神の使徒、魔王卿となり平和を求む

こにユウ

怪我するらしい

更新遅れました。すいません!!


5分後…

「それでは、Xクラス代表者とAクラスの試合を始める。」

審判をしてくれるのは、たまたま学校を見回ってた学園長だ。
…暇人かな?

「ルールは武器・魔法なんでもあり!意識を失うか、負けを宣言したら敗北とする。なお、武器は真剣を使うこととする。」

うん。シンプルでいいな。

「では、始め!」

掛け声がかかると同時に、5人の近接武器を持った男女が突っ込んできた。

「作戦通り、俺が前衛、レイは後衛で支援を頼めるか?」

「よゆーでーす!」

レイはピースをして後ろに下がり、俺は刀を手に前に出る。
さて、いくぞ。

「こい!」

大剣を持ったやつが正面で攻撃し、片手の両刃剣を持った2人が横から牽制。槍が少し後ろからちょいちょい攻撃してくる…か。
うん。悪くない。
10歳にしては…だが、

俺は、刀を抜かず攻撃を避け続けた。

「くそ、当たらねぇ!!」

「どうなってんだこいつ!」

ここでふと、気づいた。4人の男子に混じって1人女子が居たはずなんだが…

ザク… 

「「えっ…」」

俺も、レイでさえも、俺が刺されるまで気づかなかった。

「レイ!」

「『ヒール』」

少し引いてから、レイから回復魔法をかけてもらう。

「やったぞ!アイツに攻撃が当たった!
このままやれば勝てるぞ!」

息巻いてるな。リーダーとその周りは。
攻撃を当てた女の子は…

やはり疲れてるな。神格化してないとはいえ、人外の俺に気付かれずに攻撃を当てたんだ。スキルにしても魔法にしても何かしらのデメリットはあるだろう。
それでも時間をかけるのは得策ではない…か。

「技を使うか。」

また、近接メンバーがさっきと同じように攻めてきた。

「深奥流輝月きげつの型…」

俺は刀に手をかけ、4人が接近するのを待つ。女の子は…また隠れたか?まぁ、関係ないが・・・・・

「死ねやぁ!!!」

入ったな

雷皇一閃らいこういっせん

そう言い終わる頃には、4人全員が倒れていた。
この技は、自分の生体電流を意図的に一部だけ強くし、剣を抜くスピードを上げるというものだ。何気に叢雲とかよりもこれが1番難しい。

「ひ、人殺しぃぃ!!!」

魔法使いのからそんな声が上がった。あれは…支援魔法の子か?

「いくら、模擬戦でも殺すなんて…」

「いやいや、こちらの方々は真剣だったし、下手したら俺が死んでいた訳ですから仕方ないかと」

「なっ!それは!」

「仕方ないとでも?なら彼らが死んだのも仕方ないことです。俺より弱かったのですから。」

「…っ!」

唇をかみ締め、こちらを睨んでくる。多分あの子は戦争に出たらまっさきに死ぬな。いや戦争を体験したことはないけど

「それと…」

「なによ!まだ何があるの!?」

「そこの方々は死んでません。」

「えっ?」

「「「「うぅ…」」」」

そうなのだ。俺は殺してない。
いや違うな…

「でも、血は出ていたじゃないですか!」

別の子からの指摘

そうなんだよなぁ。なぜかと言うと

「確かに、俺は首を切りましたよ。ですがそれと同時にレイが回復魔法をかけたんですよ。」

「ぶい」 

レイは自慢げにピースしている。

「そ、そんなことって…」

「それと…」

「まだなにか!?」

「今は、戦闘中ですよ?」

その言葉と同時に俺は、地面を蹴った。

だが、蹴ったと同時に体が下へ下へと落ちて行っていた。


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