異世界に召喚されて魔族になりました

ルルーチルニド

30,戦闘開始〜凛〜

ちょうど影になる所に飛び降りて翼をめいいっぱい広げて飛び降りた速度を殺しゆっくりと地面に足をつける
他の皆は?
特に考えてなかったけれど着地は大丈夫かしら?

風香は背中から翼を出し減速しながら着地した
これは私と同じ感じね

ラトルは何度か転がりながら減速しつつ最後に前に一回転転がりながら速度を殺しつつ起き上がりに即座に反応できるように剣と盾を構えている

蓮花は持ち前の足の速さで走りつつ速度を落とし、停止時に1匹の魔物を仕留めている

里美は理華を抱えつつ『硬化』して2本の足で速度に負けじと踏ん張っている
全員無事に着地したわね

敵は…
ゴブリンと犬かしら
日本だと大型犬くらいの大きさね…

「ハウンドだ!ノーマルタイプなら力はそれほどないがすばしっこい動きに注意しろ!」

ハウンド…ね
見た目は大型犬から狼と言ったところかしら
どれも青っぽい毛並みでグループとして統制しているのかしらね?

ゴブリンが前衛として戦いハウンドが錯乱と遊撃
馬車を護衛する冒険者らしき人達もかなり苦戦しているようね

私の存在に気づいたのか1匹のゴブリンが私の方へ指を指し周りに叫び散らしている
直後に私へ当たらないギリギリを二匹のハウンドが飛び交う
当てる気も無いんでしょうね
私は避けもせずに拳を構え戦闘態勢に入る

先程のハウンド二匹とゴブリン二匹が私に注目する
これは…きついかも?
なるべく日陰から出ないようにしなきゃね…

周りを観察しなきゃ…
魔物達は連携して攻撃してくる
つまり、そこそこの知恵を持っている
確実に魔物達が有利な状況であるはずね

1匹のゴブリンがゆっくりと手を後ろに回した
来るっ…!!

先にハウンドが先制攻撃を仕掛けてくる
今度は当てる気ね!
1匹が横から飛び込んでくるのをステップで躱す、直後に死角に居たもう1匹が足に噛み付こうと低い姿勢で走ってくる

「悪いけど見え見えなのよ!」

軽くジャンプをして踏みつけてやろうとしたけど噛み付くスピードのまま抜けられてしまった
またハウンドが渦巻きみたいに回りながら近づいてくるが、1匹が飛び込む寸前で砂埃を巻き上げながら減速する
狙いは後ろのハウンドかっ!?
そう思い振り向き低姿勢でも飛び込みでも対応できるように構える
しかし、後ろのハウンドは飛び込んで来なかった。変わりに背中を斜めに鋭い痛みが走る

(後ろっ?!)

奥歯を噛み締め痛みを我慢する
振り向く素振りを見せて拳を腰から前に振り上げる
ズンッとした重みが腕にのしかかる

「かかった!!」

ハウンドの腹に拳がのめり込みそのまま腕を振り上げハウンドを上へ殴り飛ばす
それに驚いたのかもう1匹のハウンドは怯んだ
そんな隙を逃すわけないでしょ?!
走ってそのまま膝蹴りを当てる!
膝に確かな感触があったがそれは決して動物の皮膚などでは無かった

膝に当たった物は棍棒だった
そう、前にはハウンドではなく両手でしっかり棍棒を持ったゴブリンだった
っ!
驚いた拍子に嫌な予感がして咄嗟にゴブリンから距離を取る
先程まで私の頭があった所にナイフが飛んで来ていた

ハウンド1匹とゴブリン二匹が私を取り囲む
状況は少しだけ好転したかしら…?

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