女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

25話 新たな商売☆3



ガチャ!

『さぁ〜トムさん、入って下さい。』

『はい、ありがとうございます。では、お邪魔します。』

トムさんを家に招き入れ、玄関の扉を閉める。
扉を入ったら、いきなりリビングスペースで、見た事のない物が色々あり過ぎて、目を点にして、ボーっと立っていた。

『トムさん?どうかしましたか?』

『……あっ…はい。
いや、気になる物があり過ぎて、何から聞いて言った良いのかと……(苦笑)』

『アハハ、またまたトムさんは、大きな商会の方何ですから、貴族の方達とも取引きを沢山している様な方なのですから、家にある物なんて、そんなに珍しい物何かは無いでしょう(笑)』

『いや、本当に分からない物が沢山有ります。』

『そうですか?じゃ〜ひと通り家の中を案内しますね。簡単に説明しながら案内しますので、また分からない事何かが有りましたら、後で聞いて下さいね。』

『はい、分かりました。ヨロシクお願いします。』

それから、リビングから始まり、キッチン→トイレ→脱衣所→お風呂場→子供部屋→親の部屋、といった順番に見せていき、ひと通り説明も終わって、リビングに戻ってソファに座った。

『こんな感じですが、トムさんどうでしたか?』


『はい、いや!何と言いますか。この家は、貴族様の家より、設備が凄過ぎますよ ︎
まずは、今座っているこのソファーですよ ︎何なんですか ︎この恐ろしいまでに、座り心地の良いソファーは ︎何なんですか ︎あの凄い作りのトイレは ︎何なんですか ︎あの立派なお風呂場は ︎
キッチンも各部屋、気になる物だらけじゃ無いですか ︎』

『えっΣ( ̄[] ̄;)!ホエー!!
そんなに気になる物沢山あったんですか ︎』

『まずは、各部屋や廊下の天井に付けられている、魔石は何ですか?』

『これは、夜に部屋が暗くなった時に、普段は、ロウソクやランタンの灯りで、過ごしてるんですけど、やっぱり薄暗いから、明るくなる様に【ライト】の魔法の込めた魔石を取り付けたんですよ。』

(これは、家を引っ越した日の夜に、部屋が暗かったので、余ってた魔石で急遽作った物)

『こんな田舎の村では見かけませんが、作るのも簡単ですから、魔法使いのいる、大きな街には、あるんじゃ無いんですか?』

『いやいや、有りませんよ。いったいユウト様の中で、大きな街のイメージは、どうなってるんですか(笑)』

『そうなんですね。都会なら当たり前にある物だと思ってましたよ。』

『都会でも夜になったら、ロウソクやランタンを使っていますよ。確かに貴族様には、光が出るランタン風の物が有りますが、とても高価で、その割には、凄く明るい訳でも無いんですよね。だから、都会の平民や大半の貴族の方達も、ロウソクやランタンですね。
ただ、ロウソクの種類やランタンの種類は沢山あり、それこそ高価な物から安価な物まで有ります。』

『ロウソクやランタンが、そんなに種類がある物だとは、思いませんでした。
じゃ〜このライトの魔石を取り付けたランタンを作ったら、売れますか?』

『そうですね。うちの店でもランタンを何種類か扱ってますので、ユウト様がライトの魔石を作って下されば、すぐに作れますね( ✧︎Д✧︎) キラーン』

『(´゚艸゚)ププッ
トムさん、目が輝き過ぎですよ。
じゃ〜まだゴブリンの魔石が20個程残ってるので、全部作っちゃいましょうか?』


『良いですか ︎是非お願いします。
ライトの魔石は、いくらで作っていただけますか?』

『相場が分からないので、トムさんが決めてくれた値段でいいですよ。
ライトの魔石もすぐに作れますし、魔石も無くなれば、森に行ってゴブリン狩りをしたらいくらでも集めれるしね。』

『いったいゴブリンを何体狩ってきたら、こんなに沢山家中に魔石を付けれるんですか(笑)
到底1日で、ましてや子供が一人で狩る量じゃ無い事だけはよくわります。』

『はっきり覚えて無いですけど、70体ぐらいじゃ無かったかな?』

『やり過ぎですね。70体以上を1日でなんて、Bランクのパーティを組んだ冒険者でも、なかなか大変な数ですよ。いくら弱い魔物だと言っても、すぐに仲間を呼ぶし、体から小さい分すばしっこくて、新人冒険者なんかでは、ゴブリンに殺される事も少なくありません。』

『ゴブリンに殺される ︎Σ(・□・;)
そんな事も有るんですね。』

『そりゃありますよ。やっはり、ポーション類があまり数が出回らないのと、値段が高くて新人冒険者達には、沢山買えないのと、回復魔法を使える冒険者が少ないのが理由でしょうね。ですので、ユウト様がポーションを沢山作って下されば、それだけ救える命が増えると言う事になるのです。』

『わかりました。何だか責任重大な感じになってますね(笑)ポーション類は、出来るだけ沢山作るようにしますね。』

『はい、宜しくお願いします。(*´∀`*)
あっ ︎話しがずれてしまいましたね。ライトの魔石の値段でしたね。サイズがゴブリンの魔石のだと、う〜ん(・ω・`)ナヤミマスネ。ライトの魔石は、滅多に出回らないのと、ユウト様の作った魔石だと、1つで十分明るいですしね。では、金貨1枚では、いかがでしょうか?』

