異世界に召喚されて魔族になりました
25,衝動
風香達は、食料を揃えていて後は私達を待つだけだったらしい
「えぇ〜!リンリンをずっと待ってたのにぃ〜」
「ごめんね、ちょっと色々あって」
「え、俺は?」
「ったく、後は焼くだけだってのに」
「ま、まぁ仕方ないよ」
悪いことしたわね
荷車の付近に荷物を運び直し、食材を石焼きにしつつ、ミーリャ姫との経緯を話した 
「と言うわけで、クレスト王国まで2人と一緒に行動することになったわ」
「ついでに馬車も確保出来たし、ケンタウロス達に運んでもらえる」
「あたしらにかかればクレスト王国までは…誰か地図持ってる?」
「姉さん!それなら私の鞄に…ん?」
「どうした?」
ウロスは身の回りをキョロキョロした後に荷車の方へ走っていきあちこちを探している
「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!」
叫び声が聞こえ、とぼとぼとウロスは帰ってきた
「私の鞄…無い…盗まれたァ…」
「さっきの山賊共か」
「多分そうだぁ」
抜け目のない山賊だこと
そして誰も地図は持ってない
そりゃそうよね
誘拐されたお姫様とメイド、かたや王国の奴隷から逃げてきた者に持てるはずも無いわ
「だいたいの方角へ進みつつ、村があったら立ち寄って地図を買うって感じか?」
「誰か通貨持ってるか?」
「サリア」
「一応少量ならあります」
そう言ってそれほど膨らんでいない小袋を取り出した
今は暗くなってきているから中身は出さなかったけれど、少し振ってチャリンチャリンと音を鳴らした
「ブリンズ20枚程度入ってます」
「おお!それなら安心だな」
一体何円位の価値なのかしら…
そして、さっきから風香がウトウトしてるわ
「ある程度方針も決まったことだしそろそろ寝ましょう?」
「そうだな、見張りはどうする?」
「先に私がやるわ」
「ありがとう、リン」
「じゃ、あたしは先に寝させてもらう」
「次は俺に任せろ」
「じゃあ里美に回すわね、眠くなったらお願いするわ」
「のっじゅく〜のっじゅく〜」
「姫、夜は冷えますのでちゃんとこれ来てくださいぃ〜」
風香を寝袋に入れてる時に自分が吸血鬼であると思い知らされる…
柔らかい肌に触れて脱力している風香の体を動かし
抱き抱えた時に首筋から香るなんとも言えない甘美な香り…
「っ!!」
私の中から溢れる抑え難い衝動を唇を噛み無理やり抑え込む
「吸わないんですか?」
「風香には合意無しにやりたくないのよ」
夜だから?
こんなに吸いたくて堪らなくなった事は今まで無かったのに
「血を吸わないとどうなるの?」
「特に死ぬとかは無いですよ」
「ただ、弱ります」
「弱る…」
「純血の吸血鬼で万全の状態であれば昼間でも吸血鬼の力をある程度使えたりするんです」
「私は純血なの?」
「それは…分かりかねます」
「えぇー…」
ある程度は吸って置かないとダメなのね…
風香の血が吸いたいか?と聞かれれば多分吸いたい
吸血欲がどこからの欲望なのか…
せめてそれが分かれば良いのだけれどね
焚き火の揺らめきを見ながらしばらく何も考えない様ことにした
「えぇ〜!リンリンをずっと待ってたのにぃ〜」
「ごめんね、ちょっと色々あって」
「え、俺は?」
「ったく、後は焼くだけだってのに」
「ま、まぁ仕方ないよ」
悪いことしたわね
荷車の付近に荷物を運び直し、食材を石焼きにしつつ、ミーリャ姫との経緯を話した 
「と言うわけで、クレスト王国まで2人と一緒に行動することになったわ」
「ついでに馬車も確保出来たし、ケンタウロス達に運んでもらえる」
「あたしらにかかればクレスト王国までは…誰か地図持ってる?」
「姉さん!それなら私の鞄に…ん?」
「どうした?」
ウロスは身の回りをキョロキョロした後に荷車の方へ走っていきあちこちを探している
「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!」
叫び声が聞こえ、とぼとぼとウロスは帰ってきた
「私の鞄…無い…盗まれたァ…」
「さっきの山賊共か」
「多分そうだぁ」
抜け目のない山賊だこと
そして誰も地図は持ってない
そりゃそうよね
誘拐されたお姫様とメイド、かたや王国の奴隷から逃げてきた者に持てるはずも無いわ
「だいたいの方角へ進みつつ、村があったら立ち寄って地図を買うって感じか?」
「誰か通貨持ってるか?」
「サリア」
「一応少量ならあります」
そう言ってそれほど膨らんでいない小袋を取り出した
今は暗くなってきているから中身は出さなかったけれど、少し振ってチャリンチャリンと音を鳴らした
「ブリンズ20枚程度入ってます」
「おお!それなら安心だな」
一体何円位の価値なのかしら…
そして、さっきから風香がウトウトしてるわ
「ある程度方針も決まったことだしそろそろ寝ましょう?」
「そうだな、見張りはどうする?」
「先に私がやるわ」
「ありがとう、リン」
「じゃ、あたしは先に寝させてもらう」
「次は俺に任せろ」
「じゃあ里美に回すわね、眠くなったらお願いするわ」
「のっじゅく〜のっじゅく〜」
「姫、夜は冷えますのでちゃんとこれ来てくださいぃ〜」
風香を寝袋に入れてる時に自分が吸血鬼であると思い知らされる…
柔らかい肌に触れて脱力している風香の体を動かし
抱き抱えた時に首筋から香るなんとも言えない甘美な香り…
「っ!!」
私の中から溢れる抑え難い衝動を唇を噛み無理やり抑え込む
「吸わないんですか?」
「風香には合意無しにやりたくないのよ」
夜だから?
こんなに吸いたくて堪らなくなった事は今まで無かったのに
「血を吸わないとどうなるの?」
「特に死ぬとかは無いですよ」
「ただ、弱ります」
「弱る…」
「純血の吸血鬼で万全の状態であれば昼間でも吸血鬼の力をある程度使えたりするんです」
「私は純血なの?」
「それは…分かりかねます」
「えぇー…」
ある程度は吸って置かないとダメなのね…
風香の血が吸いたいか?と聞かれれば多分吸いたい
吸血欲がどこからの欲望なのか…
せめてそれが分かれば良いのだけれどね
焚き火の揺らめきを見ながらしばらく何も考えない様ことにした
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