冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
ダイヤ伯爵の呼び出しが
あんなことがあったが、僕たちは直ぐに都を出ることはしなかった。
一応もう数日は荷物運び情報ギルドに足を運ぶことにした。
その一日目で動きがあった。
ダイヤ伯爵の遣いと言い、ジャネスがギルドで待っていた。
何故こんな事を起こしてまでジャネスが?と思ったが、僕たちはギルドの喫茶コーナーで話を聞き始めた。
「あなたたちをダイツクが呼んでいるから明日館に来なさい。」
魔物の討伐の時に一緒にいた人族のジャネスが言い放った。
謝罪も何もない。
「あなたね! 先に言うことがあるんじゃないの!」
僕が口を開く前にサクラが答えた。
「は~、私が言いたいことだけどそれは。貴族の娘で、ダイツクの婚約者である私が命じただけよ。それを邪魔したんだもの。そちらから謝罪をするべきでしょ。ダイツクは自分が出向いて謝罪すると言い出したから、私が今日会ってくるって言ったのよ。」
は~。ダイヤ伯爵は謝罪する気持ちはあったのか。だけどジャネスが来た。
このジャネスを止めることが出来なかったんなら、ダイヤ伯爵も同罪だな。
婚約者に優しいのではなく甘い・・・。
「反省していないって事ね! これじゃあ、ダイヤ伯爵が止めたのに、あなたが勝手にやったんでしょ!」
「そうよ、悪い。あなたたちは得体が知れないのよ。そんな危ない者を放置するなんて、いくらダイツクが言ってもダメよ。他の誰も動かなかったから、私が動いたのよ!」
他の人は誰も動かなかったなんて、ダイヤ伯爵はジャネス以外は押さえれたんだな。
だけど、約束は破られた・・・。
「じゃあ、あなたの婚約者のダイヤ伯爵が私の敵でいいのね!」
・・・・
「それは不敬罪を適応してもいい話ね。」
ジャネスがそう言うと、後ろに控えていた二人の騎士が剣に手をかけた。
「逆に、それはあなたとダイヤ伯爵を敵と認識するわよ。誰も私たちを害することなんて許さない・・・。」
サクラの殺気が徐々に強くなり、ギルド内にいた者の顔色が悪くなっている。
向かい合っているジャネスたちはもっとキツいだろうが、戦いなれているからか耐えている。
「くっ! 最終通告よ。今の言葉、昨日の事を謝らなければ、ダイツクに言って不敬罪として処分してもらうわ!」
ジャネスが決めることでないだろう・・・。
「こっちも最終通告よ・・・。私たちを探ったことを謝り、今日のこの態度を謝らないと、ラウールが止めても私は敵よ! 」
おう、やっぱり怒っている。
だけど、サクラ一人にはしない。
僕が言ったことを無視されて怒っているから・・・。
「じゃあ俺も敵だな。」
「私も敵ですね。」
「もちろん僕も敵だよ。」
クロウは姿を現していないが、クロウの殺気も感じる。
普通であれば貴族の婚約者に対する態度ではないだろう。
僕たちが不敬と言われるのも確かだろ。
だけど、約束を破ったのはあちらだしね。
僕たち【黒猫】の殺気が強くなっていく。
非戦闘員のギルド員はいっぱいいっぱいだ。
ジャネスたちも同じようで、キッと僕たちを睨むと、ギルドから出て行った。
~~~~~
ジャネスが出ていってから僕たちはまた話し合った。
日本人だったであろうダイヤ伯爵を直ぐに見捨てるのも悪いから、もう一度だけ様子を見ることにした。
これで敵対するのなら、ここには用事がないので立ち去る。
サクラはこのまま【黒猫】の誰かが馬鹿にされた場合、切れるだろう。
それだけは僕が止めることにする。
相手のためではなく、サクラのために。
~~~~~
そして次の日も僕たちは荷物運び情報ギルドにいた。
一応僕たちが悪いわけでないと見せたい部分もあったからだ。
そして僕たちがギルドに入ると直ぐに手紙が渡され、それを今見ようとしていた。
きちんとダイヤ伯爵の紋章で封蝋されていた。
『ラウールへ
今回の騒動は止めることが出来なかった私の責任だ。すまない。婚約者だが、ジャネスにも罰を与える。あのときの口約束とは言え、約束を違えた私が全て悪い。回りの者を止めることが出来なかった。今後はこんなことを起こさないことを誓う。
ダイツク・ダイヤ』
手紙だが謝罪を受けてしまった。
ここまで怒っていたが、通常の貴族なら本当に僕たちを不敬罪で処罰していただろう。
なので、この手紙だけは認めよう。
表だって敵対もしないでおこう、不快なことがなければ。
サクラも手紙を読んで一応矛を納めてくれた。同じようなことがあった場合は手加減しないと呟いて・・・。
手紙を読んだあとに受け付けに声をかけてほしいと言われていて、僕たちは声をかけた。
すると、もう一通の手紙を出され、許してくれるなら渡すように言われたと説明してくれた。
