異世界に召喚されて魔族になりました
ss,あの日の夜から脱獄まで1
「ねぇ、ラトル。私が事故に巻き込まれた日ってあの後なにかあったの?」
「ん?気になるか?」
「そうね、何かしら動いていたんじゃないの?」
「そんな大したことはしてねえよ」
「ふーん」
普段、あまり感情を表に出さないくせに疑ってるって目をされた…
「わかったよ、あの日の夜からでいいな?」
凛が死んだと思われたあの日の夜
風香にもかなりの精神的なダメージが見受けられる
今は牢獄の片隅で座り込みどこから見ても落ち込んでいる
こんな時なんて声をかけたらいいのか分からねえんだよな
でも、脱獄の知らせは出したしできる限りのことはしておかないとな
「っ?!何??」「え?リンリンが?」「ちょ、ちょっと?!」
突然風香が騒ぎ出した?
「だ、大丈夫か?風香」
「え?あ、うん」
「突然どうしたんだ?」
「突然声が聞こえて、リンリンが生きてるって…」
「本当か?!」
俺は何も聞こえながったけどな??
何にしろ少しは元気が出たみたいだな
俺は俺でできることを考えないとな
脱獄の時に必ず看守側の妨害が来るだろうな
ってことは、武器が必要だな
武器の入手は簡単だ
俺たちの仕事は仕入れたものを発送する所まで運ぶ事だ
そこに看守の厳しいチェックなど入らない
数個無くなってても気づかないだろう
入荷から配達まで全部奴隷にやらせてるツケだな
そうと決まれば動こう、一か八かの賭けに乗ったのは俺だ
やる事やらずに文句言う野郎にはなりたくねぇからな
翌朝、協力者を集い作戦が開始された
荷物から抜いた武器は見つからないように隠しておく
全員分はまず無理だろう
集められるだけ集めよう
そうして1日が終わるまでに武器防具で100は越すほどに集まった
流石にこれでバレないってのはいささかどうなんた…?
「おまえら、解放運動が始まったら全員で手分けしてあっちこっちに武器防具を配るぞ」
「あぁ、わかった」
「だけどよ、本当にあの嬢ちゃんは来るのか?」
「信じられないかもしれないがあの子は生きてるらしい、ならば血反吐を吐いてでも来るはずだ。それにあの子には何かある気がするしな」
「ラトルがそこまで信用してるなら何も言わねぇよ」
ここまで来て出来ませんでした、は無いぞ!凛!
「おい、ラトル」
「俺はこのまま戻らずに動く」
「なら俺も」
「この機会を逃したらもう終わりかもしれねぇからな!」
「どうなっても知らねえぞ」
「お互い様だろうがよ!」
ここから別れて俺たちは武器を運ぶ
騒動が始まったらスムーズに武器を回せるようにな
犬人族は嗅覚や聴覚に鋭い、狭い建物の中の看守達の動きなど手に取るようにわかる
解放運動が始まるまで隠れながら動くなどお茶の子さいさいだ
別の奴隷達の牢屋への通路でしばらく待つ
暫くして遠くから大勢が移動してくる音が聞こえてくる
「始まったか」
俺は奴隷達をブロック毎に分ける簡易的な木製の門を開けて駆けてきたグループと合流する
「遅かったな」
「ラトルじゃん!牢屋にいないから逃げたのかと思ったぜ」
「んなわけあるか。ほらよ、武器だ。解放した奴隷達にも分けてやれよ」
「お前やるなぁ!!」
「俺はやる事があるから先に行ってろ!」
俺は里美達とは合流せずに1人で行動する
解放の為にやらねばならないことが1つある
この奴隷の仕事場には幾つか看守が出入りする扉がある
それを潰さない限りすぐに援軍が来るだろう
前回は援軍が来て抑えられたからな
「これだな」
勝手に拝借した斧で扉だけでなく周りの岩や壁ごと抉り完全に道を塞ぐ
人族の臭いを頼りに城方面に続く扉を壊しまわる
ある程度壊し終えた頃に解放されたグループと出会った
「おう、お前も逃げてきた奴隷か。今首輪を外してやるからな」
「ありがとう」
「向こうの広場で解放された奴らが集まってるらしいぞ!」
「わかった、俺も合流する」
城からの援軍はもうほぼ来ないだろう
早いこと皆と合流してこんな所とはおさらばするとしよう
「ん?気になるか?」
「そうね、何かしら動いていたんじゃないの?」
「そんな大したことはしてねえよ」
「ふーん」
普段、あまり感情を表に出さないくせに疑ってるって目をされた…
「わかったよ、あの日の夜からでいいな?」
凛が死んだと思われたあの日の夜
風香にもかなりの精神的なダメージが見受けられる
今は牢獄の片隅で座り込みどこから見ても落ち込んでいる
こんな時なんて声をかけたらいいのか分からねえんだよな
でも、脱獄の知らせは出したしできる限りのことはしておかないとな
「っ?!何??」「え?リンリンが?」「ちょ、ちょっと?!」
突然風香が騒ぎ出した?
