異世界に召喚されて魔族になりました
23,馬車の中には
「ラトル、これ勝てそうかしら?」
「無傷って訳には行かなさそうだな」
「後ろの人達を解放して逃げるのも…」
「ああ、それで行こう。見に降かかる危険は少なくするに越したことはないからな」
私がもう少し強ければ安全に彼女達を逃がせたのに…
まだまだ鍛錬が足りないわ
「何をごにょごにょ話してんだよ!」
1人が走り剣で切りかかる
ラトルがそれを盾で受け止めるが、そこに別方向からもう1人が切りかかる
私は即座に駆け寄り、そのもう1人の横腹に拳を突き立てて少し吹き飛ばす
その間にラトルは最初の1人の剣を弾き返し右手の剣で切り返す
最後の一人はラトルの剣がよろめいている山賊に到達する前に、剣で受け止める
しばらく睨み合って居たが埒が明かないと思ったのかお互いに距離を取り硬直状態になる
今度は2人同時にラトルを目ざして駆けてくる
ラトルは盾を低く構えて迎え撃つ体勢を取った
2人のうち1人はラトルより数歩手前で剣を振り下ろす
当然、ラトルには当たらず剣はスカる
その口元は少し歪み、笑みを浮かべている様にも…っ?!
「ラトル!気をつけて!!」
山賊の狙いに気づいた時はもう遅かった
山賊はラトルを切るつもりで剣を振り下ろしたのでは無かったのよ
振り下ろした剣が狙うは地面!
地面を少し抉り、ラトルをめがけて細かくなった砂岩を投げつける
「ぐっ!」
「貰ったあぁ!」
もう1人の山賊が十分にラトルに詰め寄り剣を振る
ラトルに駆け寄ろうとするも私も山賊に阻まれてすぐに行けない
ラトルが切られた、そう思った瞬間に
「あたいらの事も忘れんなよ!食らいな!今までの分だよ!」
ラトルに切りかかって居た山賊が馬の後ろ足で吹き飛ばされる
「何?!」
増援?!どこから??
「油断したな!殺す!」
「殺されては困ります」
私の目の前の山賊が振り下ろした剣が途中でピタリと止まった
「っ?!」
驚いた時には剣は弾き飛ばされていた
その刹那に山賊の足が浅く切られ、痛みと共に力が少し緩むとみぞおちに肘が深深と入りそのまま後ろに倒れて行った
「怪我はありませんこと?御二方」
後ろから女性と言うには少し若いような声が聞こえ、振り返る
「ええ、何とか。ありがとうございます」
「お礼を言うのはこちらですのよ」
「あたいらも解放してくれてありがとう」
「もきゅきゅ♡」
1本間違えていたらラトルは大怪我、私だってどうなっていたか…
「どうも奴隷生活が長かったのか身体がなまってるな」
尻もちでもついたのかお尻の部分を擦りながらラトルがこっちに来る
そして檻の中に入っている少女を見て驚いた様な顔をした
「っ?!もしや!ミーリャ姫ですか!」
「あら、そうよ?」
「きさまっ!姫を知って!」
側付きと思われる女性がラトルに短剣を向ける
「ちょっとは落ち着きなさい」
「ですが…」
「サリア?」
「も、申し訳ございません」
少女の威圧感に押されてサリアと呼ばれた女性は短剣を収めて膝をつく
ラトルも同じく膝をついてミーリャと呼んだ少女に頭を下げている
これは…
厄介な人を助けてしまったのでは…?
「無傷って訳には行かなさそうだな」
「後ろの人達を解放して逃げるのも…」
「ああ、それで行こう。見に降かかる危険は少なくするに越したことはないからな」
私がもう少し強ければ安全に彼女達を逃がせたのに…
まだまだ鍛錬が足りないわ
「何をごにょごにょ話してんだよ!」
1人が走り剣で切りかかる
ラトルがそれを盾で受け止めるが、そこに別方向からもう1人が切りかかる
私は即座に駆け寄り、そのもう1人の横腹に拳を突き立てて少し吹き飛ばす
その間にラトルは最初の1人の剣を弾き返し右手の剣で切り返す
最後の一人はラトルの剣がよろめいている山賊に到達する前に、剣で受け止める
しばらく睨み合って居たが埒が明かないと思ったのかお互いに距離を取り硬直状態になる
今度は2人同時にラトルを目ざして駆けてくる
ラトルは盾を低く構えて迎え撃つ体勢を取った
2人のうち1人はラトルより数歩手前で剣を振り下ろす
当然、ラトルには当たらず剣はスカる
その口元は少し歪み、笑みを浮かべている様にも…っ?!
「ラトル!気をつけて!!」
山賊の狙いに気づいた時はもう遅かった
山賊はラトルを切るつもりで剣を振り下ろしたのでは無かったのよ
振り下ろした剣が狙うは地面!
地面を少し抉り、ラトルをめがけて細かくなった砂岩を投げつける
「ぐっ!」
「貰ったあぁ!」
もう1人の山賊が十分にラトルに詰め寄り剣を振る
ラトルに駆け寄ろうとするも私も山賊に阻まれてすぐに行けない
ラトルが切られた、そう思った瞬間に
「あたいらの事も忘れんなよ!食らいな!今までの分だよ!」
ラトルに切りかかって居た山賊が馬の後ろ足で吹き飛ばされる
「何?!」
増援?!どこから??
「油断したな!殺す!」
「殺されては困ります」
私の目の前の山賊が振り下ろした剣が途中でピタリと止まった
「っ?!」
驚いた時には剣は弾き飛ばされていた
その刹那に山賊の足が浅く切られ、痛みと共に力が少し緩むとみぞおちに肘が深深と入りそのまま後ろに倒れて行った
「怪我はありませんこと?御二方」
後ろから女性と言うには少し若いような声が聞こえ、振り返る
「ええ、何とか。ありがとうございます」
「お礼を言うのはこちらですのよ」
「あたいらも解放してくれてありがとう」
「もきゅきゅ♡」
1本間違えていたらラトルは大怪我、私だってどうなっていたか…
「どうも奴隷生活が長かったのか身体がなまってるな」
尻もちでもついたのかお尻の部分を擦りながらラトルがこっちに来る
そして檻の中に入っている少女を見て驚いた様な顔をした
「っ?!もしや!ミーリャ姫ですか!」
「あら、そうよ?」
「きさまっ!姫を知って!」
側付きと思われる女性がラトルに短剣を向ける
「ちょっとは落ち着きなさい」
「ですが…」
「サリア?」
「も、申し訳ございません」
少女の威圧感に押されてサリアと呼ばれた女性は短剣を収めて膝をつく
ラトルも同じく膝をついてミーリャと呼んだ少女に頭を下げている
これは…
厄介な人を助けてしまったのでは…?
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