異世界に召喚されて魔族になりました
10,扇動
「それよりご主人様!もう直ぐにケアラが全て満ちます!!」
「今日なの?!」
ふと小窓を見上げる
ケアラは見えない
「ご主人様、魔素を感知すれば色々とわかりますよ!」
そういえばラトルもそんな事を言っていたわね
集中っ…
周りに満ち溢れている魔素に意識をはりめぐらせる
そうすると感覚的に自然の状態が分かってくる
今が何時頃なのか、天気や気温など
凄い、便利ね
肝心のケアラは?
今にも満ちようとしているようだ
ケアラが全て満ちる時に奴隷が反乱を起こす
私があのスライムにお願いして撒いてもらったメモにそう書いたわ
まず、風香達と合流して首輪を外す
そして分散して各々奴隷達を解放してどこかで集合
その間に私が城の出口を発見しておいて合流と共に脱獄する
こんなところかしらね?
奴隷達にも人族達にも被害は最小限に抑えたいわ
…わがままかしらね
それでも極力無意味な殺傷は避けるべきよ
人の最も恐ろしい所は恨みからくる復讐の行動力だから…
さて、簡単に作戦は考えたし
行動するわよ
「上手く行けばいいけれど」
「ご主人様なら大丈夫です!」
コウモリの励ましを受けて行動開始ね
私は霧化を利用して監視に見つかる事無く風香達の牢屋までたどり着く
「守さん無理してそう…」
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫よ!リンリンはまだ生きてる!」
「っ…」
おやおやおやおや?
思いのほか暗い空気が漂ってるわね
「そろそろ約束の時間なんだがな…」
「ケアラが全て満ちる時、だったか?」
「リンリンはきっと来る!私達だけでもやれる事はやるべきよ!」
「そんな来るかどうか分からない奴のために俺は命はかけられないぞ」
「失敗したらどうするんだ!」「お前達が勝手したせいで俺たちまで不幸になるんだそ!」「あの銀髪は死んだんだぞ!!」
モブが沸いてるわね
そろそろ死者から復活しましょうかね
「誰が何時、死んだのかしら?」
机の上空にどこからとも無くコウモリが集まり全幅2mはある翼を広げて私は出現した
「っ!!リンリン!!!」
「おまっ?!死んだんじゃ?!」
「約束の時間は少し過ぎてるぞ!」
「ヒーローは少し遅れてくるものよ」
目じりに涙を浮かべながら飛び込んで来た風香を受け止めて机の上に降り立つ
そして、近くの人から順に首輪を破壊して行く
「は、外れたっ!」「自由だ!」「ありがてぇ!」
「今から暴動を起こすわけだけど、1つ守ってもらいたい事がある」
「それは…?」
「人族を無闇矢鱈に殺さないことだ」
「あいつらには積もり積もった恨みってのがあるんだよ!」「そうだ!晴らさずにいられるかってんだ!」
この反応はまあ、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないわね
「お願いするわ」
「けどさ鈴音さん、私らだって看守共に酷い目に合わされてるじゃん」
「殺せばその分だけ更に大きな恨みが私達に帰ってくるわ、そんな無意味な事をわざわざ呼びたくないの。自由になれてもすぐに殺されたら意味ないじゃない!それでもいいの?」
頭を下げた
交渉術とか少しでもかじっておけば良かったわね…
「それでも俺たちのはらわたは煮えくり返ってるんだ!」
「わかったわ、なら私が手助けするのはここまでね。勝手に騒いでもう一度奴隷に戻ればいいわ」
「ふざけるなよ!」「ここまでしておいて自分だけ自由になる気か!」
「なら、お願い。今回は魔族側も人族側も最小限の被害で抑えさせて」
今度は頭は下げない
「…あんたが居なかったらずっと奴隷だったろうしな」「俺たちも生きて自由になりたいしな」
「っ!!ありがとう!」
「今日なの?!」
ふと小窓を見上げる
ケアラは見えない
「ご主人様、魔素を感知すれば色々とわかりますよ!」
そういえばラトルもそんな事を言っていたわね
集中っ…
周りに満ち溢れている魔素に意識をはりめぐらせる
そうすると感覚的に自然の状態が分かってくる
今が何時頃なのか、天気や気温など
凄い、便利ね
肝心のケアラは?
今にも満ちようとしているようだ
ケアラが全て満ちる時に奴隷が反乱を起こす
私があのスライムにお願いして撒いてもらったメモにそう書いたわ
まず、風香達と合流して首輪を外す
そして分散して各々奴隷達を解放してどこかで集合
その間に私が城の出口を発見しておいて合流と共に脱獄する
こんなところかしらね?
奴隷達にも人族達にも被害は最小限に抑えたいわ
…わがままかしらね
それでも極力無意味な殺傷は避けるべきよ
人の最も恐ろしい所は恨みからくる復讐の行動力だから…
さて、簡単に作戦は考えたし
行動するわよ
「上手く行けばいいけれど」
「ご主人様なら大丈夫です!」
コウモリの励ましを受けて行動開始ね
私は霧化を利用して監視に見つかる事無く風香達の牢屋までたどり着く
「守さん無理してそう…」
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫よ!リンリンはまだ生きてる!」
「っ…」
おやおやおやおや?
思いのほか暗い空気が漂ってるわね
「そろそろ約束の時間なんだがな…」
「ケアラが全て満ちる時、だったか?」
「リンリンはきっと来る!私達だけでもやれる事はやるべきよ!」
「そんな来るかどうか分からない奴のために俺は命はかけられないぞ」
「失敗したらどうするんだ!」「お前達が勝手したせいで俺たちまで不幸になるんだそ!」「あの銀髪は死んだんだぞ!!」
モブが沸いてるわね
そろそろ死者から復活しましょうかね
「誰が何時、死んだのかしら?」
机の上空にどこからとも無くコウモリが集まり全幅2mはある翼を広げて私は出現した
「っ!!リンリン!!!」
「おまっ?!死んだんじゃ?!」
「約束の時間は少し過ぎてるぞ!」
「ヒーローは少し遅れてくるものよ」
目じりに涙を浮かべながら飛び込んで来た風香を受け止めて机の上に降り立つ
そして、近くの人から順に首輪を破壊して行く
「は、外れたっ!」「自由だ!」「ありがてぇ!」
「今から暴動を起こすわけだけど、1つ守ってもらいたい事がある」
「それは…?」
「人族を無闇矢鱈に殺さないことだ」
「あいつらには積もり積もった恨みってのがあるんだよ!」「そうだ!晴らさずにいられるかってんだ!」
この反応はまあ、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないわね
「お願いするわ」
「けどさ鈴音さん、私らだって看守共に酷い目に合わされてるじゃん」
「殺せばその分だけ更に大きな恨みが私達に帰ってくるわ、そんな無意味な事をわざわざ呼びたくないの。自由になれてもすぐに殺されたら意味ないじゃない!それでもいいの?」
頭を下げた
交渉術とか少しでもかじっておけば良かったわね…
「それでも俺たちのはらわたは煮えくり返ってるんだ!」
「わかったわ、なら私が手助けするのはここまでね。勝手に騒いでもう一度奴隷に戻ればいいわ」
「ふざけるなよ!」「ここまでしておいて自分だけ自由になる気か!」
「なら、お願い。今回は魔族側も人族側も最小限の被害で抑えさせて」
今度は頭は下げない
「…あんたが居なかったらずっと奴隷だったろうしな」「俺たちも生きて自由になりたいしな」
「っ!!ありがとう!」
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