冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ

sazae9

外伝12 ズハサン視点

俺は第三都市の冒険者ギルド、ギルドマスターのズハサン。
今日は受付の係が家族の看病のために休んだ。
こんな時は俺の出番だ!
俺は冒険者ギルドの雰囲気が好きだ。
自分が冒険者だったころを思い出し、心が躍る。
こんな時でないと受付には座れないから、俺は今日は幸運だった。


俺の顔を知っている冒険者は俺の前には並ばない。
それはしょうがないな。
俺はギルマス、俺の前では冒険者も委縮してしまう。


んっ?あの冒険者の顔は知らないな。
俺のところに来たな。
よし、冒険者登録か?


なに!従魔登録だと!
俺が第三都市のギルマスになってから2回目ではないか。
魔物はどこにいる?
外か?


なんと、目の前の鳥が魔物!
こんな従魔ではすぐにやられてしまうのではないか?


なに!
ダンジョンで魔物の卵を手に入れただと。
金持ちの子供にも見えないが、冒険者か?


よし、冒険者プレートを持っているな。
なになに・・・・、は~!
Sランク!
な・・・・、なんだこのSランク魔物の討伐数は!?
この子たちはどれだけ小さいころからダンジョンに・・・。
なに! 1か月・・・・。




あ~無事に登録は終わったな。
んっ!魔物が話した!
魔物は話せるのか!?
Sランクになる魔物で話せる魔物はいたが、目の前のこの鳥が・・。


今日は驚いたな・・・。
従魔が話すなんてな。
そして魔力を卵に込める事。
出来るだけ魔力を込める人数を減らしつつ、多めに込める。
これは普通の冒険者や金持ちでは無理だな。
金で雇った冒険者の魔力がよほど高ければ可能性はあるが。






昼飯を食べて、また受付に戻った。
するとさっきの2人が受付にいた。
もう終わったのか?
従魔は強かったのか?


ゴブリンとはいえ、魔物を倒せるのかこの鳥が。
いや鳥でなく魔物だな。


なに!俺の姿が見えたから近い子の受付に気来たではないのか。
俺はギルマス。
冒険者だった2人だから俺のことを知っていると思った。


何と適当に交わされるのだ・・・。


うむ、プレートは見たがラウールだな。
これは何かあった場合は依頼しよう。


なんと、込める魔力で産まれた時の強さが変わるかもしれないのか!
貴重な情報を明かしてくれたな。
俺も何かあった時は協力してやらないとな。


宿屋わかば。
いい宿だが、もっといいところに泊まれるだろ?
もう少し贅沢も覚えたほうがいいぜラウール。
金は使うためにある!

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