合同籠球マネージャー
第33話 新エース
男子の前半が終了し、10分間のインターバルの時間に入った。
インターバルの間は次の試合の選手のアップ、つまりは俺たち女子バスケ部のアップの時間だ。
俺たちは全員が持ち場を離れてコートに集まった。そして、ドリブルシュートと2対1、そして二人一組のパス練習を行った。
試合が近づくにつれみんなの表情が真剣なになっていることがわかる。眠そうにしている静を除いては…まあ、試合の時までには復活してくれるだろう。
◇
10分のインターバルを無事に終えて、男子は後半の第三クォーターに入るところであった。
俺は倉田にディフェンスの確認と、この後の試合前のアップの指示を出し、再び男子の試合の様子を伺った。
第三クォーター川見高校は一年生の国吉君を投入した。186センチと長身の国吉君は期待の1年生ルーキーだ。
川見高校の攻撃から始まり、さっそく国吉君がボールを受ける。186センチの身長にもかかわらず外のシュートも得意な国吉君は、さっそく挨拶代りのスリーポイントを放つ、相手も必死にシュートブロックを試みるが、打点の高い位置から放たれたシュートは見事にゴールへ突き刺さった。やはり、俺の後継者はあいつじゃないと務まらないみたいだな。
俺が感心しているのもつかの間、今後は高橋先輩がパスカットをすると一気に速攻へ。そのままドリブルで持っていきラストパス。受け取ったのは国吉君。相手をかわしながら、きれいなレイアップシュートを決めきった。
すると、笛が鳴り相手のファールを審判がとる、バスケットカウントだ。得点が認められ、さらにもう一本フリースローが与えられる。そのフリースローを国吉君は確実に決めて一気に6点を決めて見せた。
その後も川見高校の攻撃は国吉君を中心にテンポよく進む、一方で浮島高校はシュート精度が落ちてきた。その外れたボールを筒香先輩と国吉君がしっかりと確保して高橋先輩にパス、ドリブルを開始してまた速攻になる。また国吉君にボールが回ってきた。国吉君はシュートフェイクを一本入れると簡単に引っかかった相手をドリブルで抜き去り、ゴール前へ一直線に向かっていく、国吉君を二人が止めにかかるが、国吉君は落ち着いてノーマークの筒香先輩にパスを供給する。筒香先輩は豪快にゴール前で得点を決めていった。
第四クォーターに入っても国吉君が冴えていた。何度も相手を抜き去る。しびれを切らした、相手の4番上田が国吉君を止めようとイライラしながらカバーに入ってくる。しかし、こうなってしまえばもう勝負ありだ。
国吉君は上田が本来マークしていなければならない相手にパスを送る。黒いヘアバンドに汗をにじませたその男は、待ってましたといわんばかりに
「ナイスパス!」
と航一は国吉君に叫んだ!
そして、そのボールを丁寧にシュートしてスリーポイントシュートを打ち込んだ。
きれいに決まってスコアは98対78と逆転し、気づけば20点差をつけ圧勝という形で幕を閉じた。
インターハイもあの二人が最高のコンビを組むんだろうな…かつて俺と共に最強のコンビを組んでいた航一の姿はなく。新たな国吉くんというパートナーを見つけた新しい航一へと生まれ変わっていた。
そんな俺がいない男子バスケ部の試合を眺めて、感慨にふけっていたが。俺はすぐに気を引き締めた。
まもなく合同チームの初の実戦が幕を開ける。
インターバルの間は次の試合の選手のアップ、つまりは俺たち女子バスケ部のアップの時間だ。
俺たちは全員が持ち場を離れてコートに集まった。そして、ドリブルシュートと2対1、そして二人一組のパス練習を行った。
試合が近づくにつれみんなの表情が真剣なになっていることがわかる。眠そうにしている静を除いては…まあ、試合の時までには復活してくれるだろう。
◇
10分のインターバルを無事に終えて、男子は後半の第三クォーターに入るところであった。
俺は倉田にディフェンスの確認と、この後の試合前のアップの指示を出し、再び男子の試合の様子を伺った。
第三クォーター川見高校は一年生の国吉君を投入した。186センチと長身の国吉君は期待の1年生ルーキーだ。
川見高校の攻撃から始まり、さっそく国吉君がボールを受ける。186センチの身長にもかかわらず外のシュートも得意な国吉君は、さっそく挨拶代りのスリーポイントを放つ、相手も必死にシュートブロックを試みるが、打点の高い位置から放たれたシュートは見事にゴールへ突き刺さった。やはり、俺の後継者はあいつじゃないと務まらないみたいだな。
俺が感心しているのもつかの間、今後は高橋先輩がパスカットをすると一気に速攻へ。そのままドリブルで持っていきラストパス。受け取ったのは国吉君。相手をかわしながら、きれいなレイアップシュートを決めきった。
すると、笛が鳴り相手のファールを審判がとる、バスケットカウントだ。得点が認められ、さらにもう一本フリースローが与えられる。そのフリースローを国吉君は確実に決めて一気に6点を決めて見せた。
その後も川見高校の攻撃は国吉君を中心にテンポよく進む、一方で浮島高校はシュート精度が落ちてきた。その外れたボールを筒香先輩と国吉君がしっかりと確保して高橋先輩にパス、ドリブルを開始してまた速攻になる。また国吉君にボールが回ってきた。国吉君はシュートフェイクを一本入れると簡単に引っかかった相手をドリブルで抜き去り、ゴール前へ一直線に向かっていく、国吉君を二人が止めにかかるが、国吉君は落ち着いてノーマークの筒香先輩にパスを供給する。筒香先輩は豪快にゴール前で得点を決めていった。
第四クォーターに入っても国吉君が冴えていた。何度も相手を抜き去る。しびれを切らした、相手の4番上田が国吉君を止めようとイライラしながらカバーに入ってくる。しかし、こうなってしまえばもう勝負ありだ。
国吉君は上田が本来マークしていなければならない相手にパスを送る。黒いヘアバンドに汗をにじませたその男は、待ってましたといわんばかりに
「ナイスパス!」
と航一は国吉君に叫んだ!
そして、そのボールを丁寧にシュートしてスリーポイントシュートを打ち込んだ。
きれいに決まってスコアは98対78と逆転し、気づけば20点差をつけ圧勝という形で幕を閉じた。
インターハイもあの二人が最高のコンビを組むんだろうな…かつて俺と共に最強のコンビを組んでいた航一の姿はなく。新たな国吉くんというパートナーを見つけた新しい航一へと生まれ変わっていた。
そんな俺がいない男子バスケ部の試合を眺めて、感慨にふけっていたが。俺はすぐに気を引き締めた。
まもなく合同チームの初の実戦が幕を開ける。
「合同籠球マネージャー」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
3万
-
4.9万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
23
-
3
-
-
89
-
139
-
-
218
-
165
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
62
-
89
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
614
-
1,144
-
-
450
-
727
-
-
614
-
221
-
-
2,534
-
6,825
-
-
1,000
-
1,512
-
-
62
-
89
-
-
3,548
-
5,228
-
-
33
-
48
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
398
-
3,087
-
-
71
-
63
-
-
27
-
2
-
-
14
-
8
-
-
104
-
158
-
-
42
-
14
-
-
1,391
-
1,159
-
-
215
-
969
-
-
183
-
157
-
-
6,199
-
2.6万
コメント