異世界転生したので甘い人生を目指します! 〜チート使って色んなお菓子作ります〜

もあん

女神よりも素晴らしいスイーツに…

目の前には望んだスイーツが並び、るなの顔は自然と緩む。
「あ、あのこれほんとに食べて…カロリーとか栄養バランスとか…」
「大丈夫だよ~。魂だけ連れてきたからその辺は問題なぁし!あと敬語とかもいらないよ~。私女神だからるなちゃんの素も知ってるもん!」
「ゔっ分かった。敬語はやめるわ。こんなスイーツパラダイスでなんにも気にしなくていいなんて夢見たい!」
「それもいいけどちゃんと話聞いてね~。」
「分かった。」

まずこの女神はエレノアと言うらしい。エレナでいいとの事なのでエレナと呼ぶことにする。
そして要約するとるなは明日の深夜、現代日本でも見つけることも治すことも出来ず突然亡くなってしまう病気で死んでしまう。
その後他の世界に転生してほしいから準備して欲しい。
ついでに色々な能力もあげるから後で相談しようとのことだ。


(世界での症例も片手で数えられるほどの病気か実感無いな。てか転生の準備って何?)
るなは女神の予想に反して取り乱したりはしなかった。
それより転生への驚きがずっと大きかった。
るな自身この世界への執着など特にない家族・親戚はとっくに居らず、地元も離れているため親しい友人もいなくなってしまった。それなりに関わっている人は多いがそれなりだ。恋人も好きな人もいない。
それゆえ死んでしまう恐怖より転生への楽しみの方が大きいのだ。


「簡単な説明はおーわり!質問ある?」
「まず転生の準備って何すればいいの?」
「それは簡単だよ~。まずるなちゃんが目が覚めたら明日の朝です!そしてるなちゃんが持ってなくて欲しいものをこちらで欲しい個数適当に検索して入れてもらいます。上限は特にないよ~。」
「これは?」
タブレットのようにみえる黒い板を指して尋ねる。
「ん?タブレットPCだよ。」
「ほんとにタブレットなんだ!」
つい突っこんでしまう。
「でもでも特別仕様だから考えるだけで探してるもの表示してくれるし、必要なもの教えてくれるし、普段買えないようなものまで探してポチれる優れものだよ!」
「ポチるんだ。」
「まぁ感覚はね~。実際はるなちゃんに与える能力の1つに時間停止もしくは時間超過機能付きのアイテムボックスがあるからその中に明日入れるんだよ~!」
「何となくOK。次は?」
「さっき持ってなくてって言ったでしょ?だから次は持ってるもので向こうの世界に持っていきたいものをアイテムボックスに入れて欲しいの~。」 
「アイテムボックスってどうやって使うの?」
「念じれば出るよ~。他の人には見えないし、何が入ってるかは整理整頓されててすっごい便利だよ!」
「了解。準備はそれで終わり?」
「うん他にやりたいことあったらやってもいいよって感じだよ~。」
「じゃあ次の質問ね。他の世界ってどんな世界?」
「全体的な教育水準としては地球の方がずっと上だね~。でも魔法があるし、魔物とかそういった敵がいるから戦いは上手いし冒険者って職業もあるよ~。うーん。いい例えとしては…」
エレナは少し悩む素振りをしてからハッとした表情をした。
「ライトノベルだよ!あの転生ものの!」
「めちゃくちゃだけどなんとなく分かる例え……貴族とかもあるってことなの?」
「あるよ~。でも難しいからその辺はまた後で細かく話すね~。後ならそういったのにも詳しい子いるしね~。」
あるんだ…と思いながらそこは流すことにする。
「えっ!神様って1人じゃないの?!」
「いっぱいいるよ~。地球とるなをおくる世界は私が代表してる世界なんだよ~。会社で言う部長?みたいなやつで私の下に大まかな分野?みたいなのがあってその下にそれぞれの役割があるみたいな感じ!」
エレナが思いのほか偉い女神と聞き驚くが下手に突っ込む必要も無いと感じまたも流すことにした。
「神様も大変なんだね。」
「そうなんだよ~。地球は戦争の時は大変だったけど平和な時はすっごい楽なんだけど魔物がいると常に大変なんだよね~。」
「そうなんだ。じゃあ最後の質問。準備期間は明日の日付が変わるまででいいの?」
「…うん。亡くなるまで意識ある状態でもいいけど突然信じられないくらいの痛みを受けることになるからその直前に魂をこっちに連れてこようかなって…嫌なら亡くなるまでそっちいてもいいよ!」
少し辛そうな表情をしている。きっと自分のために考えてくれているのだろうとるなは思った。
「わざわざ痛みとか受けたくないからすっごく痛くなる前に連れてきて貰えるなら嬉しいんだけど。」
少し考えた表情をするるなはそのまま続ける。
「じゃあ23:58くらいになったら救急車に信じられないくらいお腹が痛くなってしまって…って電話することにするわ」
最後の方は笑ってしまった。
それを見たエレナはほっとしたような表情をしている。
そして笑いながら…
「それは助かるわ!どうやって不自然にならないようにかつはやく見つけさせるか悩んでたからね!ありがとう。そろそろ地球に戻すね!」
「了解。また後でね。」
「えぇまたね~。」
エレナが手を振ったのを見た途端すっと瞼が閉じられる。


