狭間の心

死にたい
もう死んでしまいたい
私が生きていたって、何も
いいことなんてないんだから

私が生きることで
誰かが死んでいくのなら
死んでしまいたい

死にたいけど
勇気がない

道を歩いて、ビルを見上げるけれど
道を歩いて、木を見ているけれど
道を歩いて、電車が通り過ぎるけれど
道を歩いて、車が横を通るけど

飛び降りる勇気も
首を吊る勇気も
飛び込む勇気も
突っ込む勇気もない

私が死んでもきっと誰も
悲しまないだろう

生きたい
死のうとすると
胸が苦しくなるのは
きっとその証拠

私が死んでも
誰も悲しまないなら
生きていてもいいんじゃないか

生きたいけど
気力がない

道を歩いて、花を見るけど
道を歩いて、風を感じるけど
道を歩いて、子供を見るけど
道を歩いて、いい匂いがあるけれど

楽しむ気力も
心地よさを感じる気力も
手を振る気力も
想像する気力もない

私が生きていてもきっと何の
意味がないのだろう

本当は笑っていたい
本当は明るくいたい
本当はやりたいことをやりたい
本当は誰かを好きになりたい

ずっとずっと
死ぬ勇気と生きる気力
両方なくて何もできない

この狭間から、私は抜け出せますか
・・・抜け出したいですか

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