神の使徒、魔王卿となり平和を求む
円卓に集うらしい
俺とレイはフィーネさんに謝ったあとビーナ先生に理事長室まで案内してもらうことになった。まだ入学して日が浅いのでどこに何があるか覚えきれてない。
「それにしてもナーガ。こんな早くに面倒を起こすとは私も思ってなかったぞ。シルードが大体は悪いんだろうが…。国王陛下は驚かれるだろうな。」
他の生徒ともすれ違ったりするのでビーナ先生が小声で言ってきた。
「あの男の発言を聞いた時の君の顔はまさに鬼。10歳とは思えないほど怖かったぞ…」
「あまりからかわないでください。恥ずかしいです…」
そういえば
「先生、それにレイも怪我は大丈夫でしたか?」
戦闘が終わりすぐに回復魔法をかけたと言っても何かしら後遺症が残っているかもしれない。
この世界の回復魔法は基本的に光の属性に属するもので光魔法が使えないと回復魔法も使えないらしい。
「あぁ、大丈夫だぞ。なんだってお前が最上級回復魔法、エクストラヒールを使ってくれたからな。逆にあれで完治しない方がやばいだろ」
「右に…おなじ…く」
「確かにそうですね…」
俺、バレないようにヒールぐらいの光量に抑えたんだけど…
「それにしても、ナーガ。君は一体何者なんだ?10歳にしては全力の私を凌駕し、剣王卿と魔法卿を退けるなんて只者ではない。ましてやエクストラヒールまで使えるのだから。天賦の才といえばそれまでなのだろうが。私はそれだけだと思っていない。」
「えっとその…」
これは、困ったぞ!思ってた以上に怪しまれてる。どうしたものか…
「その、俺は・・・」
「ナーガ…は、私の使徒…だから…あたり…前」
レイ!?
「それは一体どういう・・・」
「ビーナ先生!あれ、理事長室じゃ無いですか!?」
レイが危ない発言したからとっさに、少し先にある大きな扉を指さして話題を逸らした。あっぶねぇ…
「お、確かにそうだな。では入るか。それとくれぐれも失礼のないようにな。」
「「はい」」
ガチャ
扉を開くと理事長が椅子に腰をかけて待っていた。
「失礼します。ナーガ・エル・ウォーグです。」
 
「レイエル・フィール…です。」
「よく来たね。ナーガ君。レイ君。それにビーナ君も。」
「えっと、私もですか?」
「あぁ。そうだね。とりあえず奥の部屋へ行こうか。みんな待ってるから」
「みんな?」
一体他に誰が来ているのだろう
理事長が椅子の奥にある扉を開くと、そこには、丸い机を囲んで6人の人達が座っていた。
「やぁ。遅かったね。ナーガ、レイエル。ビーナ先生。」
「アルゴ兄さん。なぜここに…」
そう円卓を囲んでいた1人は兄さんだった。だがそれだけではない。
「私も居るわよ」
「おぅ。邪魔しとるぞ小僧。」
「師匠。それに剣王卿まで…」
「久しぶりだな。ナーガ。それにレイエルも」
「おひさ〜」
「国王陛下!?何してるんですかこんな所で…」
あんたは来たらまずいだろ。書類仕事とかどうしたんだよ。あとレイ、おひさ〜はまずいだろ…
「なぜ、と言われれば今回このメンバーで集まったのは他でもない。今度ある卿の発表および私とビーナの結婚発表の打ち合わせのためだ。」
「そうなんですね!おめでとうございます!!」
「あぁ。ありがとう。」
ビーナ先生が照れながらお礼を言ってくるが
婚約が結婚に変わっていることは触れないでおこう
「そういう訳だから、君たちも一旦座りなよ。それぞれ挨拶を済ませないとだろ?それに話し合いも」
「そうですね。そうします」
アルゴ兄さんに促されて俺とレイ、ビーナ先生。それに理事長が席につき、10の椅子が全て埋まった。
「あの、話し合いを始める前にここ防音管理大丈夫ですか?」
ちょっと、気になってしまったので口を出してしまった。
仕方ないじゃん。これから大事な話をするんだから
「あぁ。大丈夫だよ。僕が防音の魔法を付与してるからね。」
「そうなんですね。」
さすが兄さん。
「では、始める前に自己紹介をそれぞれしていこう。ではワシから」
そう行って最初に理事長が立ち上がった。
「ワシはオニキス・ラーダ。この学園の理事長をしている。それとルビィの祖父で師匠じゃ。」
「理事長って師匠の師匠なんですか!?」
「そうじゃよ。その辺の話はまた今度な」
「じゃあ、次はワシだな。」
そう行って立ったのは剣王卿もとい、ヴォルさんだ。
「ワシはヴォルだ。剣王卿もしておる。一応辺境伯じゃがそうかしかまらんでいい。よろしく頼む。」
「では、次は私が。私はビーナと申します。そこにいる剣王卿の娘にあたります。このたび国王陛下と結婚することになりました。よろしくお願い致します。」
「あの、ビーナ先生言葉使いが…」
「何でしょうナーガくん?」
「いえ、なんでもありません。」
こえぇぇ!笑顔なんだが目が笑ってなかった。レイ以外に初めて恐怖を感じたな。
「では、次は僕が。僕はアルゴノートと申します。この学校では副生徒会長をしています。よろしくお願いします。」
「では、次に私が。私はアリスと申します。この学園の生徒会長をさせて頂いてます。以後お見知りおきを。」
この人、生徒会長なんだ。どこかで似た雰囲気の人を俺は知ってるんだが誰だったかな?
