元魔王の人間無双
新しい友達
オレとデュランは格闘術の訓練をしていた。
オレは肉弾戦が得意ってわけじゃない。
どちらかというと魔法戦の方が得意だ。
けれど、それでも並みの人間に負ける程度の柔な鍛え方はしていない。
「やるじゃねぇか、ガゼル」
オレはデュランの攻撃をあしらいながら、たまに反撃するというスタイルで訓練していた。
デュランも非常に良い動きだ。
キレのある攻撃に、体格からは想像しづらい素早い動き、何より攻撃のバリエーションが多い。
何か格闘術を習っているようだ。
「お前こそ、ここまで出来るとは思わなかった。何か習っていたのか?」
「親父が武術家で、小さい頃から特訓してもらってたんだよ。それに俺の得意魔法は硬化魔法だからな、格闘術と相性がいいんだ」
なるほど、それでここまでできるというわけか、
・・・ならもう一つギアを上げてみよう。
「っ!?」
ーーーーーついてこれるかな?
授業も終わり、オレたちは教室に戻ってきていた。
「やっぱ強いなガゼル。思った通りだぜ」
「おまえこそ強くて驚いた。腕を磨きたいとこだわるだけはある」
ガゼルとデュランはお互い称賛し合っていた。
そこにオリビアとクシェル、セレスがやって来た。
「アンタまだそいつと一緒にいたのね」
オリビアは少し呆れ顔でこちらを見てくる。
続けてセレスが尋ねてきた。
「ガゼル、彼は?」
「こいつはデュラン・グラハム。さっきの授業で仲良くなったんだ」
オレはデュランをみんなに紹介した。
「よろしくな」
デュランがセレスに握手を求める。
セレスも手を差し出した。
「僕はセレス・アルデモンド。よろしくデュラン」
「よろしくお願いしますね」
セレスに続きクシェルも挨拶する。
オリビアは自分から挨拶しようとしなかったが、流れ的にオリビアの番なので皆の視線が向けられて、その視線に耐えきれず挨拶した。
「オリビア・ハーマニーよ。言っとくけど挨拶したくてしたわけじゃないからね!」
「こっちだっててめぇの挨拶なんてお断りだぜ!」
「まぁまぁ、2人とも」
クシェルが2人をなだめて落ち着かせる。
「まったく、困った奴らだ・・・」
これから長い付き合いになるかもしれないのにこれじゃあ先が思いやられるな。
オレは嬉しさの込もったため息を吐いた。
オレは肉弾戦が得意ってわけじゃない。
どちらかというと魔法戦の方が得意だ。
けれど、それでも並みの人間に負ける程度の柔な鍛え方はしていない。
「やるじゃねぇか、ガゼル」
オレはデュランの攻撃をあしらいながら、たまに反撃するというスタイルで訓練していた。
デュランも非常に良い動きだ。
キレのある攻撃に、体格からは想像しづらい素早い動き、何より攻撃のバリエーションが多い。
何か格闘術を習っているようだ。
「お前こそ、ここまで出来るとは思わなかった。何か習っていたのか?」
「親父が武術家で、小さい頃から特訓してもらってたんだよ。それに俺の得意魔法は硬化魔法だからな、格闘術と相性がいいんだ」
なるほど、それでここまでできるというわけか、
・・・ならもう一つギアを上げてみよう。
「っ!?」
ーーーーーついてこれるかな?
授業も終わり、オレたちは教室に戻ってきていた。
「やっぱ強いなガゼル。思った通りだぜ」
「おまえこそ強くて驚いた。腕を磨きたいとこだわるだけはある」
ガゼルとデュランはお互い称賛し合っていた。
そこにオリビアとクシェル、セレスがやって来た。
「アンタまだそいつと一緒にいたのね」
オリビアは少し呆れ顔でこちらを見てくる。
続けてセレスが尋ねてきた。
「ガゼル、彼は?」
「こいつはデュラン・グラハム。さっきの授業で仲良くなったんだ」
オレはデュランをみんなに紹介した。
「よろしくな」
デュランがセレスに握手を求める。
セレスも手を差し出した。
「僕はセレス・アルデモンド。よろしくデュラン」
「よろしくお願いしますね」
セレスに続きクシェルも挨拶する。
オリビアは自分から挨拶しようとしなかったが、流れ的にオリビアの番なので皆の視線が向けられて、その視線に耐えきれず挨拶した。
「オリビア・ハーマニーよ。言っとくけど挨拶したくてしたわけじゃないからね!」
「こっちだっててめぇの挨拶なんてお断りだぜ!」
「まぁまぁ、2人とも」
クシェルが2人をなだめて落ち着かせる。
「まったく、困った奴らだ・・・」
これから長い付き合いになるかもしれないのにこれじゃあ先が思いやられるな。
オレは嬉しさの込もったため息を吐いた。
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