異世界に召喚されて魔族になりました

ルルーチルニド

37,突然の助っ人〜理華&里美〜

「やるなぁ!」
「スライムちゃんが居てくれたからだよ」
「もきゅもきゅ!」(役に立てたわ!)
「スライムもよくやったな!」

よし、これなら行けるぞ!
再び剣を両手で構え、振り返る
…ん?
ゴブリンが1匹に…
ハウンドが1、いや2匹?!

「増えやがった!」
「えぇ〜…」
「俺とスライムが盾になるから魔法をぶちこんでやれ!」
「もきゅ!」(盾になる!)
「ま、任せて!」

ハウンド2匹が先に動いた
飛び込んで来るのを剣で受けるが咥えられダメージを負わせられない
振り払おうとした瞬間に俺の体を蹴り飛び跳ねて距離を取られる
咄嗟に体に『硬化』を使い服は多少切られても俺へのダメージにはならない

スライムは飛び込んで来たハウンドを触手の様な太い腕で弾き返している
ダメージはほとんど無い様に見えるが肝心の理華に近づかせていないので問題ない

再びハウンドが飛びついて来るが少し離れた所に居るゴブリンが腰に手をやるのが見えた
嫌な予感がするっ!
何でかは分からないが不思議とそう感じた
ハウンドを剣ではなく『硬化』させた腕に噛みつかせゴブリンを見る

懐から取り出したのはなんとナイフだ!
投げる気かぁ?!
嫌な予感は的中した

「理華!」

叫んだが詠唱中で目を瞑っていた
やばい!
噛み付いたハウンドを振り払おうとするが振り解けない…
左手に持っていた剣を捨てて暴れるハウンドの顔を殴る
ハウンドが怯み離れた瞬間にゴブリンが投げたナイフを手で遮る

「ぐっ…」

左手のひらに痛みが走る
ナイフが手のひらを横に切り地面にぽたぽたと血が流れる
『硬化』が間に合わなかったっ!
左手を握りしめ痛みを忘れようとする
痛いもんは痛いが再びハウンドが噛み付いて来た時には剣を構え痛みなど気にする余裕も無くなった

「燃える炎球よ!敵を燃やし尽くせ!スライムちゃん!『ファイヤボール!』」
「もきゅ!」

理華がスライムの居る場所に炎の球を放つ
スライムは待っていたと言わんばかりに薙ぎ払うだけだった太い腕をハウンドの両サイドから平手打ちを同時に放つ
ハウンドは余裕でジャンプするがスライムが出したもう1つの腕で地面に叩きつけられる
叩きつけられた瞬間にファイヤボールがヒットする

ファイヤボールは着弾地点のハウンドを中心に円形に燃え、炎が消えたあとには全身の毛が燃え散り火傷だらけになって横たわるハウンドが残っていた

「きゅきゅ!!」

スライムが叫び理華の方へ飛び跳ねる
ゴブリンが理華の方へ走り棍棒を振りかざしていた
それを先に察知したスライムが腕をゴブリンの足に引っ掛け転ばせる
あっちは大丈夫そうだな
早くこの犬っころを倒さないとっ!

剣に食らいつき何度も何度も俺の腹に蹴りと引っ掻きを繰り返して来ている
ずっと『硬化』をしているが次第に腹が柔らかくなって来ている
ずっと維持するのはめちゃくちゃ大変だな…

「おらよ!」

剣を振り引き剥がそうとするがしっかりと剣に噛み付いたハウンドは一向に離れない
が横に振り回すことによってハウンド蹴りは出せないようだな、口と前足でしがみつき体から後ろ足は振り回されて伸びきっている

くらえ!膝蹴りぃ!!
ハウンドが引っ張られている方向と逆方向から膝を入れる
ハウンドの体の膝が当たった所から先がぐにゃりと曲がり流石のハウンドも耐えきれずに剣から剥がれ地に落ちる
そこへ容赦なく剣を突き立てて息の根を止める

理華は?!
振り返ると詠唱中の理華にゴブリンに薙ぎ払われて吹っ飛ぶスライムが居た
やばい!!
全速力で駆け寄りながらゴブリンに剣を投げる
しかし、遅すぎる剣はゴブリンに軽く避けられそのまま棍棒を理華に振り下ろす

「おらぁぁ!!」

理華の前まで走りゴブリンの攻撃を受け止める
ズンっ!と背中にに棍棒が当たる
耐えろっ!
再び棍棒が振り上げられた時に理華が目を開ける
それを合図にゴブリンの顔にパンチを当てて一瞬怯ませ、横に飛び退く

「燃え盛る炎球よ!燃やし尽くせ!『ファイヤボール』」

炎の球をくらい口から黒煙を吐きゴブリンは倒れた
これで…この辺りの敵は居ないな!

「やっったな!!!」
「やったよ」
「もきゅきゅ!」

喜びあった後しばらく座り込んでいた
クタクタだぜ…

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