異世界に召喚されて魔族になりました

ルルーチルニド

17,旅立ちのひに

「さてと、これからどうする?」

一同沈黙
そりゃそうよね

「俺もついて行っていいか?」
「あら、ラトル別にい…」

言葉が詰まった

「ん?どうかしたか?」
「いえ、あなた紺色の毛並みだったのね」
「あぁ、ずっと洗えてなかったからな」
「あの黒かったのは全部汚れかよ!」
「仕方ないだろ?洗える場所もなかったしよ」
「んまあ、そっか」

艶のある暗い紺色の毛、その身体の大きさに比べて小さめな顔立ち。優しさを感じさせるつぶらな瞳にノズルは低く比較的人族に近いシルエットである

「ラトルは故郷とかに帰らなくてもいいの?」
「俺は奴隷になる前に故郷に帰ったんだ、その時に故郷は焼き払われたんだよ。その生き残りで奴隷にされた。だから故郷はいい」
「…悪いこと聞いたわね」
「気にするな、元々故郷に帰る前は冒険者だったからな。家族もそれぞれ都会に働きに出て家にいなかったし」

ラトルは大変な人生?を送ってきたのね
軽々しく人の過去は聞くものじゃないわね…

ん?重い話と共に興味を引かれる単語が?

「冒険者?」
「あぁ、冒険者ギルドとか言う組合みたいなのがあってな。そこに冒険者登録すれば街の人の手伝いとか雑用の仕事を貰えるんだ。そこで依頼をこなせば報酬として硬貨やアイテムを貰えるんだ」
「それは誰でもなれるの?」
「ああ、ギルドに申請してある程度のテストを合格すればな」

「ねぇ、リンリン」
「楽しそうね、でしょ?」
「うん」

満面の笑みである
可愛いなぁもう

「俺たちもなるぞ!」
「あの、あまり難しくないやつで…」
「依頼はランク分けされてるから最初の方は簡単な物も多いはずだ」
「全員乗り気だな、凛!」
「そうね、宿とか借りるのもお金が要るし…ラトル、登録できる街まで案内頼めるかしら?」
「任せときな、ここからならケンタウロス運送で約2日ってとこだな。俺の登録した街と同じだ」
「「行くぞー!」」

周りはいつの間にかほとんど人は居なくなってた
私達も早々に荷物を片付けて出発の準備をする
冒険者か…ゲームとか異世界転生系によくあるやつね
少し楽しそうだわ

出発の準備も終わり、私達は森の小道を歩き始めた
ねぇ、流石に早過ぎないかしら?
緑色の皮膚の子供サイズの魔物とエンカウントする…
出鼻をくじかれた…

いや、ここで戦闘経験を積むのもいいわね
どうせこの先いくらでもこういう事になるんだろうし

「お前たちは下がって…」
「戦闘経験は多いに越したことはないわ」
「私もやらなきゃ!」
「あたしも、戦う!」
「み、皆さん、あまり無茶は…」
「俺も…やらなきゃ」
「ここいらのゴブリンは弱い方だからな、だが気をつけろよ」
「怪我はしないようにね、無茶はしないこと。まあ、ラトルが見てくれてるでしょうけどね」
「おう、任せとけ」

ラトルが見てくれてるなら最悪の事態もなんとかなるでしょう

緑の奴は4匹ね、1人1匹でいい感じかしら?

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