***


ピピピピピカチッ
いつもと同じ6時半にセットされた目覚まし時計はすぐに止められ、うーん…という声が聞こえる。
まだ少し眠いが体を起こしカーテンを開け外を眺めるがまだ薄暗い。
電気をつけ、寝室にある机に目を向ける。
そこには昨日見た本来あるはずのないタブレットPCがあった。
「本当だったんだ…」
意識せずとも声が漏れた。
電源を付けると普通のタブレットの用だっが調べようとした時考えたものが一瞬で表示された。
(昨日言われた通りだ…)
もう少し確認したい気持ちを抑えて朝の支度をテキパキと済ませる。元々今日は出かける予定などはなかった為化粧はせず整えるだけだ。朝食も手早く作り美味しく頂いた。
そしてタブレットを見る。
(ここから転生先の世界に持っていきたいものを検索っと……凄い……ほんとに普段はないものまである…)
あれもこれもと入力していけばいつの間にかお昼の時間になっていた。用意しておいた昼食をとりながら思い出す。
(アイテムボックスとかも言ってたよね。勿体ないし家にあるもの適当に持っていこ。)
昼食を食べ終えアイテムボックスと念じてみる。
すると本当にその能力が使えた。
冷蔵庫のものや食器、調理器具などを夕食の準備を済ませ、クッキーを焼いておく。
その間に家にある持っていきたいものはあらかた入れることが出来た。
(後はまだ仕舞えないものくらいかな?)
再びタブレットに目を向け、先程いると考えたものを入力していく。
全部終わったかなと思ったところでクッキーが焼けたのでお茶にすることにした。
そのままゆったりと好きなことを過ごし今までを振り返る。
またこれからエレナに会うのかと考えた時に思った。
(エレナってすっごい美女だけど雰囲気詐欺って感じよね。見た目は大人しくて完璧なお嬢様って感じなのにどこか抜けてて可愛らしい女の子ってイメージになっちゃった。)
そのまま時間を過ごしていくと23:58と時計が示す。
(そろそろ救急車呼ばなきゃ。)
そう思い電話する。
「今…自宅にいるのですが…自宅は…東京都……○○区……△△△………□丁目……××の…♡です……信じられないほどの……腹痛が………」
そこまで言ったところで携帯を落とし少し大きな音を立てる。
携帯から大丈夫ですか?大丈夫ですか?!と言う声が聞こえるが放置だ。
特に自覚はないがるなの演技力は高い方に分類される。
見た目もいいため学祭のクラス発表で演劇の主役に抜擢され他を圧倒する演技力に演劇部からしばらく勧誘が続いたこともあった。
しかも今回は劇ではなく電話である電話の先にいる人はこれを嘘のものだと思いもしなかったのだ。
残り1分最後の見回しをし確認が終わったところに救急車のサイレンが聞こえる。今まで記憶が走馬灯のように一気に頭をかける。そこまでで意識が途絶えた…

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