冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
サクラと魔法の練習
僕たちは街の外にいた。門を出て、以前盗賊を討伐するために向かった方角に進むと、周りからは見えにくいところに出た。そこで僕が何本か木を切り、周りに壁を作り、地面を均し、魔法が失敗しても周りに被害が行かないように準備をしていた。サクラからは「チートだ・・。」と聞こえてきたのはご愛敬だ。これで僕は魔法が得意なことと、魔法を発した瞬間をみて何かを感じれたら儲けものだ。
 「まーこんな感じだけど、サクラは何か感じた?」
 戸惑っている様子のサクラだったが、目の前で起きたことは理解したようで、
 「ラウールが風の魔法で木を伐り、土の魔法で壁を作り、地面も均した・・・。呪文も唱えないし、無詠唱ってやつ? それとも魔法を唱えるのに詠唱はいらないの?」
そんな質問をしてきたサクラに、ラウールは自分の幼いころのことも思い出した。僕はチートだったから、あまり詠唱をしていないことを。そして初めは母様から、詠唱を教えてもらったこと。そしてその恥ずかしさ・・・。心は中年・・。紅蓮の炎よ!などとは言うのは恥ずかしかった。
そんなことを考えながら、魔素を感じる方法から教える事と、もし地球から来たのなら、何かの神様にスキルをもらっているかもしれない。神とは言わずに少し聞き出してみよう。
 「ねえ、サクラは自分に何の才能があると思う?魔法は得意になれそう?それともほかにできそうなことはある?まずは魔素を感じるところから教えようかと思ってるけど。」
 我ながら聞き方が下手だ・・・。
 「ん~~~、たぶんだけど魔力は多いと思うよ。あと魔法も得意だと思う。大体は何でもできるんでないかな?他は・・・体も他の人より強いと思う・・・。ん~? 料理は得意だよ。」
なるほどね。使ったこともないのに魔法は得意そうって。魔法系のチートがついてるのかな?
 「なんでそう思うの?」
 「そういうふうにしても・・・げふんっ! そう言ってくれたか・・げふんっ! そう言ってくれた人がいたから・・・。なんか得意なんだって、人の才能を知ることが。」
 「へ~、人の才能を知ることが得意って聞いたこともないけど。そうなんだ?」
 「そうそう。そう言ってた。」
 「へ~なんて人?名前は?」
 「ん~と、そうぞう・・げふんっ、ソウゾウゾウさんていう、生まれ故郷のおじさん!」
へ~もしかして創造神様かな?知らないけど。
 「そうなんだね、色々聞いてごめんね。じゃあさっそく始めようか?」
 「うん!お願い!」
サクラは満面の笑みだ。
 ~~~~~~~~
さっそく魔力を感じてもらおうと説明を開始した。
 自分の魔力を感じる→すぐできた。
 周囲の魔素を感じる→すぐできた。
 魔素を練り上げる→ちょっと苦戦した。しかし慣れた。
 練り上げた魔素を自分の魔力と同化して放出する→苦戦
イメージを強くもつんだ→魔法を発動した。
 魔法は周囲の魔素(強さ)と、自分の魔力を合わせると発動する→サクラは理解した。
 詠唱をしてみるのだ→すごいことになった。
 『紅蓮の炎よ我の呼びかけに答え目の前の標的を焼き尽くせ 行け! パーフェクトフレア!!!』ノリ!