その手紙も受け取り内容を確認すると、こちらは館への招待状だった。
急だが明日のお昼前に館に来て欲しい。
出来るなら武器は携帯しないで来て欲しい。
昼食は用意するので何も食べないで来て欲しい。
色々な情報交換をしたいので、話すことができる範囲をみんなで決めて来て欲しい。
そう、お願いが多く書かれていた。
その内容を確認し、荷物運び情報ギルド員にダイヤ伯爵への返事をお願いした。
ただ、明日向かうことと、できるだけ手紙の中の要望に答えますと。
その後は荷物運び情報ギルドを出て、みんなでどの話ならしてもいいか決め、僕が代表して話すことになった。
明日は気が重いと感じているラウールだった。
一応もう数日は荷物運び情報ギルドに足を運ぶことにした。
その一日目で動きがあった。
ダイヤ伯爵の遣いと言い、ジャネスがギルドで待っていた。
何故こんな事を起こしてまでジャネスが?と思ったが、僕たちはギルドの喫茶コーナーで話を聞き始めた。
「あなたたちをダイツクが呼んでいるから明日館に来なさい。」
魔物の討伐の時に一緒にいた人族のジャネスが言い放った。
謝罪も何もない。
「あなたね! 先に言うことがあるんじゃないの!」
僕が口を開く前にサクラが答えた。
「は~、私が言いたいことだけどそれは。貴族の娘で、ダイツクの婚約者である私が命じただけよ。それを邪魔したんだもの。そちらから謝罪をするべきでしょ。ダイツクは自分が出向いて謝罪すると言い出したから、私が今日会ってくるって言ったのよ。」
は~。ダイヤ伯爵は謝罪する気持ちはあったのか。だけどジャネスが来た。
このジャネスを止めることが出来なかったんなら、ダイヤ伯爵も同罪だな。
婚約者に優しいのではなく甘い・・・。
「反省していないって事ね! これじゃあ、ダイヤ伯爵が止めたのに、あなたが勝手にやったんでしょ!」
「そうよ、悪い。あなたたちは得体が知れないのよ。そんな危ない者を放置するなんて、いくらダイツクが言ってもダメよ。他の誰も動かなかったから、私が動いたのよ!」
他の人は誰も動かなかったなんて、ダイヤ伯爵はジャネス以外は押さえれたんだな。
だけど、約束は破られた・・・。
「じゃあ、あなたの婚約者のダイヤ伯爵が私の敵でいいのね!」
・・・・
「それは不敬罪を適応してもいい話ね。」
ジャネスがそう言うと、後ろに控えていた二人の騎士が剣に手をかけた。
「逆に、それはあなたとダイヤ伯爵を敵と認識するわよ。誰も私たちを害することなんて許さない・・・。」
サクラの殺気が徐々に強くなり、ギルド内にいた者の顔色が悪くなっている。
向かい合っているジャネスたちはもっとキツいだろうが、戦いなれているからか耐えている。
「くっ! 最終通告よ。今の言葉、昨日の事を謝らなければ、ダイツクに言って不敬罪として処分してもらうわ!」
ジャネスが決めることでないだろう・・・。
「こっちも最終通告よ・・・。私たちを探ったことを謝り、今日のこの態度を謝らないと、ラウールが止めても私は敵よ! 」
おう、やっぱり怒っている。
だけど、サクラ一人にはしない。
僕が言ったことを無視されて怒っているから・・・。
「じゃあ俺も敵だな。」
「私も敵ですね。」
「もちろん僕も敵だよ。」
クロウは姿を現していないが、クロウの殺気も感じる。
普通であれば貴族の婚約者に対する態度ではないだろう。
僕たちが不敬と言われるのも確かだろ。
だけど、約束を破ったのはあちらだしね。
僕たち【黒猫】の殺気が強くなっていく。
非戦闘員のギルド員はいっぱいいっぱいだ。
ジャネスたちも同じようで、キッと僕たちを睨むと、ギルドから出て行った。
~~~~~
ジャネスが出ていってから僕たちはまた話し合った。
日本人だったであろうダイヤ伯爵を直ぐに見捨てるのも悪いから、もう一度だけ様子を見ることにした。
これで敵対するのなら、ここには用事がないので立ち去る。
サクラはこのまま【黒猫】の誰かが馬鹿にされた場合、切れるだろう。
それだけは僕が止めることにする。
相手のためではなく、サクラのために。
~~~~~
そして次の日も僕たちは荷物運び情報ギルドにいた。
一応僕たちが悪いわけでないと見せたい部分もあったからだ。
そして僕たちがギルドに入ると直ぐに手紙が渡され、それを今見ようとしていた。
きちんとダイヤ伯爵の紋章で封蝋されていた。
『ラウールへ
今回の騒動は止めることが出来なかった私の責任だ。すまない。婚約者だが、ジャネスにも罰を与える。あのときの口約束とは言え、約束を違えた私が全て悪い。回りの者を止めることが出来なかった。今後はこんなことを起こさないことを誓う。
ダイツク・ダイヤ』
