雪物語
第21話 オークションPart2
更新しました。
オークションが始まり、最初は価値の低い商品が出てきていた。雪からしたら価値は低いがほかの人たちからしたら価値は高い。
出品された商品は、貴族が屋敷で使うであろう絵画や壺であった。
雪はつまらないといった顔でジュースを飲みながらみていた。
「続きましてはこの商品!伝説の家具作り職人ロメロが作ったキングサイズのベッド!なんとこのベッドどんな身体でも優しく包み込んでくれるという魔法特性の持ったベッドでございます。試しに人形を置いてみますと...この通り!自動で、横になる人の体重に合わせ、頭、肩、腰、足、と全体を負担させないように沈むように作られています。夜の営みに関しても大丈夫です。これはON/OFF機能で包む機能をなくすこともできますのでそれで解決致します。さぁ!どうでしょうか!この商品!白金貨1枚からスタートです!!」
(これだ!!俺が求めていたのはこのベッツ!!グローリーインのベッドもいいんだが、やはり最高級ベッドは欲しくなるもの!いずれ自分の持ち家に住む時にこんないいベッドがあったら最高だ!寝るのが一番好きな俺にはこれはどんなものよりも価値がありそうだ!絶対に落札してみせる!)
そんなことを考えていると次々と値段が上がっていく。
「白金貨1枚の金貨20!!」
「こっちは白金貨1枚の金貨60!!」
「いいや!こっちは白金貨2枚だ!!」
会場は「おおおおお!!」と値の跳ね上がりに興奮していた。雪は負けじと声を出す。
「こっちは白金貨50だ」
雪がそう言うと会場は一気に静かになった。静かになって数秒後
「び、VIP席の25番様、白金貨50枚です!!他に誰かいませんか!!」
「白金貨50枚だと!?無理に決まっている!ベッドに50枚はだせん!!」
「な、なんとあの若者...どこにそんな金が...」
「これは適わん、諦めるしかない。」
「VIP席の25番様以外にいないようですので白金貨50枚で落札です!!おめでとうございます!!」
会場から今日1番の大きな声が上がった。雪は注目の的になり少し恥ずかしかったが堂々といた方がいいと思い、手を色々なところに振り席に座った。
ベッドを落札したあと、めぼしい物が出品されることは無かった。腕を組みオークションを見ているとどうやら最後の商品らしい。まさかの雪が出品したドラゴンが目玉だったらしい。
「本日最後の商品です!!耳のいいみなさんなら噂になっていたアルフ山のドラゴン、聞いたことがあるんではないでしょうか?2日前、なんとそれを討伐してきた冒険者がいました!ギルドでは買い取れないとなり、それを当オークションに出品してくださいました!
しかもそのドラゴン、傷があまりにもなさすぎる綺麗なものなのです。出品者の冒険者は鱗数枚剥ぎ取ったくらいであとは傷はなし、なんと身体と頭が綺麗に切り取られているのです!実際に見てもらいましょう!!」
そう言うと男が複数人現れた。ドラゴンは赤い布で覆われていたがその男たちに一気に布を取られ、その身を現した。
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」
地鳴りするくらい大きな声が会場に響いた。雪は思わず耳を塞いだ。
「この綺麗な状態のドラゴン、どの部位も捨てるところがないなんにでも使える素材になります!もちろんこの状態ですので値段も高いです!黒金貨1枚からスタートです!」
(これに手を出せるのは王族の人間、公爵、侯爵、伯爵くらいか?あとは宮廷魔術師のお偉いとかだろうな)
「黒金貨2枚!!」
「こっちは黒金貨2枚と白金貨60枚!」
「いいや!ここは私が貰う!黒金貨3枚!」
「私は宮廷魔道士長、実験に使うために買わせてもらう!黒金貨10枚!」
会場からまた大きな声が響いた。雪は困惑していた。何故あんなトカゲに10億も?とこれは雪とこの世界の人達との価値観の違いである。ドラゴンは本当に全てが素材になる。血は薬に鱗や骨からは武器に防具と肉も最高級品と本当に捨てるところがないのだ。それにドラゴンは貴重でオークションに出回ることなど本当にないと言ってもいい。討伐できるものは複数人いるがそれを全て丸ごと運ぶことが出来るものなどこの世の中にいないのだ。なのでここまで値段が上がっているのである。
「我は黒金貨50枚だ!!」
「黒金貨50枚!?!?!?お客様正気ですか?!」
「あぁ、正気だ」
(正気じゃねーよ!!いやお前絶対にグレイグだろ!?我なんて使うのあいつくらいだぞ!?なんで王様がここにいんだよ!?護衛は?ねぇ?なんでそんな済ました顔でそこにいんの?それになんで他の奴ら気付かないの?)
