神の使徒、魔王卿となり平和を求む
久しぶりらしい
次の日、校門前で不意に後ろから声をかけられた。
「あらあらぁ?ズルをして首席と次席になり、さらには問題児の集まりのXクラスに飛ばされたナーガ様とレイエル様ではありませんかぁ」
振り返ってみてみるとツインテールをクルクル巻いた女子がいた。確か入試でも突っかかってきたな。えーと……。そういえば俺、名前聞いてないな。
「おはようございます。ご令嬢。僕もそしてレイエルもズルなんてしていませんよ。」
してない…多分……きっと…おそらく。
…いや、したな。レイエルに聞いたわ、そういえば。
だがしかしシラを切り通す事にしよう。
「嘘ね。貴方もそしてその子もなにかズルをしたに違いないわ!出ないと、私が第3席なんて有り得ませんもの!」
なるほど。しかし、それだけでは不十分だし横暴すぎると思う。
「えーと、ご令嬢?何か証拠でも…?」
「証拠なんて必要ないわ!伯爵家の私がそう言っているからそうなのよ!」 
…思うじゃないなこれ。横暴だ。レイも横で呆れてるし、というか問題児クラスならこの子もだいぶ問題児だと思うのだが…。
しかし、この家にものを言わせた感じ。爵位至上主義か。なら仕方ない。
「ご令嬢。改めて名乗ります。僕の名前はナーガ・エル・ウォーグです。」
「えぇ、知ってるわよ。何よ今更…」
「えっと、ウォーグ家って知りませんか?」
そしてツイン…長いな。ドリルは少し考えて
「そういえば、ここの生徒会副会長もウォーグだったわね。」
そうなのか。それは知らなかった。
「それは多分、僕の兄ですね。」
「そうなのね。それにしてもウォーグ…ウォーグ…。どこかの男爵だったかしら?」 
 
これは当てられないな。と言うよりこの子、爵位爵位って言ってるくせに上下関係に疎すぎないか?
まぁいいや
「ご令嬢。僕の父は…」
と、俺が耐えかねて父の名と爵位を明かそうとしたら、服の端を引っ張られた。
「どうした?レイ?」
「ナーガ…あれ…」
「あれ?」
レイが指を指した方を見ると、
「ナァァァァァガァァァァァァァ!!!」
と土煙をあげながら校門から走ってくるイケメンがいた。
誰だろう?
イケメンが息を切らしながら俺たちの前に立つと
「ナーガ!久しぶり!」
「えっと、どちら様で?」
マジで見たこともないし、会ったこともない。
「あぁ、そうか。起きているナーガに会うのは初めてだね。」
そういうと、イケメンは少し距離をあけ、仰々しく礼をした。
「では、改めて。僕の名前は、アルゴノート・エル・ウォーグ。ナーガ、君の兄だよ。」
金髪碧眼の青年は俺にそう言った。
「あらあらぁ?ズルをして首席と次席になり、さらには問題児の集まりのXクラスに飛ばされたナーガ様とレイエル様ではありませんかぁ」
振り返ってみてみるとツインテールをクルクル巻いた女子がいた。確か入試でも突っかかってきたな。えーと……。そういえば俺、名前聞いてないな。
「おはようございます。ご令嬢。僕もそしてレイエルもズルなんてしていませんよ。」
してない…多分……きっと…おそらく。
…いや、したな。レイエルに聞いたわ、そういえば。
だがしかしシラを切り通す事にしよう。
「嘘ね。貴方もそしてその子もなにかズルをしたに違いないわ!出ないと、私が第3席なんて有り得ませんもの!」
なるほど。しかし、それだけでは不十分だし横暴すぎると思う。
「えーと、ご令嬢?何か証拠でも…?」
「証拠なんて必要ないわ!伯爵家の私がそう言っているからそうなのよ!」 
…思うじゃないなこれ。横暴だ。レイも横で呆れてるし、というか問題児クラスならこの子もだいぶ問題児だと思うのだが…。
しかし、この家にものを言わせた感じ。爵位至上主義か。なら仕方ない。
「ご令嬢。改めて名乗ります。僕の名前はナーガ・エル・ウォーグです。」
「えぇ、知ってるわよ。何よ今更…」
「えっと、ウォーグ家って知りませんか?」
そしてツイン…長いな。ドリルは少し考えて
「そういえば、ここの生徒会副会長もウォーグだったわね。」
そうなのか。それは知らなかった。
「それは多分、僕の兄ですね。」
「そうなのね。それにしてもウォーグ…ウォーグ…。どこかの男爵だったかしら?」 
 
これは当てられないな。と言うよりこの子、爵位爵位って言ってるくせに上下関係に疎すぎないか?
まぁいいや
「ご令嬢。僕の父は…」
と、俺が耐えかねて父の名と爵位を明かそうとしたら、服の端を引っ張られた。
「どうした?レイ?」
「ナーガ…あれ…」
「あれ?」
レイが指を指した方を見ると、
「ナァァァァァガァァァァァァァ!!!」
と土煙をあげながら校門から走ってくるイケメンがいた。
誰だろう?
イケメンが息を切らしながら俺たちの前に立つと
「ナーガ!久しぶり!」
「えっと、どちら様で?」
マジで見たこともないし、会ったこともない。
「あぁ、そうか。起きているナーガに会うのは初めてだね。」
そういうと、イケメンは少し距離をあけ、仰々しく礼をした。
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金髪碧眼の青年は俺にそう言った。
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