女神のクシャミで死んじゃって、異世界で新しい人生を☆

ちゅうたむ

7話 家族と朝ごはん

7話

家に入って、キッチンに行くと、皆んなが食卓を囲んで座って、俺が来るのを待っていてくれた。

テーブルには、硬いパンに、少し薄味のスープに、ちょっとしたサラダが用意されていた。
これが、此方の世界の一般的な朝ごはんだ。
正直言って、毎日これは・・飽きる・・・
もっと、美味い物が食いたいよ。
初めの頃は、前世の記憶があるために、美味しい物をしっているから、これはある意味で拷問だった。

新鮮な野菜が収穫出来るようになったら、もっと色々考えて見ないとなぁ。

『ユウト何してるの?
早く席に着きなさい。』

『あっ、ごめんなさい。』

俺は、小走りに自分の席に着いた。

『じゃ、いただきましょう。』

そうして、食事が始まった。

モグモグモグモグモグモグモグモグ
モグモグモグモグモグモグモグモグ

『ユウト、外で何やってたんだ?』

横でレオル兄さんが スープを飲みながら、俺に話しかけてきた。

『あぁ〜昨日、母さんに野菜の種を貰って 畑に種をまいたんだ。
だから、今日は天気も良いから、水やりをしてたんだよ。』

『畑?』

父さんと兄さんが、声を合わせて言った。か

『家に、畑なんかあったっけ?』

『あぁ〜畑は、僕が昨日作ったんだよ。』

『おいおい、何言ってるんだ?
家の周りは、土が固くて、3歳の子供に耕せる訳がないだろ。
それに、耕せたとしても、土がやせてて野菜作りには向いて無いんじゃ無いか?』

『お父さん、ユウトが言ってる事は本当よ。
昨日、私もユウトの畑を見てビックリしたもん。
しかも、土がふかふかで砂利や雑草なんかもないんだよ(*^◯^*)
私のユウトは、凄いでしょ☆』

(おいおい、最後の一言はなんだよ。
いつから俺は、姉さんの物になったんだよ)
( ̄▽ ̄;)

『それは凄いなぁ!
そんなにふかふかになるまで耕すのは大変だっただろう。』

『それがね、ユウトは、急に頭の中に、スキルが閃いたみたいで、そのスキルを使って畑をあっと言う間に作っちゃったみたいなの。』

話を聞いてる父さんの口が 開いたまま呆然とした顔で固まってる。

レオル兄さんも、信じられって顔で驚いているが、何故か母さんだけは、ニコニコと笑顔で此方を見ている。

(母さんは、何でも知ってるて感じがするなぁ。)
( ̄▽ ̄;)

『ユウト、いったいどんなスキルを使えるんだ?』

『えっと、畑に使ったのは…【土壌改良】でカチカチだった地面をふかふかにして、【土壌操作】を使って、畝を作ったんだ。』

ブシューーーーーーー!!!! ︎

父さんが、飲んでいたスープを吹き出した。

『ユウト、スキルを2つも使えるのか!! ︎
Σ(゚д゚lll)ナンダトー!!
こいつは驚いたなぁ!!本当に凄い!!』


『皆んな、ユウトと私が、美味しい野菜を沢山作るから、楽しみにしていてね。』

『あぁ、それは楽しみだなぁ。
野菜が沢山有ると本当に助かる。』

『そうね。美味しい野菜が出来たら、お母さん、料理頑張っちゃうからね。』

何て話をしながら、朝飯を食べた。

『ふぅ〜食べた食べた。
さてと、夕方まで何をしようかなぁ。』

すると、レオル兄さんが話しかけてきた。

『ユウトは、今から何か予定はあるのか?
もし暇だったら、俺と剣術の稽古をしないか?
ユウトが剣が使えるようになったら、一緒に狩に行けるようになるぞ。
どうする?』

(剣術の稽古か。
確かに、父さんや兄さんに剣術で認めてもらえたら、狩に連れて行ってもらえて楽しいかもなぁ。)

『うん。
ボクも兄さんと一緒に、狩に行きたいから剣術の稽古をするよ。』

『よぉぉぉし!!
じゃ〜先に外で準備してるから、準備が出来たら外に出て来てくれよ。』

いったん自分の部屋に戻り、寝間着から動きやすい服に着替えて、家の外に出た。


次回は、3月23日の予定です。
宜しくお願いします。

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