冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
物騒な散歩
僕たちは一度【希望の家】の拠点により、カシマスさんの装備を整え、必要なものを持ち、門を出た。
 盗賊の拠点はスタスデから南の方角にあると言われていたため、駆け足の散歩を開始した。
さすがSランク冒険者、僕と同じスピードで歩いている(早い)。そして僕は歩き(早い)ながら、気配を探っている。
カシマスさんは何も言わず僕についてくる。まるで僕が盗賊の拠点に必ずたどり着くと思っているように。
 僕たちのスピードで30分走ったころ、10人程度の気配がした。
ここは街道から外れているため、カシマスさんにこの辺は人が立ち入るところか聞くと『貴重な薬草が採れるけど、10人の集団で来るところではない』と言う。
そこからは、僕が方向を示し、気配を殺し、物音を立てないように進んだ。
 数は10人だった。その集団に僕一人で近づいていく。
 「よーよー、こんなところで何をしているんだい。」
 「馬鹿なガキが迷ったか!!」
 「これくらいのガキなら男でも売れるぜ!!」
 「おい!おとなしくついて…」
 言い終わる前にエアカッターで9人の首を狩った。
 「ひっ・・・なにが・・。」
 生き残った盗賊が、しりもちをつき、動けなくなっている。
 「おい、素直に言えよ・・・。拠点はどこだ?」
 威圧を込めて質問した。
 盗賊は声を絞り出し答えた
「ひっ・・ふー、ふ~・・・。あっちです・・」
 「わかった(エアカッター)」
 生きている盗賊がいなくなった。
 「カシマスさん。生きましょう。これで嘘ならよっぽどです。」
カシマスはようやく動き出し、
 「容赦ないね~。私より容赦ない・・。」
そういう答えを聞いて、また走り出した。
 ~~~~~~~
しばらく走っていくと、小さな集落?のようなところについた。ある程度傷んだ家が見えるが、人の気配が多い。昔の廃村? そこを拠点にしていたのか?
もう道がないから、拠点にしていてもばれなかったのか・・・。
 僕は魔力を込め、建物すべてを囲めるようにアースウォールを唱えた。
すぐに廃村を囲むように、絶対に登れない壁が出現した。
 「行きましょうカシマスさん。中に入る時だけ穴をあけます。」
 僕はこのくらいの魔法を使用しても、魔力が減っている気がしない。どれだけ魔力効率がいいんだ。
 廃村に突入すると、訳が分からない様子の盗賊が叫んでいる。
 「なんだこれ!!」
 「おい!見張りは何してる!!」
 「・・。」
 盗賊が混乱している姿が見えた。僕たちなら、この中の盗賊なら負けることはない。だったら
「カシマスさん、手分けして殲滅してしまいましょう!」
 僕の気配察知には200人は引っかかっている。おそらく盗賊の集団がほとんどいるはずだ。ここを殲滅してしまえば、しばらくは善良な人の被害が減る。
 「わかりましたよ~!」
と言いながら盗賊の首をはねている
「ラウール君も無理しないでねっ!」
とまた一振りに1人倒していく。
 僕も負けていられないと、目に見える盗賊は全て倒しながら進んで行った・・・。
 向かってくる盗賊は切り捨て、遠くに見える盗賊は魔法を使い、徐々に徐々に盗賊の気配が消えていく。
 ~~~~~~~~~~
 盗賊を倒しながら奥に進んで行くと、一軒の家があった。そこで初めて、家から出てくる気配がないことに気づいた。
 「ここが盗賊のリーダーがいる家か?」
 周りの盗賊を一掃し、家に近づいていく。
 家のドアに近づくと、一人が外に出ようとする気配を感じた。
 息を殺し、敵が出てきたところに攻撃しようと待っている。
そこへカシマスさんも近づき、一緒にタイミングをうかがう。
・・・・・・
 ・・・・・・ドアを開ける気配がして身構える。
・・・・・・・一気にドアを開け放ち、駆けだしてくる盗賊。
 ????見覚えがある顔だ????
 ????茶髪?少し人相が悪いけど・・、顔は悪くない・・・。
あの顔は・・・・。
 僕を売った親、ロドリゲスか!!
 解析を使うと名前が【ロドリゲス】と表示される。その後ろに、【ラウールの父だよ。】と浮かんでくる。
 神様・・・。
 僕の父は父様だけだ!! ミックであって、ロドリゲスなんて親はいない!!
 浮かび上がった文字を見て、一気に僕の頭が沸騰した。
 『どうしたんだい、ラウール君?』
と隣のカシマスさんが声をかけてきたが、声が遠く感じる・・・。
こいつを僕はどうすればいい・・・。
 誰かの大切な人を気付付ける盗賊どうしたらいい・・・。
 否定しても、血はこいつの血が混じっている・・・。
 神様・・・僕はどうしたら・・・。
もちろん返事は帰ってこない・・・。
 僕が選ばなければいけない・・・。
 悪い奴はどうする?
