冒険者パーティー【黒猫】の気まぐれ
冒険者ギルドで依頼を受ける
さすがにこれではだめだと思い、今日は冒険者ギルドに行こうと思った。
 体もなまったし、この辺の事情を知るのも旅の1つと割り切り、隣の建物へ訪ねて行った。
ガチャ!
 「「「・・・・・!」」」
 周りから音が消えた・・・って、そこで黙らなくても・・・。自然にしてくれていいですよ~。
みんなに聞こえる声で
「静かにされたら傷つきますよ~。僕はそんなに怖い人でないですよ・・。泣きますよ!」
 周りの冒険者はそれでも声が出ないので、無視して依頼票を確認に向かった。依頼票の前は人がたくさんいたが、僕が近づくと一斉に道を開けてくれたのだった。
 「何か受けたことない依頼とか、面白そうな依頼が無いかな~。」
そう探していると、後ろから声をかけて来る人がいた。
 「おい! おまえ強かったんだな~。あの日は悪かったよ。ごめん。」
そういうと、声をかけてきた人は頭を下げた。
 「まぶしい!!」
 「おい! さすがに髪はないが光らないだろ~。」
そういう人は、冒険者ギルドに来た時に絡んできたずんぐりむっくりしたスキンヘットが目の前で笑った。
 「ほんと悪かったな。俺はナダル。まだEランクの冒険者だ。ちょっと子供だと思って舐めてたよ。」
と豪快に目の前で笑い出した。
 「そのせいで僕は怖がられてるんですけどね~。」
 「ほんっと悪かったって~、だから俺が話しかけたんだよ。悪いと思ったし、みんなが怖がるとお前もさみしいだろ! ちょっとした罪滅ぼしだ。」
なんとなく憎めない男だったのでラウールも少し気が楽になった。
 「ね~じゃあ、お詫びに何か面白いことして・・・でなくて、面白い依頼はない?僕、スタスデで依頼を受けるの初めてなんだ~。今まではサーシンで活動してたから、この辺の事はわからないんだ~。」
そういうと目の前のナダルは手を組み考え出した。
 「・・・Bランクだから強いのはわかるが、どれくらい強い? サーシンよりもこの辺は盗賊が多いんだ。隣の国からも荷馬車が来るから、よく狙われてるんだ。だから今回、騎士と冒険者合同で盗賊討伐をする予定なんだ。俺は参加できないが、お前くらいの強さなら参加できるぞきっと。」
 「盗賊退治?護衛とかでなく、拠点を叩くの?だったらそんなおおっぴらにしないで、内緒で物事を進めたほうがよかったんじゃない?」
 「通常ならそうなんだろうけど、盗賊の人数が多いみたいだ。そうすると、討伐する人数を集めるとどっちみちバレルだろ。だったらはじめっから表立って動いたほうがいいだろうって考えみたいだ。」
 以外に考えられているな、ちょっと受付さんに聞いてみるか?
 「ありがとう、護衛はしたことはあるけど、人の討伐はなかったな。けど、人を討伐するのを面白そうなっていうのも、君もどうなの~。」
 「面白いでなく、あまりない依頼だ! さすがに人を殺す依頼を面白いっていうほど腐っちゃいないぜ!」
 顔を真っ赤にして答えてくれた。
 「ふふ、そうだね。じゃあちょっと受付さんに聞いてみる。また会ったら気楽に声をかけてね。今回はうれしかったよ。」
 「おうよ!がんばれよ! 上のランクの奴に言う言葉でないが。」
 ~~~~~~~~~~~~~
ラウは懲りずにチルミの列に並んだ。チルミはラウを見て驚きながらも
「先日は本当に申し訳ありませんでした。先ほど先日絡んだ冒険者とも笑顔で話をしていたので、少し肩の荷が下りました。私が原因で孤立してしまうのは申し訳ないので・・。」
と話した後、盗賊討伐の話しになった。
 盗賊討伐の主力は騎士で、騎士と冒険者では役割りが違うという事だ。騎士は集団で拠点を攻め、冒険者はそこから逃げ出した盗賊を討つ。弱い敵を狩るように思われがちだが、形勢が不利なほど、強い盗賊が逃げ出す可能性が高い。だからこそ、実力のある冒険者だけに依頼をしているそうだ。実力があれば、パーティーでもそれでも問わない。また、ソロは横を抜けられやすいので、騎士の後ろ、パーティーの前に陣取るという事だ。
 「じゃあ僕は受けることが出来ますか?」
 「ラウールさんでしたら大丈夫です。ギルドマスターに話しておきますね。だいぶ人数が集まっていたので、そろそろ討伐に向かうと、騎士から離されていたそうですから。」
 「では依頼を受けます。よろしくお願いします。」
 「わかりました、もう少し冒険者ギルドにいてください。マスターに日程が決まっていないか確認してきます。」
チルミさんはそう言うと、他の受付と変わり上の階に歩いて行った。
 ~~~~~~~~~~~~~~
 少しするとチルミさんから声がかかった。
チルミさんからの説明だと、討伐はすでにあさって行われるという事で、冒険者と騎士の打ち合わせが明日になっている事。ラウールの参加は許可されたこと。明日の話し合いに参加してほしいと言われた。他にも冒険者クランのリーダーが来るみたいだが、打ち合わせに来る人数は多くないそうだ。
その話を聞き、僕は冒険者ギルドを出た。
 今日と明日の残り時間は、必要なものを買いに回らないといけないと考えながら。
 体もなまったし、この辺の事情を知るのも旅の1つと割り切り、隣の建物へ訪ねて行った。
ガチャ!
