人生3周目の勇者

樫村 怜@人生3周目の勇者公開中!

第26話 カテジナ温泉大浴場 R18

魔王城内にある、カテジナ温泉大浴場。

アモンを操るトカゲのような魔物、サラマンダー。魔物にしては大人しく、攻撃性が低い温厚なヤツ。精霊に近い生き物だそうだ。
しっかり教育されている10匹が交代で身体から膨大な火を放ち、水が流れる鋼鉄のパイプを真っ赤に焙っている。
サラマンダーは自ら沸かしたお湯に浸かり、身体を休めてまた交代する。のんびりとしているが従順に働く姿は愛おしさも感じる可愛い奴らだ。

幅およそ100メートル、奥行き170メートルくらいのアンティークで古代ローマのような高級感溢れる広大な空間に、種族に合わせた様々なお風呂が点在する室内浴場。
露天風呂は更に面白い、まばらな下降に向かう8つの段差、頂点からは天然の温泉が湧き流れ出て、中国の世界遺産「白水台」のような絶景が出来上がっている。

観光スポットになってもおかしくないような、豪華過ぎる大浴場だ。

室内浴場に使っている水は、露天風呂から遠くに見えるカテジナ山脈の雪が溶け、下って浄水され、グレガリムの落雷で割れた大地に川として流れた、本物の天然水をそのまま利用しているそうだ。

魔王として目覚めた初日の夜、サキュバスエロナースのネラを抱いた後、この浴場に案内してもらってから毎晩通っているのだが、未だ全ての風呂に浸かれてはいない。

まさに天国だ。

精神まで癒される至高の湯、天井も空のように高い広々とした開放的な空間。溢れる程溜まった温水から立ち昇る湯気はまるで天上の雲のよう。

そして、裸体の女衆。

この浴場は混浴なのである。というか、性別で別ける概念が薄い魔族の習性のためか
浴場も別けられていないのだ。

この魔王城に住む者は、25代目魔王の偉業で集められた世界中のありとあらゆる美女が大半を占めている。まさに天国。これ以上無い絶景。よくやったゼウス。本当によくやってくれた。

酔い覚ましに連れて来たママさんとゲルダも当然、産まれたままの姿になり、1つの石鹸を3人で使って身体を入念に洗いあった後、手前の1番大きい湯舟に浸かる。

両隣りに絶世の美女を置いて、それで有り余る幸福の中、見渡す限りの裸体の美女が楽しそうに談笑し、乳房を揺らしている。

あぁ、魔王に転生してきて良かった。いきり立った股間を当たり前のようにママさんとゲルダが交互に咥える。それを見ていた数人の、名前も知らない美女が寄って来て、オレの身体を舐る。

ベーリヒのポテンシャルの高さだろう、湯舟に潜ってオレの股間をしゃぶるママさんとゲルダは、かれこれ20分程潜水状態で奮闘してくれている。見ているだけで溺れそうな、人間には出来ない非現実的な芸当のエロスに最上の興奮を覚え、果てた。

その後、ゲルダとママさんを除いて、近寄って来た数人の美女を湯の中や大理石の上で順番に抱いていく。

ひとしきり楽しんで、何の気兼ねも無く、唐突にサウナへ移動する。ここまでのまぐわいは至極当然の事なのだ。常識の範疇の出来事なのである。

サウナも凄い。熱気につつまれたドーム建築の広い空間。様々な種族の女が、流線系の身体に夜露のような汗を滴らせている。その景色にまた興奮を覚え股間を膨らませると、活発そうな美女が汗を拭いながら目を潤ませ近寄ってきて、一礼置いていきり立った棒を諫めてくれる。

サウナに居る全員を抱いて、温度も湿度も入室時の倍になった所でその場を後にする。

火照った身体を冷水に浸すため水風呂へ運ぶと、珍しく陰茎のある者がいた。だが、しっかり胸も膨らんでいる、両性具有だろうか。そいつはオレを見ると、他の者と同じように一礼して見せた。

「やぁ、君の名前は?」

「魔王様、ぼくは……シュテファーニアと申します」

声も仕草も、名前も女の子だ。両性具有、ゼウスも良い趣味を持っている。

「はじめまして……かな?シュテフと呼んでいいかい」

「はい……お声がけいただき光栄に思います」

広い円形の水風呂、端の方に二人で浸かり、会話をした。

「あ……魔王様……ぼく……」

唐突にシュテフの股間を撫でると、恥ずかしがりながらも膨らみ始めた。小ぶりな陰茎だが、しっかりとした硬さを帯びていく。シュテフの口に指を入れ、唾で滑り気を持たせて、その手でしごく。

オレに男色の気があったわけでは無いが、好奇心で手を出した。経験に無い種族とのまぐわいばかりで、それが当たり前になり、シュテフの逸物を口に咥えるのも抵抗が無くなっていた。

「ごめんなさい!」と言いながらオレの口内に出された精子の味は苦く、初めての事だったので口移しでシュテフに呑ませた。睾丸の裏、肛門の前に空いた女性器にオレの逸物を刺し込んで、シュテフの勃起した逸物をしごきながらまぐわった。

魔族の身体とは言え、水風呂でまぐわっていれば身体も冷えるので、シュテフの手を引いてサウナに戻る。サウナの面子が入れ替わり、ママさんとゲルダもいた。

今度は、入れ替わった美女達とシュテフを加え、熱気の中で楽しむ。初めてのアナルセックスだ、シュテフのモノなら小ぶりだし良いだろうと思って、美女達と舐め合いながら充分慣らして、くわえ込む。シュテフのモノが入り、前立腺を刺激されていきり立ったオレのモノを目の前に居た女の穴に挿入する。オレの肛門に入れられた逸物を起点に身体が揺さぶられる初めての感覚の中、全身に余す所無く女達から与えられる柔肉の快楽を受け、ゲルダと舌を絡ませながら何度も果てた。