 盗賊の拠点はスタスデから南の方角にあると言われていたため、駆け足の散歩を開始した。
さすがSランク冒険者、僕と同じスピードで歩いている(早い)。そして僕は歩き(早い)ながら、気配を探っている。
カシマスさんは何も言わず僕についてくる。まるで僕が盗賊の拠点に必ずたどり着くと思っているように。
 僕たちのスピードで30分走ったころ、10人程度の気配がした。
ここは街道から外れているため、カシマスさんにこの辺は人が立ち入るところか聞くと『貴重な薬草が採れるけど、10人の集団で来るところではない』と言う。
そこからは、僕が方向を示し、気配を殺し、物音を立てないように進んだ。
 数は10人だった。その集団に僕一人で近づいていく。
 「よーよー、こんなところで何をしているんだい。」
 「馬鹿なガキが迷ったか!!」
 「これくらいのガキなら男でも売れるぜ!!」
 「おい!おとなしくついて…」
 言い終わる前にエアカッターで9人の首を狩った。
 「ひっ・・・なにが・・。」
 生き残った盗賊が、しりもちをつき、動けなくなっている。
 「おい、素直に言えよ・・・。拠点はどこだ?」
 威圧を込めて質問した。
 盗賊は声を絞り出し答えた
「ひっ・・ふー、ふ~・・・。あっちです・・」
 「わかった(エアカッター)」
 生きている盗賊がいなくなった。
 「カシマスさん。生きましょう。これで嘘ならよっぽどです。」
カシマスはようやく動き出し、
 「容赦ないね~。私より容赦ない・・。」
そういう答えを聞いて、また走り出した。
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しばらく走っていくと、小さな集落?のようなところについた。ある程度傷んだ家が見えるが、人の気配が多い。昔の廃村? そこを拠点にしていたのか?
もう道がないから、拠点にしていてもばれなかったのか・・・。
 僕は魔力を込め、建物すべてを囲めるようにアースウォールを唱えた。
すぐに廃村を囲むように、絶対に登れない壁が出現した。
 「行きましょうカシマスさん。中に入る時だけ穴をあけます。」
 僕はこのくらいの魔法を使用しても、魔力が減っている気がしない。どれだけ魔力効率がいいんだ。
 廃村に突入すると、訳が分からない様子の盗賊が叫んでいる。
 「なんだこれ!!」
 「おい!見張りは何してる!!」
 「・・。」
 盗賊が混乱している姿が見えた。僕たちなら、この中の盗賊なら負けることはない。だったら
「カシマスさん、手分けして殲滅してしまいましょう!」
 僕の気配察知には200人は引っかかっている。おそらく盗賊の集団がほとんどいるはずだ。ここを殲滅してしまえば、しばらくは善良な人の被害が減る。
 「わかりましたよ~!」
と言いながら盗賊の首をはねている
「ラウール君も無理しないでねっ!」
とまた一振りに1人倒していく。
 僕も負けていられないと、目に見える盗賊は全て倒しながら進んで行った・・・。
 向かってくる盗賊は切り捨て、遠くに見える盗賊は魔法を使い、徐々に徐々に盗賊の気配が消えていく。
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 盗賊を倒しながら奥に進んで行くと、一軒の家があった。そこで初めて、家から出てくる気配がないことに気づいた。
 「ここが盗賊のリーダーがいる家か?」
 周りの盗賊を一掃し、家に近づいていく。
 家のドアに近づくと、一人が外に出ようとする気配を感じた。
 息を殺し、敵が出てきたところに攻撃しようと待っている。
そこへカシマスさんも近づき、一緒にタイミングをうかがう。
・・・・・・
 ・・・・・・ドアを開ける気配がして身構える。
・・・・・・・一気にドアを開け放ち、駆けだしてくる盗賊。
 ????見覚えがある顔だ????
 ????茶髪?少し人相が悪いけど・・、顔は悪くない・・・。
あの顔は・・・・。
 僕を売った親、ロドリゲスか!!
 解析を使うと名前が【ロドリゲス】と表示される。その後ろに、【ラウールの父だよ。】と浮かんでくる。
 神様・・・。
 僕の父は父様だけだ!! ミックであって、ロドリゲスなんて親はいない!!
 浮かび上がった文字を見て、一気に僕の頭が沸騰した。
 『どうしたんだい、ラウール君?』
と隣のカシマスさんが声をかけてきたが、声が遠く感じる・・・。
こいつを僕はどうすればいい・・・。
 誰かの大切な人を気付付ける盗賊どうしたらいい・・・。
 否定しても、血はこいつの血が混じっている・・・。
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