神の使徒、魔王卿となり平和を求む

こにユウ

貴族の家に生まれたらしい

すいません。プロローグより大分短いです。



「おぎゃぁ!おぎゃぁ!おぎゃぁ!!」

気がつくと俺は泣いていた。
というか赤ん坊だった。どうやら生まれたばかりという感じだった。
(この様子だと転生は成功したみたいだな。
 ホッ)

そんなことを考えていると目の前に
看護婦さんらしき人がみえて

「ジーク様、元気な男の子ですよ!」

そう少し遠くの方にいるガタイのいい人の良さそうな顔をした男性にそう言った。

「そうか!そうか!よかった。
無事に生まれて。アリシアもよく頑張った。」

泣きそうなそれでいて嬉しそうな声で
そう言った。ということはこの人が
父親なのかな?

「はい。あなたありがとうございます」

とても辛そうにそういった女性は
恐らく母だろう。

にしても設備がある程度整っていることから
貴族だろうな。生まれたのは。爵位とか
どのくらいなんだろ…

「あなた、名前はどうします?」

おっと?まだ名前は決まって無かったのか
無難なのがいいな。よほど変なのは嫌だし

「そうだなぁ…リヨとかどうだ?」

まぁ、この世界なら普通なのか?

「はぁ…あなたに聞いた私が悪かったです。
昔からこういうのはセンスが無かったんでした。」

母さんは少し考えた末、
「ナーガでどうでしょう?
龍の様に強く、誇りがあり、それでいて
優しい人になって欲しいという願いをこめて」

「おぉ!それはいいなさすがアリシアだ!」

まってくれ、そんな期待しないで欲しい。
最初から最後まで自信が無いのだが…

「あぅあーあ、あぅあぅ!」
(やめてくれ頼む!)

そんな願いを込めて言ったのだが

「この子も気に入ったようですね!」

「そうだな!よしナーガ!
お前の名前は今日からナーガだ!」

逆効果だったようだ…
俺はこれからどんな人生を送るのだろう
不安だ…

それから約1年間、俺が感じた不安とは
また別の事態で地獄が始まるのだった。

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