『金貨1枚もですか!ボクは、もっと安くても構いませんよ?』

『何を言っているのですか ︎ちゃんと仕事に見合った報酬は受け取るべきです。』

『あっ、はい。わかりました。では、魔石1つ、金貨1枚でお願いします。(ゴブリンの魔石は、自分でゴブリン狩りをして手に入れた物だから、タダだし、魔法も自分で込めてるだけだから…実質、元手がタダなんだよなぁぁ?本当に、金貨1枚も貰っちゃっていいのかな?
タダで作った魔石を100万円で売った様なものなんだよ?何だか、変に罪悪感が…)じゃ〜今すぐ用意しますね。』

そう言うと俺は、ストレージからゴブリン魔石を全部取り出して、ライトの魔法を込めた。
すると魔石が少し光、見てみると白色に変わっていた。

『トムさん、完成しましたよ。これが、ゴブリンの魔石で作った、ライトの魔石です。確認お願いします。』

『はい。では、確認させてもらいますね。まぁ〜ユウト様が作った物ですから、何も心配する事も無いので、確認の必要も無いんですけどね。』

『まぁそう言わずに、ちゃんとした取引きですから、念の為に確認はちゃんとしてもらいたいです。』

『フフフ、わかりました。ユウト様は、本当に3歳の子供に見えないぐらいしっかりしてらっしゃいますね。(*´艸`)』

トムさんは、ライトの魔石を一つ手に取り、ゆっくりと魔力を流していく。
すると魔石が、LEDの照明のように輝く。

『いやはや、ゴブリンの魔石のサイズで、ここまで明るいと、家で使う用以外にも使い道がありそうですな。貴族様用のランタンだけじゃ無く、冒険者の野営様の明かりや、洞窟探検の時にだと、松明の代わりになるから、小さくて軽いし、とっても便利だと思います。』

『そうですね、1度冒険者さんや旅をする商会さん用に、派手じゃ無くて、軽くて持ち運びに便利な物も作って見るのも良いかもしれませんね。その試作も、トムさん宜しくお願いします。』

『お任せください。あぁ〜何だかライトの魔石の事だけで、忙しくなりそうですね。
ガビ——Σ(*゚艸゚*)———ン!!
まだ、気になることが沢山あるのですが…一気にやろうとすると、大事な時に失敗して、大惨事になりそうなので、今回は、このライトの魔石の新しい商品開発で頑張りますよ。』

『ライトの魔石の商品開発が落ち着いたら、また色々考えましょう。(笑)』

『あっ ︎でも…説明してもらった、凄いトイレやお風呂も気になりますし、後、部屋の壁や廊下の壁に取り付けられていた、ライトの魔石の使用も気になってしまって、後ろ髪を引かれるおもいですよ・・(。_ _)シュン・・・』

『急がなくても、大丈夫ですよ。今は、ライトの魔石で作るランタンに集中して下さい。(*´艸`)』

『はい、わかりました。では、ユウト様。こちらが本日のお取引きのお支払いするお金になります。』

そう言って、トムさんはアイテムBOXから、お金の入った布袋を出して、俺に手渡してくれた。

『相変わらず、仕事が早いですね。いつの間に用意していたんですか。』

『フフフ、商人として当たり前ですよ。いつ何が起きるか分からないので、何事も素早く対応するのが商人です。(笑)』

『では、確かに受け取りました。』

『今回も、いい取引きが出来て良かったです。また、絶対に ︎またすぐに来ますので、宜しくお願いします。』

『此方こそ、宜しくお願いします。』

外にでると、既に馬車に野菜をしまった、魔法の木箱を積んで、家の前まで馬車が来て、いつでも出発出来る用になっていた。

(いやいや、どんだけ仕事の出来る従業員さんなんだよ。)

『いつでも出発出来る用になっています。出発なさいますか。』

『あぁ ︎まだまだユウト様に聞きたい事が沢山あったのだが、新しい商品の開発もしなきゃいけないから、名残惜しいが、今日の所は帰ろう。』

『主人様が、こんなに名残惜しそうにするなんて、ユウト様の家の中にはいったい何があるのですか。(笑)』

『ユウト様の家には、商人なら誰もが欲しくなる様な、商品の種が沢山あるだよ。1つ1つが、商品にすると、莫大な利益を生み出す程の、凄い商品の種がな ︎』 

『主人様に、ここまで言わせてしまう、ユウト様の家……何だか、色んな意味で、恐ろしいですね。(笑)』

『いやいや、全然恐ろしく無いですからね ︎子供が思いつきで建てた、普通の家ですからね ︎』

従業員さんは、必死に弁解する俺を見て、いやいや、3歳の子供が家を建てたって時点で、普通の家じゃ無いからっと、苦笑いをしていた。

従業員さんは、トムさんを馬車に乗せて、馬車の馭者台に座った。

『では、出発致します。』

馬車が動き出すと、馬車の窓からトムさんが顔出したので、俺は手を振って、それを見送った。

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