「だ、大丈夫か?風香」
「え?あ、うん」
「突然どうしたんだ?」
「突然声が聞こえて、リンリンが生きてるって…」
「本当か?!」
俺は何も聞こえながったけどな??
何にしろ少しは元気が出たみたいだな
俺は俺でできることを考えないとな
脱獄の時に必ず看守側の妨害が来るだろうな
ってことは、武器が必要だな
武器の入手は簡単だ
俺たちの仕事は仕入れたものを発送する所まで運ぶ事だ
そこに看守の厳しいチェックなど入らない
数個無くなってても気づかないだろう
入荷から配達まで全部奴隷にやらせてるツケだな
そうと決まれば動こう、一か八かの賭けに乗ったのは俺だ
やる事やらずに文句言う野郎にはなりたくねぇからな
翌朝、協力者を集い作戦が開始された
荷物から抜いた武器は見つからないように隠しておく
全員分はまず無理だろう
集められるだけ集めよう
そうして1日が終わるまでに武器防具で100は越すほどに集まった
流石にこれでバレないってのはいささかどうなんた…?
「おまえら、解放運動が始まったら全員で手分けしてあっちこっちに武器防具を配るぞ」
「あぁ、わかった」
「だけどよ、本当にあの嬢ちゃんは来るのか?」
「信じられないかもしれないがあの子は生きてるらしい、ならば血反吐を吐いてでも来るはずだ。それにあの子には何かある気がするしな」
「ラトルがそこまで信用してるなら何も言わねぇよ」
ここまで来て出来ませんでした、は無いぞ!凛!
「おい、ラトル」
「俺はこのまま戻らずに動く」
「なら俺も」
「この機会を逃したらもう終わりかもしれねぇからな!」
「どうなっても知らねえぞ」
「お互い様だろうがよ!」
ここから別れて俺たちは武器を運ぶ
騒動が始まったらスムーズに武器を回せるようにな
犬人族は嗅覚や聴覚に鋭い、狭い建物の中の看守達の動きなど手に取るようにわかる
解放運動が始まるまで隠れながら動くなどお茶の子さいさいだ
別の奴隷達の牢屋への通路でしばらく待つ
暫くして遠くから大勢が移動してくる音が聞こえてくる
「始まったか」
俺は奴隷達をブロック毎に分ける簡易的な木製の門を開けて駆けてきたグループと合流する
「遅かったな」
「ラトルじゃん!牢屋にいないから逃げたのかと思ったぜ」
「んなわけあるか。ほらよ、武器だ。解放した奴隷達にも分けてやれよ」
「お前やるなぁ!!」
「俺はやる事があるから先に行ってろ!」
俺は里美達とは合流せずに1人で行動する
解放の為にやらねばならないことが1つある
この奴隷の仕事場には幾つか看守が出入りする扉がある
それを潰さない限りすぐに援軍が来るだろう
前回は援軍が来て抑えられたからな
「これだな」
勝手に拝借した斧で扉だけでなく周りの岩や壁ごと抉り完全に道を塞ぐ
人族の臭いを頼りに城方面に続く扉を壊しまわる
ある程度壊し終えた頃に解放されたグループと出会った
「おう、お前も逃げてきた奴隷か。今首輪を外してやるからな」
「ありがとう」
「向こうの広場で解放された奴らが集まってるらしいぞ!」
「わかった、俺も合流する」
城からの援軍はもうほぼ来ないだろう
早いこと皆と合流してこんな所とはおさらばするとしよう
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