが父さんも母さんも普段家にいないから生活感がまるでない。
三階は家族4人の各部屋とトイレ。
言わずもがな俺しかいないので実質俺の部屋だけの階。
妹は未だ能登にいる。俺のせいだ。
妹の部屋にはたまに家で泊まるひなの布団やらがおいてある。俺のせいだ。
俺の部屋は大きめにあてがわれてある。
あるのだがデスクとベッド、それに本しかない。
物欲が少ないのでこんな部屋になってしまうのだ。

と、ざっと紹介したがどうだろう、これが人を呼べる家だろうか。
正直俺なら人を呼ばない。
だから来てほしくなかったんだよなぁ。

「はやく!部屋!部屋に入れてください!」

花憐は執拗に要求する。

「わかったわかった。部屋は三階の左奥だから。そこでくつろいで待ってて、お茶を入れてくる」

「はい。待ってますね?」

頑固なくせにこういうときはちゃんと素直に聞くんだよなぁ。
俺はお茶を沸かすために二階のリビングへ。
そういえば菓子が何一つなかったな。
買いにいこ。

「すまん花憐。ちょっとコンビニに行ってくる」

「は~い」

俺が呼び掛けると花憐の声が自室から響いた。
やれやれ。家に帰ってきたばかりなのにまた出るとは。
そんなことを思いながら俺は靴を履きコンビニに向かった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「...行きましたね」

九路瀬さんが家を出ました。
お菓子を買いにコンビニに向かわれたのであと数分はかえってこられないでしょう。

バクバクバク

「ふわぁ~、緊張したぁ~!」

本当に終始緊張しっぱなしでした。
普通にお付き合いされている方は普段こんなことをされているのですね...。
やはりあの聖典少女漫画は素晴らしい道しるべです!

聖典にかかれているポイントをまとめると、次の通りでした。

·校門前で帰りをまつ
·相手の家にいく
·上目遣いでおねだりをする
·腕に抱きつく
·胸を相手の体に密着させる
·相手の服を着る(あわよくばget!)

まだ下の三項はクリアできていませんがこの調子でそれらも乗りきります!
こうすれば九路瀬さんはもっと私を好きになって頂けます。
もっと好きになって頂ければ、もっと大事にしていただけます!

「九路瀬さん好き...」

九路瀬さんが呼んでくれた。

九路瀬さんがさわってくれた。

九路瀬さんが微笑んでくれた。

それだけで私、胸がいっぱいになるんです。
好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。九路瀬さん好き。...

もっと呼んで?

もっとさわって?

もっと微笑んで?

私、なんでもするから。

気がつくと私の下腹部が濡れていました。
こんなこと、初めてです。
...お漏らしなんか、してないのに。

「なにこれ」

さわってみると、

「ぃやっ。なにこれ、はぅ。」

なんですか。びくってなります!しかも、とても

「気持ち良いです」

そのあとはもう一瞬でした。
私は吸い寄せられるように九路瀬さんのベッドへ。
そこに顔を埋め、ひたすら行為を行いました。
頭がくらくらして、胸がドキドキしました。
九路瀬さんのデスクからペンを取り出して、そして舐めました。

気持ち良いぃぃぃぃぃ!!

私の五感、完全に支配されてる!九路瀬さんに支配されてるぅ!!

私はその行為を継続していたのですが、

「え?嘘。なにか来ます」

怖い、なにこれ。
したから熱いものが込み上げて来ます。
進むべきでしょうか。
引くべきでしょうか。
いや、進むべきです!もっと九路瀬さんでいっぱいになりたいです!

私はその行為を加速させました。

「はっ、はぅぅぅぅぅううう!あっ!あぁん、はぁん!いやぁぁぁん!」

びくっ!びくっ!!

私はこの日初めて女性の悦びを知りました。

その行為はとても甘美で、切なく、終わった際、とても九路瀬さんに会いたくなりました。

「九路瀬さぁん。はやく帰ってきてぇ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

お疲れ様です。ろりおです。本日二話目を更新しました。

祝、花憐、オナピーする。
気が狂ったのかもしれません。

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