 「「「・・・・・!」」」
 周りから音が消えた・・・って、そこで黙らなくても・・・。自然にしてくれていいですよ~。
みんなに聞こえる声で
「静かにされたら傷つきますよ~。僕はそんなに怖い人でないですよ・・。泣きますよ!」
 周りの冒険者はそれでも声が出ないので、無視して依頼票を確認に向かった。依頼票の前は人がたくさんいたが、僕が近づくと一斉に道を開けてくれたのだった。
 「何か受けたことない依頼とか、面白そうな依頼が無いかな~。」
そう探していると、後ろから声をかけて来る人がいた。
 「おい! おまえ強かったんだな~。あの日は悪かったよ。ごめん。」
そういうと、声をかけてきた人は頭を下げた。
 「まぶしい!!」
 「おい! さすがに髪はないが光らないだろ~。」
そういう人は、冒険者ギルドに来た時に絡んできたずんぐりむっくりしたスキンヘットが目の前で笑った。
 「ほんと悪かったな。俺はナダル。まだEランクの冒険者だ。ちょっと子供だと思って舐めてたよ。」
と豪快に目の前で笑い出した。
 「そのせいで僕は怖がられてるんですけどね~。」
 「ほんっと悪かったって~、だから俺が話しかけたんだよ。悪いと思ったし、みんなが怖がるとお前もさみしいだろ! ちょっとした罪滅ぼしだ。」
なんとなく憎めない男だったのでラウールも少し気が楽になった。
 「ね~じゃあ、お詫びに何か面白いことして・・・でなくて、面白い依頼はない?僕、スタスデで依頼を受けるの初めてなんだ~。今まではサーシンで活動してたから、この辺の事はわからないんだ~。」
そういうと目の前のナダルは手を組み考え出した。
 「・・・Bランクだから強いのはわかるが、どれくらい強い? サーシンよりもこの辺は盗賊が多いんだ。隣の国からも荷馬車が来るから、よく狙われてるんだ。だから今回、騎士と冒険者合同で盗賊討伐をする予定なんだ。俺は参加できないが、お前くらいの強さなら参加できるぞきっと。」
 「盗賊退治?護衛とかでなく、拠点を叩くの?だったらそんなおおっぴらにしないで、内緒で物事を進めたほうがよかったんじゃない?」
 「通常ならそうなんだろうけど、盗賊の人数が多いみたいだ。そうすると、討伐する人数を集めるとどっちみちバレルだろ。だったらはじめっから表立って動いたほうがいいだろうって考えみたいだ。」
 以外に考えられているな、ちょっと受付さんに聞いてみるか?
 「ありがとう、護衛はしたことはあるけど、人の討伐はなかったな。けど、人を討伐するのを面白そうなっていうのも、君もどうなの~。」
 「面白いでなく、あまりない依頼だ! さすがに人を殺す依頼を面白いっていうほど腐っちゃいないぜ!」
 顔を真っ赤にして答えてくれた。
 「ふふ、そうだね。じゃあちょっと受付さんに聞いてみる。また会ったら気楽に声をかけてね。今回はうれしかったよ。」
 「おうよ!がんばれよ! 上のランクの奴に言う言葉でないが。」
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ラウは懲りずにチルミの列に並んだ。チルミはラウを見て驚きながらも
「先日は本当に申し訳ありませんでした。先ほど先日絡んだ冒険者とも笑顔で話をしていたので、少し肩の荷が下りました。私が原因で孤立してしまうのは申し訳ないので・・。」
と話した後、盗賊討伐の話しになった。
 盗賊討伐の主力は騎士で、騎士と冒険者では役割りが違うという事だ。騎士は集団で拠点を攻め、冒険者はそこから逃げ出した盗賊を討つ。弱い敵を狩るように思われがちだが、形勢が不利なほど、強い盗賊が逃げ出す可能性が高い。だからこそ、実力のある冒険者だけに依頼をしているそうだ。実力があれば、パーティーでもそれでも問わない。また、ソロは横を抜けられやすいので、騎士の後ろ、パーティーの前に陣取るという事だ。
 「じゃあ僕は受けることが出来ますか?」
 「ラウールさんでしたら大丈夫です。ギルドマスターに話しておきますね。だいぶ人数が集まっていたので、そろそろ討伐に向かうと、騎士から離されていたそうですから。」
 「では依頼を受けます。よろしくお願いします。」
 「わかりました、もう少し冒険者ギルドにいてください。マスターに日程が決まっていないか確認してきます。」
チルミさんはそう言うと、他の受付と変わり上の階に歩いて行った。
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 少しするとチルミさんから声がかかった。
チルミさんからの説明だと、討伐はすでにあさって行われるという事で、冒険者と騎士の打ち合わせが明日になっている事。ラウールの参加は許可されたこと。明日の話し合いに参加してほしいと言われた。他にも冒険者クランのリーダーが来るみたいだが、打ち合わせに来る人数は多くないそうだ。
その話を聞き、僕は冒険者ギルドを出た。
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