異世界に召喚されて魔族になりました

ルルーチルニド

26,豪華?な朝食

そろそろ頃合かしら?
ケアラは沈み込み周りの木々はより一層闇が深くなってきた
空を見上げるとなんとも言えない美しい星々がきらめき合っている

風香を寝袋に入れてから3~4時間位経ったかしらね
やはり空気は冷え込み学校の制服では肌寒いわね
静かに里美へ近づき小声で呼びかける

「里美…交代よ」
「んぁぁ…」

大きなあくびをして寝袋ごとモゾモゾしている

「…寒くね?」
「寒いわね、火は焚いてるわよ」
「ありがてぇ、神だ」
「それじゃおやすみ」
「ああ、おやすみ」

私はそのまま風香の寝顔をちらっと眺めて
もう衝動は無い
なんだったのかしらあれは
分からない事は後で考えましょう
そうして寝袋に入り眠りについた

翌日、サリアさんが早起きして狩りと食べられる野草を採取してくれていた
しかもそれを調理までしている
そろそろ完成ってところかしらね?

「サリアさん、ありがとうございます」
「いえ、これもミーリャ姫の為ですので」

流石はメイドって所かしらね
メイドの前に何かをやってたような手際だけど…?
それにしても人数分用意してくれているのね
ありがたいわね

「何か手伝えることはありますか?」
「今は特にないですね。あと30分ほどしたら皆さんを起こしていただけますか?」
「お易い御用です」

さてと、30分か…
毎朝の筋トレをやって10分
残りは…
戦闘訓練にすべきね

今まで戦ってきた相手をイメージして木をサンドバッグ代わりに拳や脚を撃ち込む
何より難しいのは
召喚される前の武術だけではダメだということ
技に美しさやキレがあった所で意味が無いもの


何の成果も、得られませんでしたぁ
ってそりゃそうよね
ふと思いつきだけで上手くいくなら誰も苦労しないわよね
そろそろ皆を起こしに行こうかしら

「風香…起きて」

揺すっても揺すっても起きない
これはいつもの事なんだけれどね
微笑ましい寝顔を眺めていたいけれど
いつもみたいにゆっくりしていられる時間はないのよ

「風香っ」

寝袋を剥ぎ無理やり身体を起こす

「やんっリンリンのエッチ」
「ゆっくりしてる時間はあまりないわよ」
「んっはぁ〜」

色っぽい伸びをするんじゃないわよ
全く…
よかったいつも通りだわ
蓮花、理華、里美を順に起こしてサリアさんの作った料理の元へと向かう

ミーリャ姫はサリアさんが起こしていた

「んんぅ…あと10ふん…」
「ミーリャ様、早く起きてください」

向こうも毎朝あんな感じなのかしらね
私達の場合は早く起きた方が手を焼く羽目になるのだけれどね

「おい、皆!これ凄いぞ!」
「俺、久々に焼く以外の飯をみたぜ!」
「はいはい、いつも焼くだけでごめんなさいね」
「冒険者なら普通なんだがな」
「リンリンにはもっといいものを食べさせたいなぁ」

食卓(地面)に並べられた食材は
肉と野菜のスープね

「スープと言っても出汁もなにも無いですから野草からの味です。この肉は生の状態から煮込むと臭みが出てくるので先に焼いてから最後に加えました。それからスライムにも盛っておりますが生の方が良いなら別に用意しております」

シェフかしら
メイドではなくシェフだったのかしら?
それはそれとして、スライムは理華の通訳(?)により生肉を食べている…
溶かしているの方が適切かしら?
ケンタウロスたちも喜んで食べている
種族による味覚の差はあまりないのかしらね?
コリとウリは食べなくていいらしい

「さあ、朝食も食べ終えたことですし。早速家に帰りましょう!」

城を家と呼べるのは流石は姫様ってところね

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