「あー。アリスは私の妹だ。頭も力も私より上だから気をつけるように」
そう、苦々しい顔で言ったのは国王だ。あー。そうだ。この人国王の雰囲気と似てるんだ。でも口調からは全くその雰囲気が感じられないんだよなぁ。
「では次に俺が。俺はナーガと申します。魔王卿になるものです。よろしくお願いします。」
「あなたが、魔王卿…!?」
そこで驚いたのはアリスさんだ。なんだなんだ?
「ナーガ君。後で話ができますか?」
「はい。構いませんが…」
「絶対ですよ!」
「えっと、わかりました。」
「じゃあ、次、私。」
レイが拗ねたようにこちらを睨んで席をたった。
ごめんて。何もやましいことはないから。
「私は…レイエル。ナーガ…は、私のだから。よろ」
それだけ言うと静かに座って…寝た。
…どうすんだよ。この空気。
「…んん。では最後はワシじゃな。この学園の校長をしとるバルカンじゃ。ナーガ君とは、一度会っておるのじゃが…」
えっ、あったことあるのか?
「すいません。俺、覚えてなくて…」
「いいのじゃよ。わしも顔を隠していたしの。」
そういうと、バルカンさんが何もない空間に手を伸ばすと、赤く光る剣が出てきた。あれは
「こう言ったが早いかのぉ。久しぶりじゃな小僧。魔力を吸われたときは死ぬかと思ったぞ。と」
その言葉で俺はハッとした。俺がこの世界にきて魔力を吸った相手は1人しかいない。
「気づいたようじゃの。ワシは魔法卿じゃよ。久しぶりじゃな。」
「えっと、はい。久しぶりですね。」
「そう、かしこまらんでいい。今度魔法について語り合ってくれればな」
「そのくらいならいつでも」
「うむ。理事長」
「うむ。では始めるぞ。3日後にある卿と結婚の発表についてここに円卓会議を開設する!」
さてどうなることやら
すいません。誤字脱字報告よろしくお願いします。
「それにしてもナーガ。こんな早くに面倒を起こすとは私も思ってなかったぞ。シルードが大体は悪いんだろうが…。国王陛下は驚かれるだろうな。」
他の生徒ともすれ違ったりするのでビーナ先生が小声で言ってきた。
「あの男の発言を聞いた時の君の顔はまさに鬼。10歳とは思えないほど怖かったぞ…」
「あまりからかわないでください。恥ずかしいです…」
そういえば
「先生、それにレイも怪我は大丈夫でしたか?」
戦闘が終わりすぐに回復魔法をかけたと言っても何かしら後遺症が残っているかもしれない。
この世界の回復魔法は基本的に光の属性に属するもので光魔法が使えないと回復魔法も使えないらしい。
「あぁ、大丈夫だぞ。なんだってお前が最上級回復魔法、エクストラヒールを使ってくれたからな。逆にあれで完治しない方がやばいだろ」
「右に…おなじ…く」
「確かにそうですね…」
俺、バレないようにヒールぐらいの光量に抑えたんだけど…
「それにしても、ナーガ。君は一体何者なんだ?10歳にしては全力の私を凌駕し、剣王卿と魔法卿を退けるなんて只者ではない。ましてやエクストラヒールまで使えるのだから。天賦の才といえばそれまでなのだろうが。私はそれだけだと思っていない。」
「えっとその…」
これは、困ったぞ!思ってた以上に怪しまれてる。どうしたものか…
「その、俺は・・・」
「ナーガ…は、私の使徒…だから…あたり…前」
レイ!?