室内に立ち込める熱気と、怒涛の快楽。それらを振りほどくように再びサウナから外に出て再び水風呂に、一気にダイブする。たぶんこれが最強のデトックスだろう。自分の身が瞬時に占められた感覚の中、爪先から脳天まで痺れが走り、ゆっくり柔らかく緩和する。気持ちが良い。

もう一度身体を洗い、露天風呂に移動する。今度は気楽に、且つしっかりと温泉を楽しんだ。当然、ママさんとゲルダも含めた裸体の美女が側に居るが手を出さず、カテジナ山脈の絶景を眺めながら、鼻歌交じりに湯に浸かった。

きっと何処の国の王も体験した事が無いような悦楽だろう。というより単純に、人間の身体では耐えられない、魔族のポテンシャルあっての快楽を打け止めている。魔王の悪戯あそびだ。

身を清め、充分余韻に浸り、浴場を出た。ゲルダの手を引いて自室に戻る。

そこには、あからさまな内股で股間の疼きを必死に抑えたゲルダが居る。いつもは束ねている、湯浴びで濡れた髪を乾ききらないままみだりに降ろして、服もはだけた状態のまま強引に連れて来た。

「……ぼっちゃま」

目を潤ませて、白い肌や頬が赤く火照り、困った表情が隠せていない。普段では絶対に見られない淫靡な姿だ。

「約束通り、今夜はゲルダと一緒に寝るよ」

「……はい、お待ちしておりました」

浴場では一切手を出していない恥部、自らで慰めたのであろう、内腿を滴る程に濡れている。あの肉欲に溺れた空間で、一切エクスタシーを得ていないのだ。欲が最高潮まで達した中、主従関係を重視して自分を戒め、ギリギリの自我を保っている。

そんなゲルダに今、許可が降りた。渇望の糸が切れる。

自分の弟であるはずのオレをベッドに押し倒し、欲のままに陰茎をむさぼりしゃぶる。その姿はベーリヒの悪魔そのものだ。喉の奥までくわえ込み、豪快に音をたてたバキュームで亀頭まで舐り上げる。口の中では人間に無い機能、舌が伸び、陰茎を絡めて口の動きに反して舌でもしごいている。物凄い快楽で口内に射精するが、止まらない。何度も悪魔独特のフェラチオでしごき、何度も果てた。

陰茎の滑りをこそぎ取るように、吸い込みながら口を離し、口内に何度も吐き出された大量の精子を、口を開けて見せて、弄んだ後に全て飲み込む。何とも妖艶な表情をする女だ。

「……本当に3回目のセックスですか?」

「昨日、勉強させていただきました」

にっこりと微笑んで、オレの上にまたがったまま全裸になり、順番にオレの服も脱がしてくれる。甘えるようにオレに身体を預け、長い舌で乳首をこねながら、今度は手で陰茎をしごくと、そのままそれを自分の陰核にあてがった。

擦れ合う陰核と陰茎、オレの逸物を使った自慰行為。乳首から舌を離し、キスを交わしてお互いの舌を絡ませ合いながら静かに喘ぐ。

普段もそうだが、ゲルダはとても良い声だ。耳に気持ちが良い透き通った声音。吐息交じりに漏れ出る喘ぎ声と、自慰によるチャッチャッという軽快なリズムが刺激と相まって、クリトリスに直接射精した。

それをゲルダが指で絡めながら陰核を弄り、オレの身体の上で果てる。ビクンビクンッと身体を震わせ蕩けた表情を見て興奮し、間髪入れず一気に挿入した。

特殊な自慰で陰茎に着いた愛液と先程吐き出した精液とが、絡まった潤滑油によりスムーズに最奥まで侵入し、勢いよく亀頭と降りた子宮がぶつかる。

「んあぁあああっ!!!」

絶叫にも似た大きな喘ぎ声を上げて、身体をびくつかせている。入れただけで再び果てたようだ。それもそうだろう、耐えに耐えて待ち焦がれた膣内への刺激だ。想像を絶するエクスタシーがゲルダの全身を走る。

絶頂の痙攣と、挿入された陰茎の馴染みを待ったまま、覆いかぶさって来た乳を揉み、舐め回し、挿入した状態で起き上がって正常位に移行する。今度はオレが責める番だ。

下になったゲルダの、重力に従って両脇へと逸れた豊満な乳を下から持ち上げ、弄び、全力で腰を振る。一定のリズムを刻んだピストン、お互いの身体が跳ね、全神経が下半身に集中する。絡みつく膣の肉璧を余す所なく陰茎でまさぐり、息つく間もなく抉り続ける。

「ぼっちゃま!!ぼっちゃまっ!!いいです!!……ぼっちゃま!!///」

何度も連呼しながら喘ぎ叫ぶゲルダ。

「イクぞ!!!」

ぱんぱんぱんっと肉塊がぶつかる連続音を立てて、絶頂を感じる瞬間に、これでもかとゲルダの膣の最奥を狙って完全に膨張した陰茎を押し込み、両足を踏ん張って勢いよく射精した。

どくんっ……どくんっ……という精子を吐き出すリズムが、いつになく大きい。膣肉と陰茎の隙間からごぽっと溢れ出る程の、大量の中出し。

「あぁ……ぼっちゃま……ぼっちゃまの子種が私の中に撃ち付けられているのが分かります……」

強烈な絶頂と、満たされた至福の表情を見せるゲルダ。心底愛おしく感じて、改めてキスを交わした。

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