神の使徒、魔王卿となり平和を求む

こにユウ

まさかのゲスト登場らしい

「生徒諸君!学園長先生と大魔法を組み上げるので足止めを!」 

「分かりましたわ!シルード先生!」

シルード先生…いやシルードにそう答えたのは意外にもエリスだった。やる気になったか

「こい!魔族!我々が相手だ!」

そう吠えて切りかかってきたのはさっき負けた大剣使いだった。相手してやってもいいのだが

「すまんな。」

俺はそう謝りアイテムボックスからリハビリ期間に作った逆刃刀を出した。

「深奥流剣術輝月の型・雷神新光らいじんしんこう

全身の生体電流を操り脚力・抜刀速度・動体視力を極限まで高める技。
素の身体能力にさらに強化した。

俺の通った後には、倒れていく生徒と砂煙がまっていた。
切られたことに気づいた人は居ないだろう

「あとは、あんたら2人だけだ。学園長、シルード」

「貴様!いつの間に!」

「ほんの一瞬の間に、ですよ。シルード」

俺とシルードが話していると

「シルード先生。魔法は完成しました!」

と、学園長が叫んだ。
 
「ありがとうございます!学園長。ナーガ!これで貴様も終わりだ!」

学園長を見ると彼の後ろには巨大な魔法陣が浮かんでいた。これはまずいな。

「くらえ!広範囲光魔法『シャイニング・スター!』」

ドドドドドドっ!!!

「ナーガ!」

ビーナ先生は焦ったように叫んでいる。

「ちっ。こんなことになるなら僕が…」

毒づいているニルベルク。他の生徒も顔を伏せていた。

「ふふふ。あっはっは!!あーはっは!
ついに倒したぞ!魔族を!この私が!」

学園長は気分が高揚し、

「これで全てが思い通りに…」 

企みが成功し喜んでいるシルード。

やれやれ

「皆さん。勝手に殺さないでください」

「「「!!!!」」」

驚いてるなレイ以外の奴は。

「なぜ、生きている!魔族があの光魔法をくらって生きていられるわけが…」

「確かに、そうですね。俺が魔族であれば、ですが」

その言葉を聞いて学園長は顔を青くする

「どういう事です!シルード先生!鑑定を使い、この者が魔族だと確定したと言われましたよね!?」

「うぐぐ…」

シルードは悔しそうにうねったが、

「そいつが魔族ということには変わりない!死ね、『ファイアー・ストーム』!!」

俺を中心として炎の柱ができた。上級魔法か。

「そのまま、焼けしね!魔族がァァ」

「シルード先生!?」

さすがに、学園長も驚いている。

「無駄ですよ。」

そう言って俺は、刀を一線。そうすると炎は切れ、消失した。

「シルード先生。貴方は少し頭を冷やしてください。」

「な、何を…」

「深奥流剣術輝月の型・雷狼疾光」

最速のスピードでシルードの横を駆け抜け、逆刃刀で気絶させた。
とりあえずこれで一件落着かな?

「な、なんだ、これは!?」

声をした方を見ると理事長が息を切らしながらこちらを立っていた。爆発音とかさせてないはずなのに、なぜ理事長が…

「ぜぇぜぇぜぇ」

理事長の後ろに不可視の少女がいた。なるほど。姿が見えないと思ったら理事長を呼びに行っていたとは

「り、理事長。これには訳が…」

ビーナ先生がわけを話そうとしたが

「いや、すまぬ。だいたいの事情はこの子から聞いているのじゃがな?流石にこの惨状をみてつい、言葉が出てきてしもうて…」

理事長は居心地悪そうにごにょごにょと言って、

「んん。すまぬな、気を取り直して。ナーガ大体のことは聞いた。大変だったじゃろう。この者たちの処分はワシに任せてくれんかのぉ。」

「はい。構いませよ。」

「そう言って貰えると助かる。Aクラスの担当はまた追って連絡する。それと賭けのことも聞いた。有望そうなのをAクラスから引き抜いて良いぞ。」

「本当ですか!?」

これは嬉しい。と言っても

「では、賭けの前から決定していたエリス嬢と…」

俺は理事長の後ろの方を指さし

「彼女をください。」  

「2人だけでいいのかの?」

「ええ。構いません。」

「よし。わかった。ではどちらのクラスもこれにて解散!昼からはXクラスが使うように!」

「「「「は、はい!」」」」

Xクラスの面々が良い返事をして解散となった。

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