 適当に詠唱を並べただけで、イメージが強くなったのか、地面に大きな穴が開いた。
ラウールは土魔法で地面を均した・・・。
 ~~~~~~~~~
 「すごい!才能があるってほんとだね。僕が覚えるより早かったよ。」
そう目の前で疲れて座っているサクラに声をかけた。
 「そう?まーチートね。私の才能に驚いた? 私と一緒に冒険したくなった? ・・・なんてね。」
ニヤッとしてサクラは返事を返してよこした。
 「スゴイトオモウヨ。ボクガスウジツカカッタコトヲ。まー僕は小さいときだけどね。」
ちょっと負けたくないと思ったラウールだった。
 「なぜにカタコト・・・。」
 「チートってすごいってこと?」
ビクッとしたサクラは、
 「そうよ・・。私の故郷ではずるいほどすごいってことよ!」
 「へ~、じゃあ僕もチートって言おうかな。すごいでしょこれで回復魔法も防御魔法も使えるんだよ。」
とサクラに言ってみた。
 「それも教えて。全属性魔法なんてチートじゃない! あとは時空間魔法とかはないの?」
 「よく知ってるね?魔法がなかったところでどうやって知ったの? ちなみに。時空間魔法はさすがに別物で、いくら才能があってもなかなか使えないよ。僕も使えないし・・・まだ・・。」
 「へ~そうなんだ?でも教えれることだけでいいよ。死ぬのは二度と御免だから、何でも覚えて生存率を上げたいから・・・。」
 悲しそうな表情をしたサクラ。しかし、ここで二度と死にたくないはダメだろ~!
 「一回は死んだことがあるの?じゃあ・・・ゾンビ~~~!!」
そうラウールは叫んでみた。
 慌てたサクラはなかなか言葉が出てこないようで、口がパクパクしている。
・・・・・・・
 ・・・・・・
「人が二度も死ぬなんてあるわけないでしょ・・・・。聞き間違いよ・・・。死にそうな目に二回も会いたくないって言おうとしたの! この街に来るまでに魔物に襲われて死にそうな目にあったから!!」
 話がまとまらなくなってるよサクラさん・・・。この街には親切な人の馬車に乗ってきたよね?
そこにクリスが話しかけてきた。
 「近くにゴブリンが来てます。サクラの魔法なら遠くから倒せないかな?」
 「名案!!! 行こうラウール!!」
そういってラウールの手を引き、強引に戦いに連れて行かれたのであった。
 ~~~~~~~~~
 最後まであの時の会話の事に触れないサクラだった。
しかし魔法を1日で使いこなせるようになり、おそらくの神様チートは凄いと思った。これで勇者として転移される地球人がいたら、ものすごい戦闘民族になるのではないかと。
 僕もその中にいる。それでも僕はなんとなく生きていきたい。せわしない人生はもうごめんだから。
1日かけて魔法の練習をしていたからもう夕方だ。
 「明日は街の中での依頼を受けてみようかな・・・。」
そう言いながら4人で宿に戻っていくのであった。
 「まーこんな感じだけど、サクラは何か感じた?」
 戸惑っている様子のサクラだったが、目の前で起きたことは理解したようで、
 「ラウールが風の魔法で木を伐り、土の魔法で壁を作り、地面も均した・・・。呪文も唱えないし、無詠唱ってやつ? それとも魔法を唱えるのに詠唱はいらないの?」
そんな質問をしてきたサクラに、ラウールは自分の幼いころのことも思い出した。僕はチートだったから、あまり詠唱をしていないことを。そして初めは母様から、詠唱を教えてもらったこと。そしてその恥ずかしさ・・・。心は中年・・。紅蓮の炎よ!などとは言うのは恥ずかしかった。
そんなことを考えながら、魔素を感じる方法から教える事と、もし地球から来たのなら、何かの神様にスキルをもらっているかもしれない。神とは言わずに少し聞き出してみよう。
 「ねえ、サクラは自分に何の才能があると思う?魔法は得意になれそう?それともほかにできそうなことはある?まずは魔素を感じるところから教えようかと思ってるけど。」
 我ながら聞き方が下手だ・・・。
 「ん~~~、たぶんだけど魔力は多いと思うよ。あと魔法も得意だと思う。大体は何でもできるんでないかな?他は・・・体も他の人より強いと思う・・・。ん~? 料理は得意だよ。」
なるほどね。使ったこともないのに魔法は得意そうって。魔法系のチートがついてるのかな?
