女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

50話 魚を食べたいよ☆ミーヤちゃんは、めっちゃいい子☆

2年後・・・



家族が増えてから、2年の時が経った。

あれから子供達は、あっと言う間に仕事を覚えて、テキパキと仕事をこなしてくれる。
子供達は、仕事を早く終わらせ空き時間が出来たら、家のお手伝いを進んでやってくるので、お母さん達は、とても喜んでいる。

あれから変わった事と言えば、家の隣に、うちで作った野菜や、狩りに出掛けた時に狩った、ボアなどの肉も販売を始め、後はトムさんが、領都などから仕入れてくれる雑貨なんかを販売する、お店を作った事。
前は、村の広場まで売りに行っていたのだが、子供達だけで、広場で販売を頼むようにすると、毎日広場に行き、販売前に、敷物を広げて、野菜や雑貨を並べてお店の準備をする。
販売が終わると、並べた商品の片付けをして帰る。この作業が大変そうだったので、家の隣に店を出す事にした。村の広場からは、少し離れてはいるけど、村の人や、近くの村の人達が、毎日買い物に来てくれるので、そこそこ忙しいお店になった。


野菜と肉を販売出来る店になると、魚も販売出来る様にしたいなぁ?っと思う様になってきた。
良く考えたら、こっちに来てからあまり魚を食べる機会がないなぁ。
魚を食べようと思ったら、村から少し離れた川まで行き、さらに上流まで行かないと、大きな魚がいないらしく、皆んな歩いて魚を獲りに行くぐらいなら、近くでホーンラビットなどの肉を獲る方が楽なので、どうしても食卓に魚がならぶ事が滅多にないのだ。

色々考えていると、魚が食べたくなってきたので、今日は魚を獲りに行く事にした。

俺は食事を済ませて外に出て、フライを使い川の上流を目指した。
川をのぼって行くと、川が広がった場所が見えてきた。多分ここが魚が獲れる場所だろう。確かにこの距離を歩いて来るぐらいなら、村の近くで、ホーンラビットなどの肉を狩る方が楽だよな、っと納得してしまった。
俺は早速、サーチを使って魚を探し始めた。
するとあっちこっちから、沢山の魚の反応があった。

『うげっ!!凄い数だなぁ。滅多に魚を獲りに来る人が居ないから、大量に繁殖したんだろうか?』

俺は、マップ画面で30匹の魚の頭にロックして、ロックバレットを放った。ちゃんと魚を潰さないように、1センチ程の小石にしてある。全て魚に命中し、ぷかっと魚が浮かんできた。

『よし、これだけ獲れれば十分かな。これで今日の夕食で、魚が食べれるぞ。早速帰って、お母さんに魚を渡そう。』

俺は、ストレージに魚をしまい、転移を使って家に帰った。

◇◆◇

家に帰ると、お母さんとミーヤが昼食の準備をしていた。

『あらユウト、お帰り☆』

『ユウトくん、お帰りなさぁぁい(^ ^)』

『ただいま、お母さん、ミーヤちゃん^^
あのね母さん、魚が食べたくなったから、魚を獲りに行ってきたから、今日の夕食で魚料理をして欲しいんだ。』

そう言いながら俺は、ストレージから、魚を1匹取り出した。

『まぁ、凄く立派なお魚さんね。あら、ちゃんと鱗と内臓の下処理も終わってあるじゃない。』

『うん、下処理は全部済ませてあるよ。これと同じ魚が、後29匹あるから食材の保管用の木箱にしまって置くね。』

『えっ!!まだ、ユウトくんが出掛けて2時間ぐらいしか経って無いのに、もう魚を30匹も獲ってきたのΣ( ̄[] ̄;)!ホエー!!』

『フライを使って飛んで行って、ロックバレットを使って一気に獲れたよ。☆流石に、あの距離を歩いて行ってたら、時間が掛かり過ぎて、嫌になっちゃうしね。』

『魔法って、本当に便利なんだね。いろんな魔法が使えて、ユウトくんは凄いな。』

『そんな事ないよ。レオル兄さんもリアーナ姉さんも魔法を使えるよ。』

『確かに2人とも、毎日魔法の訓練してますよね。リアーナお姉ちゃんに聞いたんだけど、魔法は、ユウトくんに習ったって言ってたよ。多分、レオルお兄ちゃんも、ユウトくんから習ったんでしょ?やっぱり、ユウトくんが1番凄いじゃない^^』

『アハハ、確かに魔法を使えるようにしたのはボクだけど、ちゃんと使いこなせるかは、魔法を使う本人しだいだからね。だから、ちゃんと魔法が使えているのは、毎日欠かさずに魔法の訓練をしている、兄さんと姉さんの努力があるからだよ。』

『そうなんだね。毎日の特訓も大事なんだね。』

『そうなんだよ。ミーヤちゃんも何か出来るようになりたいの?』

『えっ!私でも、何か出来るようになるのかな?』

『うん、誰にでも魔力は有るから、魔法は使えるようになるよ。魔法じゃなくても、スキルなんかも覚えられるよ。だから、もしミーヤちゃんが覚えたい事があったら教えてよ。』

『あのね、私はもっと、料理や、家事が上手に出来るようになりたいの。』

『えっ!!Σ(・□・;)覚えたい事って、料理や家事なの?』

(まさかの魔法じゃ無いオチなの!!流れ的に、てっきり魔法が覚えたいのかと思ってたよ。)

『うん。家が広いから、家事もして、料理もってなるとお母さんが大変だから、もっとお手伝い出来るようなりたいの。』

(ジ〜〜〜〜ン(T ^ T)ミーヤちゃん、めっちゃえぇ〜こやぁ☆)

『分かりました。じゃ〜家事スキルと料理スキルを覚えられるようにしますね。』

俺は、いつも通りにミーヤちゃんに、スキルを覚えさせた。
ミーヤちゃんに付いたスキルを確認してみると、【家事・極】【料理・神】が付いていた。

(うん、無事にスキルが付いているみたいだなぁ。家事・極に料理が神か
、、、、、うん?か、、かみ?、、、
工エェェェ━︎━︎━︎Σ(○︎・Д・○︎)━︎━︎━︎ェェェエエエ工
って、神ってなんだよ!!
ミーヤちゃん、どんだけだよぉぉぉ!!)

『あのぉ〜?ユウトくん?どうかしたの?急に驚いたような顔になって固まってるけど、大丈夫?』

『あっ、大丈夫、大丈夫( ̄▽ ̄)
ミーヤちゃんに覚えさせたスキルが、ちゃんと付いてるか確認をしていただけだよ。
ミーヤちゃんは、料理スキルに、神って書いてあったから、ひょっとしたら凄く料理が上手になるんじゃ無いかなぁ(*^ω^*)
今から、凄く楽しみだよ☆』


『Σ( ̄[] ̄;)!ホエー!!もう、スキル覚えているんですか!!』

『うん☆ちゃんとスキルは、付いていたから大丈夫だよ( ✧︎Д✧︎) キラーン
これからも、お家のお仕事頑張ってね。
o(・`д´・ 。)ガンバ--!!』

『はい☆頑張ります。ユウトくん、ありがとう(^-^)』

『じゃ〜今日の夕食の魚料理、楽しみにしてるからね。』

俺は、お母さんとミーヤちゃんに、魚を渡してキッチンを後にした。



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