太った女子高生が異世界で痩せた話
みかん
翌日。
デブ子はまだ道を歩いていた。昨日、ひょんなことからこの森に来てしまい、家に帰りたいと思っていたが、帰ったら太った自分に戻ってしまうので、それならここに住んだ方が幸せなのではと思ったところだ。しかし、ここには自分の命を狙う人がいる気がするので、まずはその人に会うなり何なりして解決しないといけないと思っていた。
デブ子はお腹が空いていた。何せ、昨晩にバッグの底にあったうまい棒1本とサイダーを飲んでから何も口にしていない。サイダーも後一口しかない。何か食べ物を得なければ。歯磨きもしていないので歯もざらつく。そのままだと虫歯になってしまう。
そう思っていると、目の前に竹藪が出てきた。「こんなところに竹藪?」と思ったが、デブ子は一目散に駆け出した。笹の葉エキスは抗菌作用があり歯に良いと親から聞いたことがあったからだ。デブ子は笹の葉を一枚もぎ取り、それで歯を擦ってみた。なんとなくスッキリした気がした。
ポゥ……。
ふと辺りを見回すと、ひとつだけ光り輝く竹があった。中に何かが入っているのか。割ってくださいと言わんばかりの光りようだったので、デブ子はいつものように体当たりをして割ろうとした。しかし、今のデブ子は太っていないので、助走をつけた時、バランスを崩してよろけてしまった。
「あぁっ!!」
デブ子が咄嗟に光る竹を掴んだため、幸か不幸かその竹は折れてしまった。
すると!!
たくさんのまばゆい光が溢れ出し、その真ん中からオレンジ色の不思議な生き物が現れた!!!
「やぁ、やっと会えたね!」
身長は30センチほど、つぶらな瞳のゆるキャラのようなその生き物はデブ子を見てそう挨拶した。
「やっと会えたねだって!?あんた何様!?」
デブ子はびっくりしてそう言い返したが、その生き物は余裕の表情でこう言った。
「僕と契約して、山賊になってよ」
デブ子は訳がわからず、その生き物を見つめていた。
デブ子はまだ道を歩いていた。昨日、ひょんなことからこの森に来てしまい、家に帰りたいと思っていたが、帰ったら太った自分に戻ってしまうので、それならここに住んだ方が幸せなのではと思ったところだ。しかし、ここには自分の命を狙う人がいる気がするので、まずはその人に会うなり何なりして解決しないといけないと思っていた。
デブ子はお腹が空いていた。何せ、昨晩にバッグの底にあったうまい棒1本とサイダーを飲んでから何も口にしていない。サイダーも後一口しかない。何か食べ物を得なければ。歯磨きもしていないので歯もざらつく。そのままだと虫歯になってしまう。
そう思っていると、目の前に竹藪が出てきた。「こんなところに竹藪?」と思ったが、デブ子は一目散に駆け出した。笹の葉エキスは抗菌作用があり歯に良いと親から聞いたことがあったからだ。デブ子は笹の葉を一枚もぎ取り、それで歯を擦ってみた。なんとなくスッキリした気がした。
ポゥ……。
ふと辺りを見回すと、ひとつだけ光り輝く竹があった。中に何かが入っているのか。割ってくださいと言わんばかりの光りようだったので、デブ子はいつものように体当たりをして割ろうとした。しかし、今のデブ子は太っていないので、助走をつけた時、バランスを崩してよろけてしまった。
「あぁっ!!」
デブ子が咄嗟に光る竹を掴んだため、幸か不幸かその竹は折れてしまった。
すると!!
たくさんのまばゆい光が溢れ出し、その真ん中からオレンジ色の不思議な生き物が現れた!!!
「やぁ、やっと会えたね!」
身長は30センチほど、つぶらな瞳のゆるキャラのようなその生き物はデブ子を見てそう挨拶した。
「やっと会えたねだって!?あんた何様!?」
デブ子はびっくりしてそう言い返したが、その生き物は余裕の表情でこう言った。
「僕と契約して、山賊になってよ」
デブ子は訳がわからず、その生き物を見つめていた。
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