手紙だが謝罪を受けてしまった。
ここまで怒っていたが、通常の貴族なら本当に僕たちを不敬罪で処罰していただろう。
なので、この手紙だけは認めよう。
表だって敵対もしないでおこう、不快なことがなければ。
サクラも手紙を読んで一応矛を納めてくれた。同じようなことがあった場合は手加減しないと呟いて・・・。
手紙を読んだあとに受け付けに声をかけてほしいと言われていて、僕たちは声をかけた。
すると、もう一通の手紙を出され、許してくれるなら渡すように言われたと説明してくれた。
その手紙も受け取り内容を確認すると、こちらは館への招待状だった。
急だが明日のお昼前に館に来て欲しい。
出来るなら武器は携帯しないで来て欲しい。
昼食は用意するので何も食べないで来て欲しい。
色々な情報交換をしたいので、話すことができる範囲をみんなで決めて来て欲しい。
そう、お願いが多く書かれていた。
その内容を確認し、荷物運び情報ギルド員にダイヤ伯爵への返事をお願いした。
ただ、明日向かうことと、できるだけ手紙の中の要望に答えますと。
その後は荷物運び情報ギルドを出て、みんなでどの話ならしてもいいか決め、僕が代表して話すことになった。
明日は気が重いと感じているラウールだった。
「冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
1,391
-
1,159
-
-
2.1万
-
7万
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
176
-
61
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
66
-
22
-
-
5,039
-
1万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
3,152
-
3,387
-
-
2,534
-
6,825
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
27
-
2
-
-
398
-
3,087
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
3,548
-
5,228
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
450
-
727
-
-
1,295
-
1,425
-
-
6,675
-
6,971
-
-
2,860
-
4,949
-
-
6,044
-
2.9万
-
-
614
-
221
-
-
3万
-
4.9万
-
-
344
-
843
-
-
1,301
-
8,782
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
116
-
17
-
-
65
-
390
-
-
76
-
153
-
-
3
-
2
-
-
3,653
-
9,436
-
-
10
-
46
-
-
1,000
-
1,512
-
-
1,863
-
1,560
-
-
108
-
364
-
-
14
-
8
-
-
104
-
158
-
-
164
-
253
-
-
187
-
610
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
23
-
3
-
-
86
-
288
-
-
71
-
63
-
-
86
-
893
-
-
477
-
3,004
-
-
4
-
1
-
-
2,951
-
4,405
-
-
83
-
250
-
-
10
-
72
-
-
218
-
165
-
-
2,629
-
7,284
-
-
47
-
515
-
-
6
-
45
-
-
9,173
-
2.3万
-
-
4
-
4
-
-
7
-
10
-
-
33
-
48
-
-
17
-
14
-
-
9
-
23
-
-
18
-
60
-
-
34
-
83
-
-
51
-
163
-
-
4,922
-
1.7万
-
-
88
-
150
-
-
42
-
14
-
-
614
-
1,144
-
-
265
-
1,847
-
-
213
-
937
-
-
83
-
2,915
-
-
7,474
-
1.5万
-
-
220
-
516
-
-
29
-
52
-
-
408
-
439
-
-
2,431
-
9,370
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント