これがあたしの王道ファンタジー! 〜愛と勇気と装備変更と〜
前略、お話しとおはようと
あれから何度目かの夜を迎えて、着実に目的地へと近づいてきている。リリアンの話しでは、明日の昼くらいには『テンカ』ににつくらしい。
今日もお疲れ様、あたしは連日の特訓により酷使され続ける自分の肉体に語りかける。生きている喜びを噛み締めよう。
「火は見ておくので先に寝てください。」
食事を済ませる。道中の簡単な調理はもちろんあたしの仕事だ。
手持ち無沙汰なあたしにリリアンがいつものセリフ。こうして毎日あたしより後に眠っているらしい。
……そういえばリリアンが寝てるところ見たことないな。いつもあたしより先に起きてるし。
「少しだけ……お話ししない?なんだか眠れなくてさ。」
本当は結構眠いけど、何気ない会話でリリアンが少しでも眠りやすかったらいいな。
「では…少しだけ。」
よかった。前みたいにバッサリじゃなくて。さて、何から話そうかな?
「あたし元の世界では陸上部でさ……えっと、走ったり飛んだりする集まりみたいな?」
あたしの人格形成に関わった話しはできないけど、これくらいの思い出話なら許されるだろう。
「そういった訓練をする集まりでしょうか?やはり身を守る為に?」
ロリコンやらいろいろな言葉を知ってるリリアンも、陸上部は知らないらしい。そりゃそうか。
「あたしの世界には命をかけた戦いなんてなくてさ、それも平和的に競う為の競技かな?」
そこそこの成績を出していた気がする。ネオスティアに来てから、衝撃的な事が多すぎて少しだけ記憶が薄れている。
友達や家族は元気にしているだろうか。きっと心配をかけてしまってる。
それからしばらくの間、2人でいろいろな事を話した。あたしはプリンが好きなこと、リリアンも甘いものは好きなこと。
辛いものは苦手だと言ったら、美味しければなんでもいいと返ってきた。
意外と料理は得意だということ、知ってます。と嬉しい返事。今度はちゃんと作ったものも食べてみたいとも。
「ごめん、眠くなってきちゃった。」
リリアンが眠るまで、頑張ろうと思ったけど限界だ。今夜も先に寝させてもらおう。
「はい、おやすみなさい。」
「うん、おやすみなさい。」
本当に仲良くなれたと思う。前はこんな会話をしなかった。
薄れる意識の中、あたしはさっきまでの会話を思い出しながら眠った。
「おはようございます。」
「うぉっ!お、おはよう……」
朝、目を覚ますとリリアンがあたしを見下ろしながら立っていた。少し前から、たびたびあったけど何度みてもなれない。
「さぁ行きましょう。今日中には目的地です。」
「りょーかい」
支度して立ち上がる、今日もよろしくね。
森を抜け、視界に街が入ってくる、どうやらあれが鍛冶師がいる街『テンカ』だ。
「んん?」
目を凝らせば、入口の辺りで人が……戦ってる!
それにあの金髪は………
「ごめんリリアン!先に行くよ!」
「それは構いませんが、あの金髪は知り合いですか?」
やっぱり見えるみたい、相変わらず目がいいなぁ
「うん!友達!」
なんだかただならぬ雰囲気を感じ、あたしは友達の為に走ることにした。
今日もお疲れ様、あたしは連日の特訓により酷使され続ける自分の肉体に語りかける。生きている喜びを噛み締めよう。
「火は見ておくので先に寝てください。」
食事を済ませる。道中の簡単な調理はもちろんあたしの仕事だ。
手持ち無沙汰なあたしにリリアンがいつものセリフ。こうして毎日あたしより後に眠っているらしい。
……そういえばリリアンが寝てるところ見たことないな。いつもあたしより先に起きてるし。
「少しだけ……お話ししない?なんだか眠れなくてさ。」
本当は結構眠いけど、何気ない会話でリリアンが少しでも眠りやすかったらいいな。
「では…少しだけ。」
よかった。前みたいにバッサリじゃなくて。さて、何から話そうかな?
「あたし元の世界では陸上部でさ……えっと、走ったり飛んだりする集まりみたいな?」
あたしの人格形成に関わった話しはできないけど、これくらいの思い出話なら許されるだろう。
「そういった訓練をする集まりでしょうか?やはり身を守る為に?」
ロリコンやらいろいろな言葉を知ってるリリアンも、陸上部は知らないらしい。そりゃそうか。
「あたしの世界には命をかけた戦いなんてなくてさ、それも平和的に競う為の競技かな?」
そこそこの成績を出していた気がする。ネオスティアに来てから、衝撃的な事が多すぎて少しだけ記憶が薄れている。
友達や家族は元気にしているだろうか。きっと心配をかけてしまってる。
それからしばらくの間、2人でいろいろな事を話した。あたしはプリンが好きなこと、リリアンも甘いものは好きなこと。
辛いものは苦手だと言ったら、美味しければなんでもいいと返ってきた。
意外と料理は得意だということ、知ってます。と嬉しい返事。今度はちゃんと作ったものも食べてみたいとも。
「ごめん、眠くなってきちゃった。」
リリアンが眠るまで、頑張ろうと思ったけど限界だ。今夜も先に寝させてもらおう。
「はい、おやすみなさい。」
「うん、おやすみなさい。」
本当に仲良くなれたと思う。前はこんな会話をしなかった。
薄れる意識の中、あたしはさっきまでの会話を思い出しながら眠った。
「おはようございます。」
「うぉっ!お、おはよう……」
朝、目を覚ますとリリアンがあたしを見下ろしながら立っていた。少し前から、たびたびあったけど何度みてもなれない。
「さぁ行きましょう。今日中には目的地です。」
「りょーかい」
支度して立ち上がる、今日もよろしくね。
森を抜け、視界に街が入ってくる、どうやらあれが鍛冶師がいる街『テンカ』だ。
「んん?」
目を凝らせば、入口の辺りで人が……戦ってる!
それにあの金髪は………
「ごめんリリアン!先に行くよ!」
「それは構いませんが、あの金髪は知り合いですか?」
やっぱり見えるみたい、相変わらず目がいいなぁ
「うん!友達!」
なんだかただならぬ雰囲気を感じ、あたしは友達の為に走ることにした。
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