 「なんでそう思うの?」
 「そういうふうにしても・・・げふんっ! そう言ってくれたか・・げふんっ! そう言ってくれた人がいたから・・・。なんか得意なんだって、人の才能を知ることが。」
 「へ~、人の才能を知ることが得意って聞いたこともないけど。そうなんだ?」
 「そうそう。そう言ってた。」
 「へ~なんて人?名前は?」
 「ん~と、そうぞう・・げふんっ、ソウゾウゾウさんていう、生まれ故郷のおじさん!」
へ~もしかして創造神様かな?知らないけど。
 「そうなんだね、色々聞いてごめんね。じゃあさっそく始めようか?」
 「うん!お願い!」
サクラは満面の笑みだ。
 ~~~~~~~~
さっそく魔力を感じてもらおうと説明を開始した。
 自分の魔力を感じる→すぐできた。
 周囲の魔素を感じる→すぐできた。
 魔素を練り上げる→ちょっと苦戦した。しかし慣れた。
 練り上げた魔素を自分の魔力と同化して放出する→苦戦
イメージを強くもつんだ→魔法を発動した。
 魔法は周囲の魔素(強さ)と、自分の魔力を合わせると発動する→サクラは理解した。
 詠唱をしてみるのだ→すごいことになった。
 『紅蓮の炎よ我の呼びかけに答え目の前の標的を焼き尽くせ 行け! パーフェクトフレア!!!』ノリ!
 適当に詠唱を並べただけで、イメージが強くなったのか、地面に大きな穴が開いた。
ラウールは土魔法で地面を均した・・・。
 ~~~~~~~~~
 「すごい!才能があるってほんとだね。僕が覚えるより早かったよ。」
そう目の前で疲れて座っているサクラに声をかけた。
 「そう?まーチートね。私の才能に驚いた? 私と一緒に冒険したくなった? ・・・なんてね。」
ニヤッとしてサクラは返事を返してよこした。
 「スゴイトオモウヨ。ボクガスウジツカカッタコトヲ。まー僕は小さいときだけどね。」
ちょっと負けたくないと思ったラウールだった。
 「なぜにカタコト・・・。」
 「チートってすごいってこと?」
ビクッとしたサクラは、
 「そうよ・・。私の故郷ではずるいほどすごいってことよ!」
 「へ~、じゃあ僕もチートって言おうかな。すごいでしょこれで回復魔法も防御魔法も使えるんだよ。」
とサクラに言ってみた。
 「それも教えて。全属性魔法なんてチートじゃない! あとは時空間魔法とかはないの?」
 「よく知ってるね?魔法がなかったところでどうやって知ったの? ちなみに。時空間魔法はさすがに別物で、いくら才能があってもなかなか使えないよ。僕も使えないし・・・まだ・・。」
 「へ~そうなんだ?でも教えれることだけでいいよ。死ぬのは二度と御免だから、何でも覚えて生存率を上げたいから・・・。」
 悲しそうな表情をしたサクラ。しかし、ここで二度と死にたくないはダメだろ~!
 「一回は死んだことがあるの?じゃあ・・・ゾンビ~~~!!」
そうラウールは叫んでみた。
 慌てたサクラはなかなか言葉が出てこないようで、口がパクパクしている。
・・・・・・・
 ・・・・・・
「人が二度も死ぬなんてあるわけないでしょ・・・・。聞き間違いよ・・・。死にそうな目に二回も会いたくないって言おうとしたの! この街に来るまでに魔物に襲われて死にそうな目にあったから!!」
 話がまとまらなくなってるよサクラさん・・・。この街には親切な人の馬車に乗ってきたよね?
そこにクリスが話しかけてきた。
 「近くにゴブリンが来てます。サクラの魔法なら遠くから倒せないかな?」
 「名案!!! 行こうラウール!!」
そういってラウールの手を引き、強引に戦いに連れて行かれたのであった。
 ~~~~~~~~~
 最後まであの時の会話の事に触れないサクラだった。
しかし魔法を1日で使いこなせるようになり、おそらくの神様チートは凄いと思った。これで勇者として転移される地球人がいたら、ものすごい戦闘民族になるのではないかと。
 僕もその中にいる。それでも僕はなんとなく生きていきたい。せわしない人生はもうごめんだから。
1日かけて魔法の練習をしていたからもう夕方だ。
 「明日は街の中での依頼を受けてみようかな・・・。」
そう言いながら4人で宿に戻っていくのであった。
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