美醜の君

メリノ

❄Ⅲ

あるネモフィラやルピナスの咲く昼下がり、王家に1人の女の子が産まれました。
彼女の名前はシャーリー。整った顔立ちの王家の中でも1位2位を争うほどの美しさをもったシャーリーは自分より大切なものは無いと思っていました。
真っ白な肌に高い鼻。艶のあるアッシュブロンドの髪。
それはそれは美しく、庭園に出ると庭師でさえも、手を止めて見とれる程でした。
そうして、何不自由無くシャーリーは成長し、16歳になりました。
社交界デビューもして、ますます美しさが際立って来た頃、シャーリーは南の国の王家の息子に恋をしました。
決して、顔が整っている訳では無く、その国がお金持ちな訳ではありません。
ただ、人を思いやり優しく接するその姿に惚れたのでした。
しかし、友達も知り合いもいないシャーリーはこの気持ちがなんなのか分かりませんでした。

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