「超VIP席の2番様!黒金貨50枚です!!他にいますか?!......。いないようですので黒金貨50枚で落札です!!おめでとうございます!!」
会場が何度目かわからない大歓声に襲われていた。雪は動揺しまくっていた。
(貯金がただでさえ49億程あるのにさらに50億プラスだと?いや、1割の手数料が取られるから45億だが、これは本当に働かなくてすみそうだぞ...)
「ただいまをもちましてオークションは終了されて頂きます。購入された方は私たちが案内しますのでそちらにお越しくださいませ。では本日はセインスオークションをご利用いただきありがとうございました!!」
「ユキ様、ベッドご購入おめでとうございます。今から高額購入者の為の部屋にご案内しますのでそこでお金を払ってくださいませ。」
「りょうかいです。案内よろしくお願いします。」
ネイルに案内され、高額購入者の部屋に案内された。そこでベッド代の白金貨50枚をちょうどだし、無限収納にしまった。アイテムボックス!?!?と騒がれたがあんまり言わないでくださいね。と言っては落ち着かせた。そのあと、ドラゴンの落札金を会場とは別のVIP席で受け取った。1割はオークション会場側の手数料で引かれるがなんとも痛くない。ていうか貰いすぎて雪は少し困っていた。
「ユキ様、もし今回のようにドラゴンや貴重な魔物がいたら是非とも私たちセインスオークションをご利用ください!!!貴方様はこれから超VIP席にご案内させていただきます!本日は誠にありがとうございました!!」
興奮交じりにオークションのお偉いさんが言っている。そんなに嬉しかったのだろうか?と雪は首を傾げていたが、雪としてもこの収入はありがたいと思い、また出品しますね。と言うとありがとうございます!!と何回も言っていた。雪は少し愉快な気持ちになっていた。
(うん、悪くない!いい気分だね!調子に乗っちゃいそうだよ)
『マスター、調子に乗ることはいただけません。何事も冷静に対処していきましょう。』
(チノ!そうだね、慢心は危険だね。気をつける。ありがとな!)
『いえ、わかって頂ければ大丈夫です。』
チノと話をして、オークションのお偉いさんに挨拶をして会場をあとにした。
雪は精神的に疲れたのか宿につくなりベッドに横になり寝てしまった。
オークションが始まり、最初は価値の低い商品が出てきていた。雪からしたら価値は低いがほかの人たちからしたら価値は高い。
出品された商品は、貴族が屋敷で使うであろう絵画や壺であった。
雪はつまらないといった顔でジュースを飲みながらみていた。
「続きましてはこの商品!伝説の家具作り職人ロメロが作ったキングサイズのベッド!なんとこのベッドどんな身体でも優しく包み込んでくれるという魔法特性の持ったベッドでございます。試しに人形を置いてみますと...この通り!自動で、横になる人の体重に合わせ、頭、肩、腰、足、と全体を負担させないように沈むように作られています。夜の営みに関しても大丈夫です。これはON/OFF機能で包む機能をなくすこともできますのでそれで解決致します。さぁ!どうでしょうか!この商品!白金貨1枚からスタートです!!」
(これだ!!俺が求めていたのはこのベッツ!!グローリーインのベッドもいいんだが、やはり最高級ベッドは欲しくなるもの!いずれ自分の持ち家に住む時にこんないいベッドがあったら最高だ!寝るのが一番好きな俺にはこれはどんなものよりも価値がありそうだ!絶対に落札してみせる!)
そんなことを考えていると次々と値段が上がっていく。
「白金貨1枚の金貨20!!」
「こっちは白金貨1枚の金貨60!!」
「いいや!こっちは白金貨2枚だ!!」
会場は「おおおおお!!」と値の跳ね上がりに興奮していた。雪は負けじと声を出す。
「こっちは白金貨50だ」
雪がそう言うと会場は一気に静かになった。静かになって数秒後
「び、VIP席の25番様、白金貨50枚です!!他に誰かいませんか!!」
「白金貨50枚だと!?無理に決まっている!ベッドに50枚はだせん!!」
「な、なんとあの若者...どこにそんな金が...」
「これは適わん、諦めるしかない。」
「VIP席の25番様以外にいないようですので白金貨50枚で落札です!!おめでとうございます!!」
会場から今日1番の大きな声が上がった。雪は注目の的になり少し恥ずかしかったが堂々といた方がいいと思い、手を色々なところに振り席に座った。
ベッドを落札したあと、めぼしい物が出品されることは無かった。腕を組みオークションを見ているとどうやら最後の商品らしい。まさかの雪が出品したドラゴンが目玉だったらしい。
「本日最後の商品です!!耳のいいみなさんなら噂になっていたアルフ山のドラゴン、聞いたことがあるんではないでしょうか?2日前、なんとそれを討伐してきた冒険者がいました!ギルドでは買い取れないとなり、それを当オークションに出品してくださいました!