「それは一体どういう・・・」
「ビーナ先生!あれ、理事長室じゃ無いですか!?」
レイが危ない発言したからとっさに、少し先にある大きな扉を指さして話題を逸らした。あっぶねぇ…
「お、確かにそうだな。では入るか。それとくれぐれも失礼のないようにな。」
「「はい」」
ガチャ
扉を開くと理事長が椅子に腰をかけて待っていた。
「失礼します。ナーガ・エル・ウォーグです。」
 
「レイエル・フィール…です。」
「よく来たね。ナーガ君。レイ君。それにビーナ君も。」
「えっと、私もですか?」
「あぁ。そうだね。とりあえず奥の部屋へ行こうか。みんな待ってるから」
「みんな?」
一体他に誰が来ているのだろう
理事長が椅子の奥にある扉を開くと、そこには、丸い机を囲んで6人の人達が座っていた。
「やぁ。遅かったね。ナーガ、レイエル。ビーナ先生。」
「アルゴ兄さん。なぜここに…」
そう円卓を囲んでいた1人は兄さんだった。だがそれだけではない。
「私も居るわよ」
「おぅ。邪魔しとるぞ小僧。」
「師匠。それに剣王卿まで…」
「久しぶりだな。ナーガ。それにレイエルも」
「おひさ〜」
「国王陛下!?何してるんですかこんな所で…」
あんたは来たらまずいだろ。書類仕事とかどうしたんだよ。あとレイ、おひさ〜はまずいだろ…
「なぜ、と言われれば今回このメンバーで集まったのは他でもない。今度ある卿の発表および私とビーナの結婚発表の打ち合わせのためだ。」
「そうなんですね!おめでとうございます!!」
「あぁ。ありがとう。」
ビーナ先生が照れながらお礼を言ってくるが
婚約が結婚に変わっていることは触れないでおこう
「そういう訳だから、君たちも一旦座りなよ。それぞれ挨拶を済ませないとだろ?それに話し合いも」
「そうですね。そうします」
アルゴ兄さんに促されて俺とレイ、ビーナ先生。それに理事長が席につき、10の椅子が全て埋まった。
「あの、話し合いを始める前にここ防音管理大丈夫ですか?」
ちょっと、気になってしまったので口を出してしまった。
仕方ないじゃん。これから大事な話をするんだから
「あぁ。大丈夫だよ。僕が防音の魔法を付与してるからね。」
「そうなんですね。」
さすが兄さん。
「では、始める前に自己紹介をそれぞれしていこう。ではワシから」
そう行って最初に理事長が立ち上がった。
「ワシはオニキス・ラーダ。この学園の理事長をしている。それとルビィの祖父で師匠じゃ。」
「理事長って師匠の師匠なんですか!?」
「そうじゃよ。その辺の話はまた今度な」
「じゃあ、次はワシだな。」
そう行って立ったのは剣王卿もとい、ヴォルさんだ。
「ワシはヴォルだ。剣王卿もしておる。一応辺境伯じゃがそうかしかまらんでいい。よろしく頼む。」
「では、次は私が。私はビーナと申します。そこにいる剣王卿の娘にあたります。このたび国王陛下と結婚することになりました。よろしくお願い致します。」
「あの、ビーナ先生言葉使いが…」
「何でしょうナーガくん?」
「いえ、なんでもありません。」
こえぇぇ!笑顔なんだが目が笑ってなかった。レイ以外に初めて恐怖を感じたな。
「では、次は僕が。僕はアルゴノートと申します。この学校では副生徒会長をしています。よろしくお願いします。」
「では、次に私が。私はアリスと申します。この学園の生徒会長をさせて頂いてます。以後お見知りおきを。」
この人、生徒会長なんだ。どこかで似た雰囲気の人を俺は知ってるんだが誰だったかな?
「あー。アリスは私の妹だ。頭も力も私より上だから気をつけるように」
そう、苦々しい顔で言ったのは国王だ。あー。そうだ。この人国王の雰囲気と似てるんだ。でも口調からは全くその雰囲気が感じられないんだよなぁ。
「では次に俺が。俺はナーガと申します。魔王卿になるものです。よろしくお願いします。」
「あなたが、魔王卿…!?」
そこで驚いたのはアリスさんだ。なんだなんだ?
「ナーガ君。後で話ができますか?」
「はい。構いませんが…」
「絶対ですよ!」
「えっと、わかりました。」
「じゃあ、次、私。」
レイが拗ねたようにこちらを睨んで席をたった。
ごめんて。何もやましいことはないから。
「私は…レイエル。ナーガ…は、私のだから。よろ」
それだけ言うと静かに座って…寝た。
…どうすんだよ。この空気。
「…んん。では最後はワシじゃな。この学園の校長をしとるバルカンじゃ。ナーガ君とは、一度会っておるのじゃが…」
えっ、あったことあるのか?
「すいません。俺、覚えてなくて…」
「いいのじゃよ。わしも顔を隠していたしの。」
そういうと、バルカンさんが何もない空間に手を伸ばすと、赤く光る剣が出てきた。あれは
「こう言ったが早いかのぉ。久しぶりじゃな小僧。魔力を吸われたときは死ぬかと思ったぞ。と」
その言葉で俺はハッとした。俺がこの世界にきて魔力を吸った相手は1人しかいない。
「気づいたようじゃの。ワシは魔法卿じゃよ。久しぶりじゃな。」
「えっと、はい。久しぶりですね。」
「そう、かしこまらんでいい。今度魔法について語り合ってくれればな」
「そのくらいならいつでも」
「うむ。理事長」
「うむ。では始めるぞ。3日後にある卿と結婚の発表についてここに円卓会議を開設する!」
さてどうなることやら
すいません。誤字脱字報告よろしくお願いします。
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