オレ様魔王の異世界無双

月田優魔

プロローグ

とある山奥の小さな小屋に住む夫婦がいた。


「見ろ、レリシア。可愛い男の子だ」


「ほんとねあなた、名前は何にしようかしら」


夫の名前はダブド、妻はレリシアという仲の良い夫婦だった。
二人は子宝に恵まれ、一人の男の子を授かる。
名前を何しようかと悩んでいると、不意に二人の頭に同じ名前が思い浮かんだ。


「今思いついたんだが、ガイア・レイヴァルドというのはどうかな?」


「私もそれがいいと思っていたのよ」


偶然にも名前が一致し、すぐに名前が決まった。
その赤子は生まれてすぐに二足歩行で歩くと、言葉を話した。


「貴様は誰だ?」


それが赤子が話した最初の言葉だった。
しかしそんなことを気にも留めない親バカな二人は、


「きゃー、すごいわ!もう言葉を話したわよ」


「誰だ、だって。パパとママでちゅよ〜」


そんな様子だった。


5000年の時を経て魔王ガイア・レイヴァルドはここに誕生した。

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