しかもそのドラゴン、傷があまりにもなさすぎる綺麗なものなのです。出品者の冒険者は鱗数枚剥ぎ取ったくらいであとは傷はなし、なんと身体と頭が綺麗に切り取られているのです!実際に見てもらいましょう!!」
そう言うと男が複数人現れた。ドラゴンは赤い布で覆われていたがその男たちに一気に布を取られ、その身を現した。
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」
地鳴りするくらい大きな声が会場に響いた。雪は思わず耳を塞いだ。
「この綺麗な状態のドラゴン、どの部位も捨てるところがないなんにでも使える素材になります!もちろんこの状態ですので値段も高いです!黒金貨1枚からスタートです!」
(これに手を出せるのは王族の人間、公爵、侯爵、伯爵くらいか?あとは宮廷魔術師のお偉いとかだろうな)
「黒金貨2枚!!」
「こっちは黒金貨2枚と白金貨60枚!」
「いいや!ここは私が貰う!黒金貨3枚!」
「私は宮廷魔道士長、実験に使うために買わせてもらう!黒金貨10枚!」
会場からまた大きな声が響いた。雪は困惑していた。何故あんなトカゲに10億も?とこれは雪とこの世界の人達との価値観の違いである。ドラゴンは本当に全てが素材になる。血は薬に鱗や骨からは武器に防具と肉も最高級品と本当に捨てるところがないのだ。それにドラゴンは貴重でオークションに出回ることなど本当にないと言ってもいい。討伐できるものは複数人いるがそれを全て丸ごと運ぶことが出来るものなどこの世の中にいないのだ。なのでここまで値段が上がっているのである。
「我は黒金貨50枚だ!!」
「黒金貨50枚!?!?!?お客様正気ですか?!」
「あぁ、正気だ」
(正気じゃねーよ!!いやお前絶対にグレイグだろ!?我なんて使うのあいつくらいだぞ!?なんで王様がここにいんだよ!?護衛は?ねぇ?なんでそんな済ました顔でそこにいんの?それになんで他の奴ら気付かないの?)
「超VIP席の2番様!黒金貨50枚です!!他にいますか?!......。いないようですので黒金貨50枚で落札です!!おめでとうございます!!」
会場が何度目かわからない大歓声に襲われていた。雪は動揺しまくっていた。
(貯金がただでさえ49億程あるのにさらに50億プラスだと?いや、1割の手数料が取られるから45億だが、これは本当に働かなくてすみそうだぞ...)
「ただいまをもちましてオークションは終了されて頂きます。購入された方は私たちが案内しますのでそちらにお越しくださいませ。では本日はセインスオークションをご利用いただきありがとうございました!!」
「ユキ様、ベッドご購入おめでとうございます。今から高額購入者の為の部屋にご案内しますのでそこでお金を払ってくださいませ。」
「りょうかいです。案内よろしくお願いします。」
ネイルに案内され、高額購入者の部屋に案内された。そこでベッド代の白金貨50枚をちょうどだし、無限収納にしまった。アイテムボックス!?!?と騒がれたがあんまり言わないでくださいね。と言っては落ち着かせた。そのあと、ドラゴンの落札金を会場とは別のVIP席で受け取った。1割はオークション会場側の手数料で引かれるがなんとも痛くない。ていうか貰いすぎて雪は少し困っていた。
「ユキ様、もし今回のようにドラゴンや貴重な魔物がいたら是非とも私たちセインスオークションをご利用ください!!!貴方様はこれから超VIP席にご案内させていただきます!本日は誠にありがとうございました!!」
興奮交じりにオークションのお偉いさんが言っている。そんなに嬉しかったのだろうか?と雪は首を傾げていたが、雪としてもこの収入はありがたいと思い、また出品しますね。と言うとありがとうございます!!と何回も言っていた。雪は少し愉快な気持ちになっていた。
(うん、悪くない!いい気分だね!調子に乗っちゃいそうだよ)
『マスター、調子に乗ることはいただけません。何事も冷静に対処していきましょう。』
(チノ!そうだね、慢心は危険だね。気をつける。ありがとな!)
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