異世界に召喚されて魔族になりました

ルルーチルニド

2,異世界転生…召喚だったかしら?

「くび…わ?」
「リンリン、目が覚めた?」
「よう、ご新規さん。地獄へようこそ」

知らない男の声が聞こえそっちに振り向くと

……

毛むくじゃらの毛玉が居た
目が暗さに慣れてきてよく観察してみると
全身がスス汚れた毛で覆われた大男ほどある獣だった
え?
獣が喋る?
片膝を立ててそこに腕を置いてまるで人のような座り方をしている
小さめな顔はそこだけでみたら可愛いが身体は全体的にしっかり筋肉が着いている
そして、首に私と同じ首輪が付けられている

「俺はラトル、ここは奴隷達の宿舎さ」
「私は凛、奴隷…?」
「この首輪がその証拠さ、この国では人族が他種族を奴隷にして国家の繁栄を図ってるんだとさ。ここに来たら死ぬまで働かさせられるらしい」
「えっそんなの酷い」

確かに酷い話ね
えと…人族が他種族を隷属化ってことは私達は人じゃないってこと…?
風香を見ると尾骶骨辺りから太くて立派な尻尾が生えている、それに少し鱗っぽい

「やだ、リンリンったらっそんなえっちな目で見ないでよ」
「それより尻尾が生えてるのね」
「そうだよ〜それから翼も生えるよ」

そう言って少し力を込めると何も無かった背中から全幅2mほどある大きな翼が生えた

「飛べそうね」
「直すこともできるんだよ」

自慢気である
まあ、楽しそうだからいいか…いいのか?
とりあえず情報を集めなきゃ

「ところでラトルさん、私達は奴隷ということは主人、というか支配人が居るということよね?」
「ラトルでいいよ、
この城の魔法使いだ、魔素を扱えなければこの首輪を使うことは出来ないからな」
「魔素を使って従えるのね」
「そうだ」

それで…
と言おうとして後ろから声がかけられる

「おい!新規のクソ共!さっさと出てこい!」

いきなり声をかけられてさっさとって…
そうは思うものの首輪が反応して否が応でもそちらに向かう
…なるほど、これが首輪の力が
逆らうことは出来なくは無さそうだが

「はぁ?誰があんたなん…」

反抗を示した途端に首輪が赤く光り

「いっっだだだだだだぁぁ!!」

痛みが走るようで彼女は首輪に手を当てて苦しんでいる
彼女は誰だっけ?
こっちに召喚される前に風香から金をせしめようとしていた…
名前は忘れたわ

「チッ!手間をかけさせるな!さっさと来い!薄汚い奴隷どもが!」

酷い扱いね
渋々檻の近くに集まった
顔ぶれは召喚前に近くに居た人ね

「貴様らにここのルールを教えてやる、ここで座れ」

そう言って看守らしき人物が私を硬い石の上に座らせる


何やらごちゃごちゃ言っていたが要約すると
・人族様に逆らうな
・主(城主ね)のために働け
・この街を繁栄させるための奴隷だと自覚しろ
あたりかしら?
察するにここは城の1部なのね

「詳しい生活の仕方などは奴隷の先輩にでも聞け!分かったらさっさと帰れゴミ共!」

さてと…
とりあえずの目標は…脱獄かしらね
あんまり長居したくない環境だし
この首輪さえどうにか出来れば戦力には困らなさそうだし

「異世界に召喚されて魔族になりました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • 琴瀬  ういは

    これからの展開が気になるッス!
    お互い頑張るっス!

    1
コメントを書く