異世界に召喚されて魔族になりました

ルルーチルニド

31,戦闘開始〜蓮花〜

ったく凛のやつ正気の沙汰じゃないぜ
目的地で馬車から飛び降りるなんて
まあ、それくらいクレイジーじゃないと楽しくないわな

これ…走っていくしかないよな
いける、と言う自信はあるんだよな…
なんでなのか分からないけれど
ゴクリと固唾を飲んだ
べ、別に緊張なんてしてない
…って誰に言ってんだあたしは

さぁ、行くぞっ!
動画とかで鍛えた槍技を見せつけてやるぜ!
ラトルに貰った私の身長と同じくらいある鉄製の槍をしっかり持ち馬車の横から飛び降りる

「案外行けるもんだなぁ!」

馬車を飛び降りてから速度を徐々に落として行く
そして目の前に剣と盾を構えてる冒険者を襲おうとしてるゴブリンに槍をぶっ刺し停止する

「大丈夫か?」
「狼人族?!助けてくれるのか、ありがたい!」
「怪我してんなら休んでな!」
「すまない。こいつらはかなり手強い、手の空いた者に援護にこさせるからな!」
「あいよっ!」

かっこよく登場したものの、こちとら素人同然なんだよなぁ
まっやれるだけやるか!

「来たな!」

1匹の犬が飛びかかって来た
躱しながらも槍を切りつけるがかすりもしねぇ
そして近くに犬以外の臭い!
咄嗟に回避を取る
さっきまでいた所に棍棒が叩きつけられていた
あっぶねぇ…

「ハウンドだ!ノーマルタイプなら力はそれほどないがすばしっこい動きに注意しろ!」

犬はハウンドって言うのか
確かに動きは早かったな
だけど…足の速さはあたし程じゃないな!
ゴブリン1匹とハウンド1匹か
やるだけやるしかない!

「かかってきな!」

槍を体の左右で一回転ずつ回し頭上で一回転した後にびしっ!と構える
くうぅぅ〜〜…!
一回やってみたかったんだ!
やっぱりかっこいいよな!!

「来るっ!」

ハウンドが走ってくる方向へ構え直し飛びついて来るタイミングを見計らう
がしかし、先に攻撃して来たのはゴブリンだった
臭いで分かったのでステップで避けて振り向こうとする隙にハウンドが飛びついて来る

「っぶねぇ!」

バランスを崩しかけたけど後ろを振り向きながら大きく避ける
そしてハウンドの着地した所に槍を刺すが結果は空を刺す
手元にすぐに引き寄せ敵の動きを見る

一瞬の間があった後に二匹ともが交互に連続攻撃をしてきた
ゴブリンの棍棒は槍の柄の部分で防げるが
ハウンドは動きの素早さと防ぎにくい低い部分の攻撃で回避を余儀なくされる

これは…キツイな
あたしの持ち味を生かすしかない
狼の体になって人間の時には出来なかった事ができるようになってるはずだ

とりあえず速さで距離を取るっ!
自分の想像以上に早く走れたな
それも後ろに…
よし!まだまだやれるぞ!

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